DVD 東宝 2008/01/18 ¥5,040

やっと録っておいたものを見ましたが、本当に酷いな・・・
てか今まで、原作者のたかのさんの旅ドキュメントを撮っていたのはフジだったのに、何故今回はテレ朝でドラマ化なんでしょうねえ・・・。
別にこの人、就職面談の嘘を実現するためにインドに出かけた話じゃないんだけど。

この本、私は数年前に本屋で出会って以来、結構人にもオススメしているし、読ませた人には絶賛を浴びている。それから原作者のたかのてるこは旅行記をたくさん出したけれど、やはり最初のこのインパクトには及ばないのが残念です。

キャスティング云々よりも、この旅行記のすごいところは彼女の行動力にあって、英語もろくに出来ない彼女が旅というものに恋して、現地で出会った人とあっというまに仲良しになってステキな思い出を残してくること。大体、真夜中何もない無人駅で夜更かしをすることになったとき、見知らぬ現地人の車に「ノレ!!」といわれて乗ることの出来る女子が日本に何人いるんだ!?

長澤まさみ以外にも色々日本人俳優を使わねばいけないという大人の事情もあるとは思うけれど、ワンピヒラヒラでインドに出かけて、お腹壊しながら親に泣きながら電話するなんてキャラじゃーありませんのよ・・・たかのさんは・・・。
本来は、インドに長期滞在して、ホーリーで色粉食って、インド人でもお腹を壊すインド料理屋で手でご飯食べても一度もお腹を壊さない持ち主。新喜劇の珠代ねーさんにキャラも顔も似た肝っ玉の持ち主なんですよねぇ・・・。

まったく人見知りせずに誰彼と仲良くなって、ウルルンのような毎日を過ごしている彼女に憧れる人は少なくないと思う。これを見た人で原作を読んでいる人が少ないので、評判が微妙になっているのが悲しくてたまらない・・・

一番面白かったのは、このドラマのOA数日前に原作者のたかのさんとクドカンがロケハンの為にインド旅行をしたドキュメンタリーが一番面白かった。
大腸菌やらなにやらで非常に日本人にとって危険なガンジス河で原作同様飛び込んでバタフライをした長澤まさみのガッツには尊敬ですがね。
ジェイミー・オリヴァーの給食革命!
イギリスの学校給食は、20年前に政府の管轄を離れ民間業者に委託されるようになって以来、質の低下が問題となっていた。その事に危機感を持っていたセレブレティ・シェフのジェイミー・オリヴァーは、「育ち盛りの子供達に健康的な食事を」と、給食改善の運動に取り組む事を決意する。


ひどいですな
僕たちの戦争@TBSドラマ
皆さんご覧になりましたか?
TBSの特別ドラマ「僕たちの戦争」
こちら大分前に書きましたレビューで絶賛した荻原浩の小説のドラマ化です。(http://diarynote.jp/d/43633/20050324.html
何冊も荻原さんの作品を読了しましたが、今だこちらの作品に勝てる作品はなく荻原作品で最高峰だと思います。

その作品のドラマ化ですから、ニュースを聞いて以来の私の楽しみはうなぎのぼり。作品を読んだ方だとお分かりでしょうが、この作品は現代のフリーターと敗戦間近の日本兵の少年の姿が入れ替わってしまうタイムスリップもの。コミカルさもありますが、戦争の時代の切なさを描いた素晴らしい作品。そのフリーターと日本兵の彼らの生きている時代と性格のギャップが面白いのですが、主演は森山未来。彼の演技力は認めますが、彼の印象ってものっそい好青年じゃないですか!?純情そうじゃないですか?もっとこの小説の主演、尾島健太は駄目でいい加減な奴なんですよね。序盤は彼が軍隊でケツバットされるところなんていい気味だなと思うくらいいい加減な現代っ子なんですよね。そこらへんが森山君だと少々日本兵の石庭吾一寄りかなぁっと。確か原作では健太をバイト先で苛める山口が、19年の因縁をつける上官と瓜二つという設定でしたが、そちらのエピソード削られてしまったようでちょっと残念。

作品の出来上がりはお金をふんだんに使えるであろうスペシャルドラマ枠でこのVFXかぁと残念なところがありますが、脚本はよく出来ていたと思います。あ、余談ですが現代ドラマでないかぎりフィルターかなんか使ってフィルム風にしてくれたほうがまだ粗が見えずに当時の色が出ていいのになぁと思うんですよね。昨今の戦争ドラマは男優の頑張りぶりに比べて女優のメイクや髪型がどうしても現代風でなんとなくしらけてしまうんですよ。

あと、この作品にそういう側面は大分あると思いますが、あまりこの小説を反戦のプロパガンダに用いるのはどうかと思います。
TBSの掲示板ってのは例の試合からどうにも信用できなくて、こちらのドラマの制作が決定したときも某荻原ファンサイトの掲示板では、配役やイメージなどの論争がされていたにも関わらず、TBSの掲示板では「戦争はよくないと思います!」「この作品がドラマ化することによって戦争がなくなればいいと思います!」という意見しかなく本当にこれ自由に投稿できる掲示板なのかしら?とかなり不信でいっぱい。(9/19現在では色々な意見が載せられているようです)

エンディングのブルーハーツは第三舞台のようでとてもよかったです。
下北サンデーズが面白い
演劇の街・下北沢の小劇団「下北サンデーズ」を舞台に、演劇への情熱を抱きながら極貧生活を送る主人公・里中ゆいか、そのサンデーズの劇団員たちを描く。

民放のドラマなんか最後にきちんと見た記憶があるのは濱マイクかな?君はペットだったかな?
とにかく興味がないのであるが、今回の「下北サンデーズ」が超面白い。
一般的には初回が11.4%、そして先日の2回目が既に8.1%と低視聴率でなんだか途中打ち切りなんぞないだろうか冷や冷やものだ。
原作が石田衣良、監督が堤幸彦というIWGPコンビにあわせて、脚本はアキハバラDEEPで少々私をがっかりさせた河原雅彦。

多分このドラマの楽しさは自分が演劇人だったということにあり、その細かいシーンや練習風景の細部が懐かしくて懐かしくてニヤニヤしっぱなし、そして画面に突っ込みっぱなしなのである。脇役には実際、小劇場で大活躍をしてきた面々を配置し、上戸彩を中心に下北の劇団員生活をドラマにしたものだ。
特に稽古のシーンは、あぁ、やったやった、こんなのねと頷きっぱなしで、例えば脚本を皆に配るシーンやオフオフシアターでのシーンが目頭が熱くなる。きっと普通の人は寒いって思うんだろうな。でもね、あれは大げさでもなんでもない事実ですよ。例えば佐田真由美の見栄の切り方とか実際の芝居のオープニングとか不条理な脚本設定、しかもオチは精神科医の中でした、なんか何年も前から小劇場で使い古されているネタです。(しかし佐田のような雑誌グラマラス系のヘソ出し女性は劇団員に一番いないタイプの人間だと声高にいいたい。)

さて、自分の劇団は同じようだったかといえばそうではなく、うちの座長は下戸なうえにシモキタで飲んだくれて演劇論を交わしてるショッパイ演劇人が大嫌いだった。そして「下北の小劇場は自分のゴールではない」と言い放ち、下北で芝居を打つことはなかった。私が下北の舞台に立つことはなかったけれど、他劇団のスタッフのひとりや観客の一人として数え切れぬほど足を運んでいる。本多劇場ゴール目標など笑えるものと、劇団内での恋愛メリーゴーランドなど、あぁ、嫌なことも一緒に思い出しちゃったなぁ・・・・
まったくもって下北サンデーズの目指す芝居がアングラなのかお洒落系なのかコメディなのか、それとも古きながらの小劇場モノなのかそれがわからなくて面白くプププと笑ってしまうこのドラマ。きっとかなりのピンポイント層を狙ったドラマなのかもしれない。

ところで私の記憶が正しければ、ドラマ中に使われていた下北のオフオフシアターは舞台にたった者からしか見えない場所に御札が貼ってあってビビッた記憶があるのですが、まだアレはあるのでしょうか??

しかし数年前ならばまだ自分と演劇の距離が近すぎて笑えなかったと思う。
なんだか懐かしいなぁなんてジャージを来て駆けずり回る彼等を思ってしまうということは芝居と自分との距離が出来たことなのかもしれないなぁと少々寂しくなったりもするのでした。

「うめがおかっ!ごーうとっくじっ!土曜−のつっぎはサンデーズ♪」
トップランナー@SOIL &“PIMP”SESSIONS
観覧希望にはずれてすっかりいじけていたトップランナーOAです。
肝心のメンバーたちは今欧州ツアーなので生でOAをみていらっしゃらないでしょう。NHKでのトークでは緊張したのか、少々皆さん固い表情にみえました。

いやぁ、勿論トークもさることながらライブが素晴らしい!
サフォケーションのオープニングから流れるように殺戮のテーマにいたるところなんてテレビの前で踊り狂って拳を振り上げたよ。

普段ライブパフォーマンスばかりで彼らがじっくり幼少時代のことを話してくれる様子が物珍しくて微笑ましい。
ライブのあと、元さんは自分の心臓を親指で指差し、お客様に頭を下げる。
いつも思っていたけれど、彼の発言を聞いて、あぁ、本当にファンや周囲の人たちをリスペクトしてる誠実な方だと実感してしまった。

本当に本当にライブ演奏は素晴らしくて、何度も何度も繰り返してみています。
これをオカズに次のライブまで持たせよう!

もし見損なった方がいた場合は再放送を今週にあと2度ほどやるらしいので要チェック。

ちなみに最前列で緑のデスジャズTきて踊ってるニット帽の子をみて一瞬自分かと錯覚しました。いってないつうの。
モーガン・スパーロックの『30デイズ』
WOWOWで待ち望んでいたテレビ番組がスタート。
「30日間ファーストフードを食べ続けたら」というドキュメンタリー映画「スーパーサイズミー」の監督モーガン・スパーロックが挑む再び「30日生活」

彼はすっかり電波少年的扱いでこれから続けていくのかなぁと思い、先日放送された第一話をみたけれど、映画のときと同様、彼自身が実際体を張って体験することを通してアメリカの社会の裏側を見せていく方式。
日本での若手芸人の体を張るドキュメントは好きだが、終始娯楽で、「あー面白かった」で終わり。
その後何も観衆の胸に残らない。
「スーパーサイズミー」ではそのあざとさに少々食傷気味なところもあったが、こうやって観客を楽しませながら、何かしら訴えるべきことを残す彼のやり方は嫌いじゃない。(飽きっぽくて短気な私も退屈にならず見れた)

第一話では、スパーロックは最低賃金で30日生活するのだけど、その生活を送りながらだとアメリカでは保険はおろか病院にかかることもできない。
その分、無料病院施設や無料で家具や洋服を貰うことのできるシステムが整っているのは素晴らしいと思う。だけど自由の国アメリカって日本人が思うよりもずっと貧富の差が激しい。

そして日本も同じ道をいずれ歩むんだろうなと思う。

ぶっちゃけていうとスパーロックの彼女アレックスが私は嫌いな女性のタイプなんだが、この番組はDVD保存版です。

★公式サイト
http://www.wowow.co.jp/extra/30days/
まだこの作品は未読なのですが、もはや読書家の間では有名なドラマ枠「wowow dramaW」
石田衣良「4TEEN」や角田光代「対岸の彼女」そして今週末から始まる吉田修一の「春、バーニーズにて」をドラマ化した枠で伊坂幸太郎「チルドレン」のドラマ化が決定したそうです。
伊坂さんはもう少しで「陽気なギャングが地球を回す」が映画化。そしてそれにあわせ文庫化。
続編「陽気なギャングの日常と襲撃」も出る模様です。

配役不明、公式サイトもまだ。情報としては曖昧なのが申し訳ないのですが、本当なら嬉しい。
撮影を見かけた方がブログに載せてました。
http://blog.livedoor.jp/tokyolife1/archives/50079286.html

うーん・・・ドラマ前に読んでおこうかな・・・
伊坂さんの本の登場人物は、掴みどころのないクールな役で、結構読み手側が自由にそのイメージをそれぞれ膨らまして固定させていると思うんだよね。だからキャスティング難しいだろうなぁ。
死神の精度、ドラマ化しないかなぁ・・・チバが浅野忠信とか。

追記:3/3
公式サイトで発表になりました。
http://www.wowow.jp/CGI/autoup/autoup_dsp.cgi/bsguide/j1/0001165?file=d_kiji_list&;detail_cd=1&seq=0001165

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索