両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。中学生の楢崎練は久しぶりに会う妹、母とともに、考古学者の父がいる中央アメリカまでやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。四人を待つのは後戻りできない「決定的な瞬間」だった。
キュンとくる青春小説からコメディ、ミステリーまで何でもこなす恩田陸。
彼女の頭に中に広がる風景を少しかいま見たい。
今回改めて「本の世界は広いなぁ」と思った。
やはり映画だと表現できる世界の限界はあるし、活字でないと面白くないものは果てしなくある。
「上と外」も映画で表現するには限界もあろうし、よほどお金とかけなければ ちゃちな物になると思う。
正直、偶然の重なりすぎで、偶然なり奇跡なりで何度も物語の状況解決はずるいなぁと感じたけれど、久々のスケールでそんな気持ちは途中どこかに吹き飛んでしまった。
私はハードカバーで読んだけれど、文庫本でチマチマ読むほうがドキドキしていいかなぁと・・・なんとなくそのじれったさがドキドキ感を増してくれるし。
コメント