ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
2004年5月27日 映画同僚の女性を殺した罪で死刑宣告を受けた元大学教授。死刑執行まで3日となったとき、彼は手記を書いてもらうために記者と面会する。話を聞く記者は、彼の無実を確信し、死刑判決を覆そうとするが…。
私的ベスト10に入る「コミットメンツ」のアラン・パーカーの作品は欠かせない!そして大好きなインテリ不気味役はケビン以外にも出来ない。
随分前から楽しみにしていましたが例のことながらレンタル中でまったく見れなかった。本数増やしてくれ〜。
ストーリーは非常に極上。
しかし最近思考能力の落ちた私にとって集中力を持続させるのは辛かったよぅ。気抜いてしまうと置いていかれてしまうし。
毎度のごとく語らずとも目が!表情が!深くものを語るケビン・スペイシー。ああ。すごい。
それに比べてケイトったら・・・・。
思い起こせばタイタニックの時、私は彼女はミスキャストだと思ったんだよねぇ。だってお肌ツルツル坊ちゃん顔の癖に貧乏絵描きデカプリオのお相手、20キロ痩せて尚豊満な肉体とたっぷりした唇のお金持ちお嬢様ケイトの愛。逆だろー。どうみたって娼婦と坊ちゃんの禁断の愛にしか見えないー。
今回、彼女の役どころは敏腕記者。なのになんつうか「できる女」ってのに全然見えない。走る姿はドッタンバッタンって効果音ついちゃいそうな醜い走りっぷりで、「ああ、運動会でビリの子がこんな風に走ってたよー・・・」と思わざるをえない。あーあ。演出なりカメラワークで誤魔化してあげりゃいいのに。
敏腕記者であるケイトは次々と事件の予想をして、その手がかりを捕まえようとする。敏腕?ケイトが敏腕・・・・?もーこれをやらせるならスーザン・サランドンだよ!(あ、デッドマンウォーキングになっちゃう。)むしろ彼女はコンスタンスのほうか?
ケイトは表情がなんつうかつたないというか か弱い女の子のそれなのよ。衝撃的シーンみたってゆえば、嗚咽を漏らし、動揺し手を震わす。そういうストーリーならば彼女に自然に感情移入してくれるようにしておくれ。本か演出か彼女の演技か・・・彼女の感情についていけない。
ちなみに吹替も見てみたんだけれどケイトの吹替えはなんだかものすごーくカワイイ女性の声になってましたよ。ああ。織田裕二のバックトゥーザフューチャー並の違和感。
ストーリーとしてはものすごく考えさせられる。死刑制度について私は賛成だったけれども(それは日本の国土の狭さとかそういう問題なのだけど)再び冤罪などについて微妙にもやもやする。そのもやもや感がラストの映像とシンクロして非常に気持ち悪い。心にこびりつく映画でした。
★4つ
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