うまうまノート

2004年11月22日 読書
「食べ物に対して霊感が働く」と嘯(うそぶ)く、芸能界きっての“食いしん坊女優”ムロイが出会うべくして出会った「うまうま」なモノたちをあなたのココロとオナカにデリバリー。


渡辺満里奈の「甘露なごほうび」を読んでから食エッセイに興味が沸いてきた。前にも書いたように食べ物を表現する言葉って難しいのよー。

就職して何年もたってくると大概みんな口が肥えてくる。
自分のお金で食べるものだから「よりおいしいもの。おいしいもの」に流れていく。
あぁー、もう私も子供の頃いったつ○八なんかではもう飲めないかもしれない・・・

室井滋のエッセイは芸能界でも群を抜いて面白い。
すっぴん魂はどれもびっくりするようなおかしい話ばかりで、肩の力を入れずに読めるので大好きなのだ。
彼女の食エッセイならば、愛しき「安くておいしい隠れ家」を紹介してると思い喜んで手に取った。

自身のかわいいイラストと写真と文章で埋め尽くされた本はとてもカワイイ。
安くておいしい店もたくさん紹介してある。
紹介してあるお店は昭和の古きよき店といった感じの店が多い。
この本で室井滋は食べ物と一緒に思い出を咀嚼している。
おいしいものと一緒に必ず昔の素敵な思い出を書いているのだ。
きっとその食べ物には「思い出」っていうスパイスがたくさん振りかけられてるのでおいしく感じるのだろうなぁ・・・

同じ店の食べ物は共有できても、思い出は共有できないので彼女の紹介する店には行かないと悲しいけれどそう思ってしまったよ・・・

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