800人の力士のうち、関取になれるのは60人。残りは全部おちこぼれ? この馬鹿力集団を救うべく、相撲協会全面出資で会社を設立! その名は「ドスコイ警備保障」。涙と笑いいっぱいのコメディ。
これを電車内で読んでいたとき一抹の視線を感じ顔をあげると・・・
・・・本物の力士の方でした・・・(笑
今更ながら本のカバー隠したりなんかして。
室積の作品のすごいところは、ありえないシチュエーションをさも実際あったほうがいいと思わせるところ。
一作目の「都立水商」も将来水商売のエキスパートを育てるためにホスト科だとかソープ科を設立するストーリーだった。初めて聞くと馬鹿げてるなぁと思うことだが不思議と本を読むと「現実にもあったほうがいいよなぁ。これ」と思わざるを得ないのだ。
水商は最初のストーリーはどこかに行き、ただの野球小説になってしまったのがとても寂しかったけれど今回は非常にスカッとする作品でした。
あはは。ありえねーと思いつつ 頑張れーみんなぁと素直に喜べるサクセスストーリーだった。
実際引退力士がどうなってるかというと小説でも記されてるように悲しい現実らしい。そりゃ中学卒業から相撲ばかり、しかも普通の社会とはまったく違った環境で過ごすのだから商売の才能もあるとはいえないだろうし会社員になるのも辛いだろう。
いや本当に作ってみたらどうかなぁ。ドスコイ警備保障。
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