注)最近ラウンジ系の音楽が大好きで、このブログにもたくさん残しています。
そしてそれを目的にリンクしてくださった方もいっぱいいるというのに、本日はまったく毛色の違うものなんです。
ゴメンナサイ。

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10代の終わりの頃、私は休みと夜はスタジオにいるかライブハウスにいるかだった。
その帰りには必ず酒を飲んでフラフラの足で家に辿り着く。

そんな頃やっぱり音楽も退廃的なものが好きになるもんなのよ。
パンクだとかロックだとか、大勢の人が聞いてるものは嫌。
自分が唯一の信者になりたいから、色々なところから新しい音楽を見つけ、聴いて、そして糧にする。
その頃私は2バンド掛け持っていて、そのひとつのバンドで私はベースを弾いていた。
そのバンドでやっていたのがこのCDの曲だ。

10年以上前に活動休止してしまったこのバンドはインディーズでは密かに人気があったものの
放送禁止用語の連発の歌ばかりが多かったのでメディアへの露出はほとんどないし、
ライブハウスでの伝説を残すばかりだった。
そんなバンドのコピーバンド。
男女混合だし、女性よりも安定した音を出す上手な男性達とだったので遊びバンドだったけれど楽しかったんだよ!ほんとに!

当時聞いていた音楽はもう思い出せないものもたくさんある。
それなのにこのバンドの暴力的なサウンドはいつまでたっても汚い歌詞とともに忘れられない。
ネットの世界は広くて、たくさん同じ音楽を共有できる仲間に会ったけれど
まだこのバンドについて語り合えた人はいないなぁ・・・(あまりこのバンドについて問いかけたことがないけれどね)

そんな暴力的なバンド「赤痢」が何故か今年にベスト盤をリリース。
放送禁止用語は不恰好にピー音で消去されていて、過激な曲は収録もされていない。
それでもきっと私はこれを絶対購入して 昔を懐かしんでベースを引っ張り出してくると思う。

*試聴サイトはこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1902717

アッシュベイビー

2004年12月10日 読書
私に最高の死をください。彼の手から与えられる唯一の幸せを私にください。芥川賞受賞第一作。


 なぁんか若者独特の悶々とした憂鬱感みたいなものが多くて、初盤「あぁ、わけーなー。若さゆえ苦しそうだなぁ」と感じていたのですが、だんだんとその世界にのめり込む。

読んでいたとき 私は非常にちっぽけな脳味噌で久々に堂々巡りをしており、悶々欝欝とした感情だったため見事にシンクロしてしまった。この悶々とした感じは若い頃一度は味わう焦燥感なのだろうけどね、こうやって活字にされてしまうとその辛さを思い出してしまう。喉元が詰まってうまく息が出来ない感じ。

大好きな相手に

『もっと私をみて!もっともっと私に興味をもって!あぁ。できるならいっそ殺して!』

そう願望する気持ちはわからなくもない。
やはり人は全部を独占できないから、誰かのモノになったりなりたければ殺しあうしかない。
物騒なんだけど酷く納得しちゃったのです。きっとこれを読んでる頃の私はすごく精神的にやばかったんだろうと思う。

でもさ。やっぱりペドフェリアや獣姦などに嫌悪感を持つくらいに、まだ私が残っていたよ。
大人になったね。私もさ。

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