運転資金に苦しむ町工場主が闇金の返済期日にとった行動とは? 零細企業のサラリーマンが旧式のテレクラで垣間見た地獄とは? 追い込まれた7人のそれぞれのラストを描く短編集。直木賞受賞第一作。
うぅぅぅ・・・・
苦しい苦しい苦しい。すごく落ち込む。
これを読んだらすごく苦しくて、悲しかったこと、辛かったことを思い出してくる。
胸がつかえてるような気持ちで毎日鬱々。
なんて精神上悪い本なんだ。
ここまで人の心に作用する本を書ける石田衣良は本当すごいなぁ・・・
色々な転落人生の結末。「LAST」
私が見えているところは日の当ってるほんの少しの部分なんだなぁ。
ホームレスの中に光をみつける男。
自殺をして保険金で借金を返す自営業者。
テレクラの男に復讐する女の子。
どれもこれも世間の辛さでキュウキュウになっている人ばかりなのだ。
人には時に死より残酷な生があって、そのタールのような黒い海で泳ぎ続けなければならない。あぁ・・・苦しいよ苦しいよ・・・。
コメント