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第二次大戦下のイギリスで、ペベンシーの4兄弟姉妹が、疎開先の屋敷の洋服ダンスから、異世界の「ナルニア」へ入ってしまう。白い魔女によって100年の冬を強いられたナルニアで、彼らが英雄となるまでを、壮大なスケールと、めくるめく映像で展開していく。

この映画の主人公、4兄弟の末っ子ジョージー・ヘンリーが来日の舞台挨拶のときに挨拶を忘れてしまい泣きだしてしまった。
それにノックダウン。かわいいのぅ。子供らしくて。俄然見に行く気になりました。

子供向けと話は聞いていたが、このスケールの大きいファンタジーさは大人でも十分最高だ。
話も分かりやすく、勧善懲悪も明らかだし、込み入ったストーリーもなく単純に楽しめた。
重箱の隅をつつけば、「いつからそんな設定が！？」と思うようなドラゴンボールのようなご都合主義はあったけれど、存分に楽しんだ。

見所はコンスタンティンの中性的な天使役でも強烈な印象を残したティルダ・スウィントンの白い魔女。
顔を見られただけで、石になってしまいそうな冷たい視線。
彼女はポスト、ケイト・ブランシェットですよ！（ケイトのLOTRの魔女のが余裕のある格上な魔女という感じですが。）
自ら軍を率いて戦闘に向かう様はどこからみても古代のギリシャ彫刻のように絵になっていて美しい！

昔、リアルにCG哺乳類動物を出した「ジュマンジ」があるが、そのとき出てきた動物は今までの合成映像をはるかに越えて美しく当時びっくりしたものだ。けれど、哺乳類の毛の艶やかなところだとか、いかにもCGという感じだったのでCG哺乳類を表現するのは無理なのかもしれないなぁと思っていた。（それより前のジュラシックパークでは見事な爬虫類が登場したし）しかしたった10年でこの域か！すごいすごい！
あと10年で本当にシモーヌのような世界が来るんじゃないだろうか？
今回のアスランが素晴らしい。調教した美しいライオンじゃないだろう？
アニマトロニクスとCGを両方使ったと聞いているが、あの毛並は観客席から手を伸ばして思わず触れたくなるようなんだよなぁ・・・。

余談ですが「ナルニア国ものがたり」の作者、C・S・ルイスと名前を聞くたびにレゲエアーティストを瞬間に頭に浮かべてしまう私です。
ふと「ナルニア　C.J.ルイス」でぐぐってみたら、結構ナルニアの作者として紹介してるうっかりサイトがある模様。
気をつけて、気をつけて〜！！

WOWOWで待ち望んでいたテレビ番組がスタート。
「30日間ファーストフードを食べ続けたら」というドキュメンタリー映画「スーパーサイズミー」の監督モーガン・スパーロックが挑む再び「30日生活」

彼はすっかり電波少年的扱いでこれから続けていくのかなぁと思い、先日放送された第一話をみたけれど、映画のときと同様、彼自身が実際体を張って体験することを通してアメリカの社会の裏側を見せていく方式。
日本での若手芸人の体を張るドキュメントは好きだが、終始娯楽で、「あー面白かった」で終わり。
その後何も観衆の胸に残らない。
「スーパーサイズミー」ではそのあざとさに少々食傷気味なところもあったが、こうやって観客を楽しませながら、何かしら訴えるべきことを残す彼のやり方は嫌いじゃない。（飽きっぽくて短気な私も退屈にならず見れた）

第一話では、スパーロックは最低賃金で30日生活するのだけど、その生活を送りながらだとアメリカでは保険はおろか病院にかかることもできない。
その分、無料病院施設や無料で家具や洋服を貰うことのできるシステムが整っているのは素晴らしいと思う。だけど自由の国アメリカって日本人が思うよりもずっと貧富の差が激しい。

そして日本も同じ道をいずれ歩むんだろうなと思う。

ぶっちゃけていうとスパーロックの彼女アレックスが私は嫌いな女性のタイプなんだが、この番組はDVD保存版です。

★公式サイト
http://www.wowow.co.jp/extra/30days/