エステマニア

2005年7月6日 読書
ISBN:4877280723 単行本 横森 理香 幻冬舎 1995/09 ¥1,427

綺麗になることは、快楽なのだ―。小学校時代から十年以上も容姿コンプレックスに悩む典子は美しい自分を夢見て、人知れずあらゆるエステ、ダイエットを試みる。だがその都度、失敗を繰り返すばかり。それは、男性に愛されるための闘いなのだ。わかっていながら、深みにはまっていくエステの魔力と、せつない女心を描く体験的長編小説


この間のキレイ道場が面白くて面白くて仕方なかったので、こっちもあわせて読了。
うん。上半期で一番かもね。面白さは。

いやぁ・・・・もうなんというか。せつない・・・・
食い扶持をもたない主人公が男の為に必死にエステ狂いをする。
だって綺麗をキープしなければ、あの人は私を見捨ててしまうだろうから。
愛してほしいが為の狂おしいほどの行動。

この本のテーマ「女性は何故綺麗になりたいのか?」
----横森さんの結論はこう。「男性に可愛がってもらいイチャイチャしたいから」
誰だってそうでしょ?と。

私も胸に手をあてて考える。
「何故痩せたい?綺麗になりたい?」
「服をかっこよく着たいから。雑誌やテレビのモデルのようにかっこよくなりたいから。」
「では何故かっこよく着たい?」
「自己顕示欲が大半だ。自分を愛したいし自分に自信が欲しいから。」
「綺麗になるのは男性に可愛がって欲しいから?」

・・・・そりゃー欲しいよ!!
好きな男性には自分のことを曝け出して何もかも見て欲しい反面。好きすぎるあまり何もかも隠したい。毛穴の一つさえもね。
綺麗の単位はわからないけれど、一ミリだって一グラムだって前より今、今より明日が綺麗になりたい。
そんなことで、ちょっとでも気をひければそれで構わないよ。なりふり構わずにさ。

男性の気をひくには勿論容姿だけじゃなく、それに伴う中身も必要。
そんなのわかってる・・・わかってるけれどさ。
(自分も含めた)女性は結局どこへ向かって暴走していくのかしら?と思う。
どんな君でも愛してあげるという人がいればそれで安心するのだろうか?
猜疑心の強い私なら「きっとこのひとはこう言うけれど、内心 私のこの部分が気に入らないに違いない!」という念に囚われるな。

結局主人公を含め、何かしら自分で「もういいや・・・」と決着をつけることしかこの暴走は止められないんだろうと思う。
私自身、多分一番の暴走中だから、何をどうしたらいいかなんかわからないや・・・
今年のバースデーに渋谷spumaでライブをみたとき、どうしても聞き覚えのある曲があった。

お友達のチカに、これ知ってる!知ってるよ!といったけれど
当日はどうしても思い出せなかったんだよなぁ・・・

数ヶ月たち、偶然CD聴いて発見。
パリスマッチだったかぁ。

・・・うっ。曲聞いてハマって泣いたりしてないよ!
してないってばさ!!

http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A014532/VICL-69125.html

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