時は19世紀半ば、舞台は世界初の万国博覧会を控えたイギリス。少年レイは、祖父ロイドと父エディが発明した謎の球体・スチームボールを手にしたことから、アメリカのオハラ財団の手の者に捕われる。連れて行かれたのは、巨大な機械の要塞・スチーム城。そこで財団は、超高圧の蒸気を封じ込めたスチームボールの力を武器として売りさばこうとしていた。レイはそれを阻止しようとするが…
平日休みまで取って見にいったのは「誰も知らない」
最近シネコンに慣れっこになっていたので、びびって開演一時間前に劇場に着きました。
が!!しかーし。すでに劇場はものすごい女性達で埋め尽くされていて、柳楽萌え、もしくは健気な子供達に泣きたいオバ様方でいっぱい。
平日2回目の回にいったのですが、その日の分のチケットは完売でした。
無念・・・・
これだけ話題にもなって、宣伝もしているのに東京で3館とは酷いだろ・・・(私が見にいったこの日はまだ3館しか上映されてなかった)
スパイダーマン2か迷ったあげく、やはり大友は遅ればせながらでも抑えねば!と見にいってきました。
見た後に色々なところでレビューを読みましたが酷評ばかり。
私の感想としては
「映画としての出来は◎、大友映画としての出来は×」になりました。
AKIRAで成功を得て、それが好きなファンにとってはあのカルト的なアングラさがゾクゾクする。あのものすごい位置から投げてきた変化球は今なお「新しい」と思わざるを得ない。
今回のスチームボーイで大友ファンは360度回りを見回し、どっから球が投げられてくるかを楽しみにしていたら、こりゃ、また、まん前からまっすぐな球できたよ!ハリウッド映画か!
こんなのが酷評を生む結果になったのではないんじゃないかな・・・?
私がAKIRAで腰を抜かしたのは前人未到の音楽。
ねぶたや太鼓をリミックスして近未来SF映画にぶち当てたこと。
日本古来のものをSF映画という対極なものにぶつけるミスマッチさが余計に映画の不気味さと異様さを盛り上げた。
(その後の攻殻機動隊の雅楽や馬頭琴などの音響もこれの影響では?)
ハリウッド映画ではアクションシーンではフルオーケストラで盛り上げ、悲しいシーンはバイオリンの音が響く。そんな映画にしか慣れていなかった私は衝撃だった。
そして今回も音響はとても楽しみだった。
んが!!ハリウッドの効果音チームが担当。
残念。普通すぎる・・・その音楽なら別の映画でやってくれ・・・
ネガティブなことばかりだが、映画としての出来は非常に評価!
メカやアングルを見てるだけでも口が開いたっきりふさがらないほどの出来であるし、操縦席で父親が目標を見るためにルーペを重ねて焦点をあわせる動きなんかは「さすが!!」と目がうるうるきてしまう。
不安だった声優陣も違和感はあまりなく、鈴木杏の才能を改めて感じた。
ヒロイン役?のスカーレットの船上からの登場シーン。
そして性格や行動。
惣流アスカ・ラングレーにしか見えないのは私だけ?
いつ「あんたばかぁ?」とか言い出すかと思っちゃった。
コメント