WAZ

2006年7月21日 音楽
LAVA×GRANDCROSS CD ミュージック セキュリティーズ 2006/07/19 ¥2,900

3ヶ月連続リリースのLAVAですが、今回珍しく得意のブラジリアンハウスやジャズではなくラップの入ったオールオリジナルの渾身作。
LAVAの作風の幅の広さを感じて素敵です。

今回発売されたミュージックセキュリティーズという会社を私は知らなくて少し調べてみたところ、こちら音楽ファンドの参加作品だそうです。
最近たまに音楽ファンドのような形をみることがあるのですが、これはCDを株にみたてたもので、作品を作りたいアーティストが試聴とともにネットで出資者を募集。(購入口数によりアーティスト特典がある)出資者が一定人数集まれば無事その資金で製作して発売、そして規定枚数まで売れると出資者に還元される仕組みです。
えー・・・なんだか苦肉の策なんでしょうか?
LAVAといえばミクシのコミュニティも大きく、プロモーターさんもマメな大御所アーティストでどこのレコード会社でも自由に作品を作れると思っていたのですが・・・

いつも発売日には必ず公式サイトに乗せている試聴サイトも今回見当たらず・・・いや、近日乗せてくれると思いますので公式サイト紹介しておきます。

http://www.lava.jp/
下北サンデーズが面白い
演劇の街・下北沢の小劇団「下北サンデーズ」を舞台に、演劇への情熱を抱きながら極貧生活を送る主人公・里中ゆいか、そのサンデーズの劇団員たちを描く。

民放のドラマなんか最後にきちんと見た記憶があるのは濱マイクかな?君はペットだったかな?
とにかく興味がないのであるが、今回の「下北サンデーズ」が超面白い。
一般的には初回が11.4%、そして先日の2回目が既に8.1%と低視聴率でなんだか途中打ち切りなんぞないだろうか冷や冷やものだ。
原作が石田衣良、監督が堤幸彦というIWGPコンビにあわせて、脚本はアキハバラDEEPで少々私をがっかりさせた河原雅彦。

多分このドラマの楽しさは自分が演劇人だったということにあり、その細かいシーンや練習風景の細部が懐かしくて懐かしくてニヤニヤしっぱなし、そして画面に突っ込みっぱなしなのである。脇役には実際、小劇場で大活躍をしてきた面々を配置し、上戸彩を中心に下北の劇団員生活をドラマにしたものだ。
特に稽古のシーンは、あぁ、やったやった、こんなのねと頷きっぱなしで、例えば脚本を皆に配るシーンやオフオフシアターでのシーンが目頭が熱くなる。きっと普通の人は寒いって思うんだろうな。でもね、あれは大げさでもなんでもない事実ですよ。例えば佐田真由美の見栄の切り方とか実際の芝居のオープニングとか不条理な脚本設定、しかもオチは精神科医の中でした、なんか何年も前から小劇場で使い古されているネタです。(しかし佐田のような雑誌グラマラス系のヘソ出し女性は劇団員に一番いないタイプの人間だと声高にいいたい。)

さて、自分の劇団は同じようだったかといえばそうではなく、うちの座長は下戸なうえにシモキタで飲んだくれて演劇論を交わしてるショッパイ演劇人が大嫌いだった。そして「下北の小劇場は自分のゴールではない」と言い放ち、下北で芝居を打つことはなかった。私が下北の舞台に立つことはなかったけれど、他劇団のスタッフのひとりや観客の一人として数え切れぬほど足を運んでいる。本多劇場ゴール目標など笑えるものと、劇団内での恋愛メリーゴーランドなど、あぁ、嫌なことも一緒に思い出しちゃったなぁ・・・・
まったくもって下北サンデーズの目指す芝居がアングラなのかお洒落系なのかコメディなのか、それとも古きながらの小劇場モノなのかそれがわからなくて面白くプププと笑ってしまうこのドラマ。きっとかなりのピンポイント層を狙ったドラマなのかもしれない。

ところで私の記憶が正しければ、ドラマ中に使われていた下北のオフオフシアターは舞台にたった者からしか見えない場所に御札が貼ってあってビビッた記憶があるのですが、まだアレはあるのでしょうか??

しかし数年前ならばまだ自分と演劇の距離が近すぎて笑えなかったと思う。
なんだか懐かしいなぁなんてジャージを来て駆けずり回る彼等を思ってしまうということは芝居と自分との距離が出来たことなのかもしれないなぁと少々寂しくなったりもするのでした。

「うめがおかっ!ごーうとっくじっ!土曜−のつっぎはサンデーズ♪」

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