ISBN:4847016521 単行本 五十嵐 らん ワニブックス 2006/02 ¥1,000
日本人女社長、魔の大陸で孤軍奮闘す! 靖国問題、教科書問題、東シナ海ガス田問題、領海侵犯、反日デモ…。中国人って、どうなのよ。知れば知るほどあきれて笑える、マスコミが伝えない本当の中国の姿とは!?

これは五十嵐らんさんのブログ『中華的生活「多少銭?」』を書籍としてまとめたものです。
http://chinalifecost.seesaa.net/ (とても面白いのでお勧めします)
*ちなみにブログと書籍の内容は重なっていないと思います。(一言一句確かめたわけでないのですが)
五十嵐さんが中国に突然転勤を言い渡され、そして中国のカルチャーショックを面白おかしく書かれています。
基本的に日本に対してあまりいい感情をもっていない中国人、そして韓国人ですが、この本の中で書かれていた双方の民族性の違いとは、両者とも日本製品のコピー製品を勝手に作るけれど

中国人とは
「コピーしたことをあっさりと認め、それを『これは日本製品のコピーだからすごいよー!』とむしろ商品のウリにする」
韓国人とは
「コピーしたことを絶対に認めず、自分を侮辱したと怒りまくる。むしろ日本が韓国製品をコピーしたのだ!」

というスタンスだそうです。(笑
ひとつ認めてしまうと、とめどなく権利を主張してくるので絶対にひとつも認めてはいけない相手だそうで、影響されやすい私はすっかり懐疑的になり、もし将来的に彼等と付き合うことがあったならば絶対に譲るのはやめようと堅く誓いました。
そして、読了した日、仕事が忙しかった私は久々に体にガタがきていたのでマッサージに行こうと雨の街を傘なしで徘徊。
道端で中国人のおばさんに「マッサージ安クスルヨ!スグ案内デキルヨ!」との呼び込みにフラリと入ってしまいました。
正直、本当中国人が信じられなくて、もしかしたらぼったくられるかも・・・と考えうる限りの悪いことを全て想像しながら施術されましたが、可愛い女性にネイル(ただのラメフレンチだったのに!)を100回くらい「スゴイカワイーネ!」とふんだんに褒めていただいた上に「傘ナイノ?忘レ物イパイアルカラ、アゲルヨ」と傘まで貰い、留めには栄養ドリンクまで飲ませてもらった。
あれ・・・いい人・・・・むしろ日本の店より安くてサービス満点だ・・・
先日オスカーに輝いた「クラッシュ」をみた後に似た気持ちです。

後から考えると、どんなお店かもよくわからないのにフラフラお店入っちゃいけないですよ。
たまたまいい店だったからいいけども・・・もし男性ならば風俗の激しい呼び込み断れるのだろうか?私・・・
モダンジャズ入門最終回@Organ Bar
さてオルガンバーで須永さんの2年間やったイベント。「モダンジャズ入門」が最終回を迎えました。
最終回ゲストDJはなんとソイルの社長!こ、これは行かねばなりません。

〆日当日、あとはファイルをシステムからダウンロードして、それを修正した後アップロードで仕事完了。
そーれーなーのーにー!サーバーが甘っちょろいためタイムアウトの連続でまったくできない。40分かけてDLしたあと、ウプも30分かかっても終わらない!もー。デスクの下で軽く地団太踏みつつ待つこと1時間。
最終的には電源つけっぱなしで渋谷へ逃亡しました。

30分づつ 西山さん、敷島さん、須永さん、エイプリルセットの鈴木さん、そして社長がジャズ中心に廻していくスタイル。

いやぁ。素晴らしいイベントというのは他にも限りないと思います。
素敵な音楽、美味しいお酒。そんな素敵なイベントに私も色々行きましたが今回のイベントは筆舌し難いのです。
DJとお客さんとの距離感が素敵で、ごく普通に同じ音楽を共有する仲間が音楽を楽しむ場になっています。
お客さん同士も普通に気軽に話し、このヒトミシリーな私でも十分楽しめました。
あの!須永さんが普通に隣で座ってお酒を飲んで廻して談笑しているんですよ。

今まで大きな箱の大きなイベントばかりのワタシはDJとの距離がテレビと聴衆のようで、遠い世界の人をみているような感覚でした。それに疑問を持ったことも不満に感じたこともありませんでした。そこでリアルに音が感じられるだけで満足だったし。
だけど、こんなイベント感じてしまったら他が物足りなくなってしまいそう。
普通に社長と横浜のライブの話をして、サハラで踊って、西山さんや敷島さんともお話していただいて、最高のイベントでした。

来月からオルガンバーは「WALTZ FOR GOODESS」というイベントを開催する模様です。
鋭い人にはもうお分かりでしょうが、勿論DJは社長。
「いやーん!これは行くかも!」と言ったら「『かも』じゃなくて絶対来なさい!」といわれました。
はい、行かせていただきますとも。
ぼくらの三ツ星レストラン
自分たちのレストランを経営することになった5人家族が、オープン初日、数々のトラブルに見舞われながら奮闘するホーム・コメディ。一家の子供3人はパパとママの留守を守ることが出来るのか!?


これは海外テレビドラマです。
前回も書きましたがアメリカのテレビというのは映画とはっきり違って手がかけられていない作品が多いのでよくわかりますね・・・
そういう意味では日本のドラマ作品というのは、さほど映画とクオリティの差を感じないのでレベルが高いのかもしれません。
WOWOWのドラマWの2時間ドラマは、そこらの邦画に絶対に負けないクオリティですし。

ホームアローンと同じく、子供たちだけでレストランをオープンするハメになった3兄弟。それを阻止する商売敵にミシュラン記者まで登場してのドタバタコメディ。
たかが子供に酷い仕打ちをして返り討ちを喰らう商売敵の馬鹿兄弟ですが、ホームアローンのようには小気味よくないというか、すっきりしない陰湿な感じがします。
ありえねええ!という設定ばかりで建物裏のガス管と水道管がまったく同じつくりの赤と青のホースでそれを入れ換えて子供たちを混乱させるとか。もう水道をひねると火がボーボーでます。ないない、ありえない(笑)
BGMもなんだか子供アニメのような安っぽいつくりなのは仕方ないのでしょうか。ドラマというより真面目なつくりのコント番組に近いです。

レストランものというのはすごく食べ物が美味しそうに見える作品が多い。この作品も序盤もーめちゃくちゃにお客様をさばいていた3兄弟がだんだん慣れて、独自のメニューを開発したりしていく。その料理がすごく美味しそうなんですよ。
3兄弟の末っ子も、子供らしくテーブルの下に隠れていたのが、追い詰められてイヤイヤこなすうちに、無粋な客を追い出したりする名ウエイターになっていったりする、その成長ぶりだけが少し楽しめる。
しかしレストランを一つオープンさせるだけなのに、えらい大騒ぎですなぁ。(笑)

バランス

2006年6月4日 音楽
アイソウル8 CD インディペンデントレーベル 2006/05/31 ¥2,079

イタリアのクロスオーバーレーベル「Archive」などを主催するイタリア人プロデューサー、Enrico Crivellaroの新ユニット。
色々なところではクロスオーバーに分類されてますが、DEEPHOUSEといったほうがいいと思うのは私だけでしょうか?

多分彼の名前を見たことある人は少なくなく、1曲目のGive It Upも沖野さん、福富さんなどのアルバム「INSPIRATION」に収録されております。その他、少し前に2枚同時に出したJazztronikのリミックスアルバムにも参加しており、日本クラブシーンと密接な関係のアーティスト。

とにかくメロディアスなハウス、クラブサウンドがたまらない一品です。

★試聴サイトはこちら
http://www.v-again.co.jp/village/artist/isoul8.html

図書館戦争

2006年6月4日 読書
ISBN:4840233616 単行本 有川 浩 メディアワークス 2006/02 ¥1,680
正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。


題名だけで脊髄反射で読みました。
有川 浩さんは元々ライトノベル作家だそうで、勿論私は初見の作家です。amazonのあらすじだけを見てるとハードな近未来SFに思えますが、実際は図書館を守るための軍隊に志願したひとりのはねっかえり女子のストーリーです。

おてんば女子が昔、自分を助けてくれた王子様に憧れて、図書館司書の軍隊になり、そこで待つ鬼教官と喧嘩しつつ協力して色々な事件を解決。憧れの王子様は誰!?まるで少女漫画かキャンディキャンディのストーリーです。

突拍子がないようで、実はありえるんじゃないか?と思われる「メディア良化法」。適切でない表現の本はすべて政府によって没収され、国民が色々な情報を手に入れるには図書館を利用するしかない国となる。そしてその唯一の情報を入れる手段である図書館とメディアを取り締まる団体との戦争。
そこらへんの異世界に説得力を持たせる筆はすごい。山田悠介と大違い。なかなかの作品でした。
DVD ハピネット・ピクチャーズ 2004/11/12 ¥3,990
田舎育ちのドナは、国際線のスチュワーデスを目指し、地元のマイナーな航空会社から業界大手の航空会社の試験に挑戦。養成面接をパスし、配属を決める試験も国際線に楽々パスと思ったら、平均点以下が勤務する国内線勤務に。渋々仕事をこなすが、納得いかない彼女は思い切った行動に出ることに。

バービー人形のようなグウィネスの着せ替えを楽しむだけで満足しました。
そして私はマイク・マイヤーズが大嫌いなので彼を見た瞬間、映画を見たことを後悔しそうになりました。
もう生理的に駄目なんだよね。彼の笑いは。全然面白くないつうの!寒々しいつうの!
大体、斜視の目ってそんなにおかしいですか?言わないと人に気づかれたことはありませんが、私、斜視です。
そんな人の笑いものにされるようなことですか。そうですか。
欧米で顔芸で売っている方が私は肌に合わないらしく、初期のジム・キャリー、そしてMrビーンのローワン・アトキンソンも漏れなく駄目です。
そして今回のヒーローは、「13Love30」でも、同じような役を演じていたマーク・ラファロ。
ああぁ、もう。私は彼も苦手だ。というより、こういう純粋なヒーロー役に似会わず、もうちょっと適材適所があると思う。主人公が全てを捨てて走りたくなるような男性に見えないし、アーティストとか知的な役に見えないのよ。目つきがいやらしいというか・・・ゴニョゴニョ。
ま、それをいうならば、こういう胸キュン青春映画をやるならばグウィネスもとうが立ってる気がします。

プロットはありがちだけど嫌いではないです。しかし、ファッションとか音楽とかサイケにしたいのか80年代にしたいのか絞りきれていない印象。次第点です。散々こき下ろしたように見えるでしょうが、お勧めもしませんが、見るのを止めることもいたしませんよっと。
唯一手放しで喜んだことは久しぶりのロブ・ロウですよ!セントエルモスファンの私は、ちょっと身を乗り出しました!
ヒーローより遥かにかっこよくて優しそうじゃないですか!んもー。

パッチギ !

2006年6月6日 映画
DVD ハピネット・ピクチャーズ 2005/07/29 ¥3,990
『ゲロッパ!』の井筒和幸監督が、若者たちの恋と喧嘩を軸に、日本と朝鮮の深い溝とそれを乗り越える前向きな力を問う屈指の傑作青春映画。1968年の京都、高校2年の康介(塩谷瞬)はかねがね敵対する朝鮮高校に親善サッカー試合の交渉をするはめに。しかし訪れた朝鮮高校で彼は、音楽室でフルートを吹くキョンジャ(沢尻エリカ)に一目ぼれし、彼女と仲良くなりたい一心で、『イムジン河』の歌をギターで覚えるが……。

うーん。なんとも微妙です。

映画としての感想を述べますと、
最近のドラマや邦画に比べて、ぶっちぎりに演技力が突出していて、みていて本当驚く。
沢尻エリカの透明感とか高岡蒼佑も見事だった。
日本の若者でもひっぱればこの位置まで上がる演技が出来るのだと、他の演出家は今まで何をしていたのかと問い詰めたくなるほどのものでした。それがもう全員が全員ね。誰かが抜きん出て上手なわけでなく底力が他のどの作品の比じゃない。
暴力シーンも目をそらしたくなるようなバイオレンスさが非常によい。
ストーリーもきちんと出来ていて、60年代当時の雰囲気がよく出ていたんじゃないかと思う。

ただ、この映画で感動するかといったら、それは別物の話で、この映画で感動するのは朝鮮の反日に迎合してしまう気がしてならない。考えすぎなのかな?すごく自虐的に日本が描かれていて、「日本は朝鮮にたくさんたくさん酷いことをしたのだから、どう責められても仕方がないことなのだ」という考えに深く頷ける方は、涙が止まらないだろう。

思想的に私は井筒監督がどういう意図で日本を否定し、朝鮮の言い分を全面的に肯定した、ゴメンナサイ映画を作ろうと思ったのかわからない。先日、この映画は韓国でも公開されたそうです。これを彼らからみると日本人が「韓国を侵略しといたくせに謝罪も何もしていない」ことを肯定しているように見えないだろうか??それがものすごい不安になる。
あ、ちなみに私は右でも左でもなく中心でいたいと思っておりますが、腑に落ちない部分が多かったのも事実です。

プロパガンダ映画という側面を抜きにして芸術作品として鑑賞したならば、とても美しい作品でした。

インディゴの夜

2006年6月7日 読書
ISBN:4488017126 単行本 加藤 実秋 東京創元社 2005/03/01 ¥1,575
常連客の死、少女誘拐、女子高生恐喝…。次々起きる難題を処理するため、ホストクラブ「club indigo」のオーナー・晶とメンバーたちが渋谷の街を奔走する。爽快でクールな探偵物語。第10回創元推理短編賞受賞作。


普通のホストクラブじゃなくて、「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブ」
そして一晩中飲んでも1万程度のチープなクラブ「indigo」
もし、このような店が実際に存在するならば決して私に教えないで欲しい。多分はまるから(笑

この小説はこの店を経営してるオーナー晶を中心にしたホストたちなどが色々な事件に巻き込まれては独自のネットワークで解決していく短編集。面白かったです。謎ときの要素は薄いし、肝心のホストのキャラも薄いんだけれど映像向きでライトに読める作品。いい男の俳優をパーっと並べて10時枠でドラマ化したらいいと思う。

これは重箱の隅つついてるってまた言われちゃうかもしれないけどクラブの名前「indigo」からしてチープファッション定番のあのお店を想像してならない。なんだか安かろう悪かろうなんじゃないかなぁとか思ってしまう。
作者の加藤さん自体はそれほど歳行ってる方ではないけれど、ホストの名前がDJ本気(マジ)、犬マン。モイチ・・・
ごめん・・・ネーミングとかがだっせー・・・

ライバル店ナンバー1のいけ好かないホスト空也が自分に惚れた小学生に自分のはめていたピンキーリングを渡して、
「その指輪がぴったりになるようになったらお店においで」
ですって!!くぅーーーベタ!だけど小憎らしい!北村一輝でみたい!!
なぎさママはピーターで!
続編チョコレートビーストも近々読む予定です。
LAVA ケニー・ランキン グラストン・ガリッツァ プラチナム・パイド・パイパーズ ブリジット アマンポンド カロラン&ヘイッキ・サルマント・トリオ CD ジェネオン エンタテインメント 2006/06/07 ¥2,500

出ました!
昨年12月から出る出るといいつつ、紆余曲折があったのか延期になっていたLAVAのミックスアルバム。
未だ全く形になってない、自分のMIXですが、正直、結構曲がこのアルバムを重なっており、LAVA様にライバル心なんか滅相もございませんが「やられた・・・」という感じです。

というわけで手持ちの曲と大分被っているにも関わらず、あまりのMIXの出来のよさに感服して、やっぱり購入してしまうと思います。

★試聴サイトはこちら
http://www.lava.jp/disco/album/atp01/index.html

最凶女装計画

2006年6月8日 映画
DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005/07/27 ¥3,990
失敗ばかりのダメ刑事2人が、ひょんなことから女装して潜入捜査をすることに…。ウェイアンズ兄弟主演で贈るギャグ・コメディ。

この作品「最凶女装計画」はパロディ映画「最終絶叫計画」など絶叫シリーズとは無関係です。
シリーズ同様、ウェイアンズ兄弟が手がけた作品だということで、こんな冠ついちゃいました。原題は「White Chicks」白人の女の子という意味ですか?無関係なのにヒットシリーズにあやかってつける邦題が私は嫌いだ!あと5年後「バス男」なんてすごく寒々しい映画として扱われそうじゃないですか!?

この映画は立派に全米ナンバー1コメディでヒットもしましたので、心待ちにしていたけれど日本未公開に終わってしまった。
彼等、ウェイアンズ兄弟はいつも家内工業で映画を作っており、絶叫シリーズも兄弟3人にいとこを含めた「ウェイアンズ一家」によって監督、主演、制作すべてを占めていて、実はこの映画で活躍している5人だけじゃなくて、テレビ映画界で活躍してる人は他親戚一同集めると10人以上にもなるとか!?おそるべし才能の家系です。高嶋ファミリーも敵いません。

さてストーリーは、なんともむちゃくちゃな「黒人FBI凸凹コンビが潜入調査の為に金髪セレブ姉妹になりすます」もの。
この特殊メイクがもう不自然で非常に気持ち悪い。(笑 
マッチョな男が体格だけでもう全然別人にも関わらず、友人なども彼等の女装姿が誰も見抜けないのがおかしい。
「志村ーうしろうしろ!」ってなぐらいのわざとらしさなのに、見事にセレブ姉妹を演じきっていくのが腹を抱える。(むしろ元の人物よりも好評だったりして)

昔、黒人奨学金の枠を狙う為に白人が黒人に化けた「ミスター・ソウルマン」という名作がありましたが、あれのほうがまだ自然だったね。今回はなんといっても人種だけの差ではなく、性までも変身していく様が中途半端でおかしくて、白人女性なのにヒップホップに鋭く反応してバリバリ頭で回転してホールの注目を集める様は面白い。
欲をいえば、一時期エディ・マーフィがしつこくやっていたようなお下劣ギャグ(ゲップやおならとか)は好きじゃないのですが、バッドボーイズのようなむこうみずな凸凹コンビ。しかも片方の嫁が嫉妬深くて非常に怖いという見事な設定。これはシリーズ化してくれないでしょうか?

retoro future jazz

2006年6月8日 音楽
A.S.P CD インディペンデントレーベル 2006/06/07 ¥2,500

前作より、メンバー脱退、活動停止状態と存続の危機が続いていたASPですが、やっとアルバムが完成いたしまして、遠い東京の地から影ながら見守っていた私も本当に嬉しいです。

もしかしたらサウンドが大分かわってしまい、私の求めるASPとは別物になってしまうのでは?と怖かったんです。本当は。
でも聞いてみて杞憂だった。

キャバレーロックとか、ラテンサウンドとか、60年代の極彩色な映像が浮かんでは消える曲。
お勧めは「スパイダー〜逃亡のJAZZ〜」
最近こういうサウンドやるバンドは増えたけれど、ここまでのスピード感が出せるバンドはそうない。お勧めですよー。

★試聴サイトはこちら
http://www.betterzdepot.com/basisrec/bss014.2.html

県庁の星

2006年6月9日 読書
ISBN:4093861501 単行本 桂 望実 小学館 2005/09 ¥1,365
間違いは認めるな!?予算は使い切れ!?役人根性全開の県庁のエリートが、田舎のスーパーにやって来た。手に汗握る、役人エンターテインメント。


映画化する前に頼んでおいたものが今更届いてしまったので、読まずに返そうとパラリとページをめくったらあっという間に読み終えてしまった。テンポがいいライトな小説です。

織田祐二と柴崎コウでドラマ化されましたが、柴崎コウの役二ノ宮さんは原作では醜く太って性格のきついおばちゃんパート。shall we dance?の渡辺えりこの印象に近いです。
人を呼ぶためとはいえ、柴崎コウに何故したのでしょうね。何でラブを絡めたんでしょうかね・・・迎合しすぎじゃないですか。
この本の面白さは、公務員体質のエリート男がパートのおばちゃんと出会って民間企業のいいところを吸収していくところじゃないですか。

これはありがちなトレンディドラマじゃなくて、亡き伊丹監督ばりの作風に撮っていただきかったです。
あ、映画じゃなくて本の感想でした・・・。
こちらは小さくまとまっていた気もしますが、とても清清しい読了感を得られるものです。
DVD ハピネット・ピクチャーズ 1998/11/25 ¥3,990
南フランスのリゾート地をめぐるペテン師とサギ師のサバイバルゲームを描いた傑作コメディ。スティーブ・マーチン、マイケル・ケイン、グレン・ヘッドリーほか出演。

はいはーい。秋林さん、私もマイケル・ケインの執事cafe行きたいでーす!

米英、胡散臭いもの対決。素晴らしい脚本であります。
かたや豪邸に住み、頭の先からつま先まで抜かりなく高級紳士に成りすまし貴婦人から大金を巻き上げるプロ。
もうかたや、その場の口先だけで女性をだまくらかし小金を巻き上げ続けるペテン師。
その二人が互いのテリトリーを廻って対決をすることになったから、さぁ大変。互いに自分の個性を生かした方法で女性を追い詰める様子が本当おかしい。スティーブ・マーチンのヤンキーな演技、彼のわざとらしい動きに笑わせられることもあるけれど、隙のない紳士になりすましたマイケルがスティーブに出し抜かれたときの、唖然とした表情。これがたまらない。

やはりこれは脚本の濃密さが勝因なのです。
確かにこの映画は双璧の二人の動きにも笑わせられますが、やはり緻密な伏線やストーリーが面白いのだ。
やっぱり「エンタの神様」などをみてても、体ひとつの飛び道具みたいな芸人よりも、私はアンジャッシュのようなじっくり計算されている笑いが好みなんですよねー。

で、10年ぶりに何故に、この映画を久しぶりにみたかと申しますと、日本でも市川正親、鹿賀丈史で舞台化されてるこの作品。
私は最初みたときよりマイケル・ケイン演じる詐欺師を日本で出来るのは、何歳になっても甘いダンディなマスクをしたファンファン大佐。あの岡田真澄氏が、あるときは国の闘士、あるときはお忍びの異国の皇子として、貴婦人を騙していくところを見たかったのだ。合掌。
DVD バンダイビジュアル 2006/01/27 ¥5,250
夏休み。
 川原でキャンプをしているのは、全国から集まってきた七組の親子たち。楽しいハズの親子キャンプなのに、七人のこどもたちはみな浮かない顔をしている。親たちがいつもと違って、妙にやさしくて、「いい親子」を演じようとしているからだ。
 やがて指導員風の男が、親だけを集めて説明会を開いた。その内容には、このキャンプが秘める、とんでもない理由があった・・・。

随分何度も撮っているイメージでしたが、これがダンカンの初監督作品だそうです。

「生きない」は、当時、荒唐無稽だと思っていた集団自殺の物語ですが、作品以後ネットでの集団自殺が次々を取り上げられ、笑い事ではなくなってきました。
今回のテーマも児童虐待と臓器売買。外国では既に珍しくない子供の臓器売買ビジネスがとうとう日本にも牙を剥いた話です。それも実に淡々と。
常日頃、子供を邪魔に思っていたり、借金苦などから子供の臓器を大金と引き換えにしようとする父母。
この「自分勝手な大人」が憎憎しげに描かれている。笑いどころが微妙で、多分これからの日本にはこういうビジネスは暗躍、もしかしたらもうしているのかもしれないなと背筋がぞっとするわけです。

大人たちが他の子供を陥れて自分の分け前を増やそうとするところなど、ブラックコメディ要素がたっぷりで非常によく出来ていたとは思うのですが、ラストが非常に腑に落ちない。
ストーリー展開の途中でラストシーンは安易に想像できるものだし、ハッピーエンドなのかどうなのか判定が曖昧で、(そう観客に思わせる意図なのかもしれないけれど)これでいいのか?
ラストの歌がまたシニカルでなんとなく誤魔化されてしまった感はあるが、この作品、非常にお勧めです。

タイトルはもじっているだけで「七人の侍」には何のオマージュもない作品だと思いますので、そこら辺を期待しないように注意。
DVD 角川エンタテインメント 2005/10/07 ¥3,990
コメディアンのクリス・ロックが監督・脚本・出演も手掛けた政界コメディ。ひょんなことからアメリカの大統領選挙に参戦することになった町の人気者・メイズ。ヒップホップファッションで票集めに奔走する姿に、人々も次第に心を打たれ始めるが…。

しかしいつみても彼はブラック俳優にしては華奢というか、なで肩というか・・・なんか貧相な体型で。
そんな彼が今回大統領選挙に!!まぁ、びっくり。
私は嫌悪感を感じなかったのですが、以前「ディープインパクト」を見たときに友人(日本人)が激しい嫌悪感を示していたのを思い出しました。
おなじみの映画「ディープインパクト」は小惑星の墜落による地球滅亡危機映画でしたが、友人はアメリカ大統領役のモーガン・フリーマンに激しい拒否感。「だってさー黒人が大統領なんて嫌だろ?ありえないじゃん?」(本当はもっと口汚い表現だった)
・・・確かそのときからその友人に対して少し失望したんだっけな・・・

話題がそれましたが、この映画でクリス・ロックは国民の信頼を得るために、一風変わったスタイルで演説を行いだす。
ヒップホップの音楽とともにジャージに鎖ジャラジャラスタイルで乗り込み「yo-!メーン♪」
いや、やりすぎですって・・・いくらなんでも保守的な人がこれで納得するはずないだろうに(笑
いくら寛大な私(?)でも、こんなふざけたの許しませんよ!
でも!トントン拍子にアメリカ国民のハートを掴んで邁進していく彼。
やはりこういうアメリカンドリーム物語をアメリカ人は好むんだろうなぁと実感。

娯楽大統領映画としては、先日チラリと書いた、大統領の影武者がトラブルから実際に指揮をとらざるを得なくなった「デーヴ」
この作品を超えるものは未だ見つかりません。割と好評なアメリカン・プレジデントも今度見てみようと思います。
敗北の女神参上。
はいはーい!4年に一度のワールドカップの季節。
スポーツファンにとってはキングボンビーよりも疎ましい存在の私、敗北の女神がやってきましたよ〜!!

とにかく父親譲りのこの体質。もー見事なほどに全部負ける。
そこらの雨女の比じゃないよ。もう連戦全敗。ハハハ(失笑
主にこの能力はスポーツ全般に発揮されるのですが、ことにサッカーに関しては鋭く発揮されるようです。

私は元々あまりスポーツを見るのもやるのも興味がまったくなくて、ルールもよくわからないのですが、思い起こせば私が最初ワールドカップをまだ知らない頃、ドライブに行ったのですが、そこで友人が「あぁー今日、サッカーだったよ。見なきゃ!テレビつけてー」といわれ、助手席の私がスイッチを入れて、ほんの数秒でポーンと蹴られてシュート。
「どんな感じー?」と呑気に運転手に聞かれ「今・・・なんかシュートされましたよ?」と答えると車内全員断末魔。
世間では、その日の出来事を「ドーハの悲劇」と呼ぶそうですね?

そこからとにかくワールドカップだけでなく、親善試合、他の国とやるメジャーな試合は見るたびに負け。
テレビの電源を入れてやってることを知り、サッカー好きの友人に「今日サッカーやってるね〜」とメールと同時に敵チームからのゴール。「貴様なんの不幸のメールだ!」と罵倒されたこともあります。

たまたま見てたにも関わらず離籍中に日本がシュートを入れるなど、とにもかくにもリアルタイムで日本の活躍を見たことがありません。前回大騒ぎだった日本でのワールドカップも、見た日本戦は全部負け。
その後、決勝戦は別国を応援したところ、応援してる国が翌日には次々と負けていくという偉業をなしとげて、4年前が終わりました。(ちなみに最終的に応援した国は勿論ドイツだったのです)モネールか私か。

今年もスポーツ好きにはめっぽう毛嫌いされる4年に一度の季節がやってきました。
あと予選は2試合あるそうですが、もし今後サムライジャパンを含め応援してるチームが負けたならば、その日は多分私がテレビの前に私がいるはず。ウヒ。
オムニバス CD インディペンデントレーベル 2006/06/07 ¥2,625

たまに画像が出ると小躍りするくらい嬉しくなります。

GRAND GALLERYから新しくでたコンピレーションシリーズは、ブラジル・ラテンハウスのコンピレーション。
ジャケットは子供たちがソファーでまったりしている画像ですが、もうスコーンと明るい、今まさにフロアで流れてるかのようなMIXWORKの曲ばかりです。

実際現在どんよりしている私のカンフル剤になってくれそうな1枚。
ただでさえ明るい「CORES DO BRASIL」がさらに明るくなって試聴してる側から思わず踊ってしまった。

どの曲もハウスの箱でよく聞けるブレイクがあって、沈んでる心をサルベージしてくれるダンサブルな曲。

しかし「Canto De Orfeo」は確実に持ってる気がするんだけど、何のコンピだったか忘れました・・・ギャフン
ISBN:4104567043 単行本 中村 うさぎ 新潮社 2006/03/16 ¥1,260
「ああ、お願い。誰か、私に欲情して。」女としての価値を確かめるため、私はデリヘル嬢になってみた。東電OLは私だ、と感じた女たち。女が分からない男たち。性に悩む全ての読者に捧げる究極の私ドキュメント。

新潮45の連載でも大分追いかけていた中村うさぎのデリヘル体験記ですが、この本の見所は体験記よりも、その後に彼女が綴っている自分のジェンダーへの矛盾による主体探しというところだ。
なので、いつもながらの面白体験レポ、デリヘルのテクニックや客の面白おかしさを読みたいのならば泉さんの「オンナ部」のほうをお勧め。是非いろいろな人にこの本を読んで、どう感じたのか聞いてみたい良本です。

連載当時、私もたかだか自分探し、そして自分の価値を知りたい為に「デリヘル」をすることに眉をひそめた。
なんでそこまですんのよ、と。でも違うんだよね。読めばわかるんだけど。
散々、年齢を重ねて賞味期限が切れてきた自分に対して、それでも欲情する男に復讐するリベンジと自分探しの両方の気持ちなのだ。
彼女は自分に対して欲情されることを2つの気持ちが切り裂いていくようだ。
「女としての優越感」と「欲情されてしまった自分と男への嫌悪感」の二つ。
私もそうだからわかるけれども他の女性はどうなのかしら。多分同じような思いを重ねているのかしら。
女子としての自分に大満足して享楽に浸っている人にはわからないのかな?
でもそういう女子こそ自分の中で大きな自己矛盾を抱えてそうな気もするし。

私は以前ギョーカイ人だったときに、色々な人からAV業界の話を見聞きした。
少し前に男性にAV業界の話をしたとき「なんでこれっぽっちの値段でAVに出たりするんすかね?」と問われた。
多くの男性はAVに女性が出演する理由は借金、もしくはセックスが好きで好きでたまらない女性のどちらかだと思っている。
勿論そういう女性もいるだろう。
しかしAVは金じゃない。確実に。それならば風俗で働くほうが10倍以上の金を掴むことができる。
私が、知っている限りの出演者の女性たちはAVに出演する理由が「自分探し」が多かった。
鬱屈した人生や、辛い過去の経験を経てAV出演することによって何かしらの「新しい自分」を得るために出ていた。
例えばそれが自分を捨てた男や、厳しく育ててきた両親へ「大多数の汚らしい男たちに欲情されてる自分」を演じることによってカタルシスを感じるためだとか。
そんな女たちの秘められた想いがこの本にはたくさん詰まっている。
正直これを読んだ男性がどのように感じるのかレビューをいくつか見たのだけど、どれもこれも「デリヘル体験」だけに囚われて薄っぺらい表層だけを捉えてるものばかりだった。
これは「私という病」ではなく「全ての女の病」だと思う。(最近「女としての病」も出たそうなので後に読もうと思います)
この本に同意を得ない人生を送っているならば、それはそれは幸せな人生だ。
エレクトロニクス オーディオテクニカ 2005/05/20 ¥3,675

IPODのヘッドフォンが切れてしまったので新しいのを購入。
下調べをしないでいったのだが、買ったのはオーディオテクニカ。
ATH-CK5。昔、スタジオでも使っていたメーカーなので少し信頼して買った。
ネットであとで調べると割と値段のわりには好印象なこのヘッドフォンですが、中高音がシャリシャリと強く、低音が弱い。
ハイハットとパーカッションばかりが響くのでテクノやトランス好きにはたまりませんが、ジャズや生音も聞く私には少々音が硬い。

ということで、これを見てみると
http://wiki.nothing.sh/page/ATH-CK5

まぁ、大概皆さん同意見のようで、なんかしら細工して育てると最強ヘッドフォンが出来上がるということなので、
まずはエージングで少しこなしたい。
ちなみにエージングには専門のCDもあるようで少し驚き。
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=1408%5ETESTCD%5E%5E

これで気に入らなかったら綿で穴埋めて、ソニーのイヤーチップで音質が向上するらしい。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0007X6LEE/250-7772017-1463457?v=glance&;;n=3210981&tagActionCode=saisu-22

ちなみにこの方の話も勉強になりました。
http://61.194.6.236/ex70sl.html

マニアックですいません。
神経とともに耳も過敏になるたちなので。

*追記
一晩かけてエージングしてみましたが、まだ高音のエッジが少々気になる上に低音がそれに比べて弱くてボワンとした感じ。
スタアパなんかは聞けますが、ソイルは秋田さんが遠くにいる感覚。
ちなみに密閉度が非常に高くて外部の音がまったく聞こえないので、自転車やジョギングなどでは非常に危険。
電車や安全なところで使うのみにしましょうねー。皆様。
ISBN:4396632622 単行本 戸梶 圭太 祥伝社 2006/03 ¥1,575
何の取り柄もない俺の前に、突如現われた謎の巨乳美少女…。全国の童貞君に捧ぐ、純愛ファンタジー? 究極の若返り薬をめぐり、アキバ系オタク童貞たちを襲う天国と地獄…。全国の童貞に鉄槌を下す、残酷ファンタジー!

映画「溺れる魚」の原作者、久しぶりに戸梶圭太なんて読んでみます。彼の取り扱うモチーフにはいつもそそられて、いそいそと読みますが、読んだあと向こう1週間、肉が食えなくなります。
↑この表紙ではノーカバーで電車で読むのにためらいました。帯にも?ふつつかなメイドですが、一生懸命にご奉仕させていただきます!?きゃーーー他人の視線がコーワーイー。

世間の皆様、これはいわゆる「萌え」系小説じゃないんですよ?
実は萌え系小説なんかよりもっともっともっとX10酷い本なんです。

彼の作風は目を覆いたくなるようなバイオレンス&エログロ。
アート性のない筒井康隆、「時計仕掛けのオレンジ」でございますので、誰にもお勧めできません。
この小説も本当酷いもので、童貞(しかも高年齢なほどいい)が恐怖を感じたときに脳から分泌する液が永遠の若さを保つ力を秘めてるということを発見した大学教授が、彼らを捕獲するためにあらゆる手段を使ってオタクを追い詰めて体液を搾り取っていきます。
永遠の若さは人類の永遠のテーマ。これが商品化するならばものすごい大金が転がり込んできます。
今まで、世間から疎まれ気持ちがられていたアキバ系オタクが大金を保持しはじめ、女たちを膝まずかせる。
そして教授同士の火花の散らしあいから、互いが保持している童貞軍団を使い物にならないようにするために結成されるおばさんレイプ軍団。あーもう語ってても馬鹿らしい。

すごく筆力のある作家でスピード感で読ませてくれるので面白いのですが、なんともかなり読む人を選ぶ作家なので、物好きな方はどうぞ。悪趣味の極みな小説である。(←褒め言葉ですよ、これ)

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