Sentimental

2004年7月23日 日常
突然のメールが来た。
「キリカ!最近ギター弾いてる?」

メールの主は私がいたバンドのリーダーで、数年前結婚してアメリカに行ってしまった。
バンドというのは本当に継続が難しくて、今ならばネットでも募集できるだろうが昔は一度メンツが欠けると次を探すのが非常に困難だった。

男関係、音楽性の不一致、性格の違い、マネージメントなど雑務の分担などで、最後の頃、うちのバンドは揉めに揉めていてライブの曲を決めることさえ大喧嘩した。目もあてられないくらい。
バンド活動をしなくなった後もしばらくみんなで会っていたけれど、同じメンバーで喧嘩をしちゃ仲直り、またメンツを変えて喧嘩の繰り返しの数年ですっかり私は疲れてしまい、あるときから全員と連絡を取らなくなった。

何年もたってこうやってメールが来た。
今一緒にいる友達は私がギターをやっていた頃を誰も知らない。
8年もギター弾いてたので昔の仲間にとってはそれがデフォルトだった。
最近では「あたし昔ギター弾いてたんだ!」というと「へぇ〜」と言われる。
それに慣れてしまったので、自分が音楽にどっぷり漬かっていた頃がまるで夢を見ていたんじゃないかとさえ思う。

なんとなく嬉しかったんだよね。
自分の過去は嘘じゃないけど、あたしギター弾きだったんだなぁと。
彼女はラモーンズの曲を聴いて思い出して、メールをくれたらしい。
あぁ、散々やったよね。ラブホテルの裏の小さなライブハウスでさ。
たくさん喧嘩したし、彼女の家族は離散してしまったのでもう日本に帰ってこないかもしれない。だから一生会わないかもしれない。
それでもいんだ。世界のどっかで昔 同じ過去を共有する仲間として幸せに暮らしておいておくれな!!

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