渋谷を根城にファイトパーティーを主宰し、トップにのし上がったストリートギャング雅。頭のアキとカオルは、ある日仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。その金は、ヤクザが経営する非合法カジノから、三人組の男たちが強奪したものだった。金の行方を追う強奪犯とヤクザ。絶体絶命の状況を脱するためにアキとカオルが立てた作戦とは。
くぅ・・・・(嗚咽)
これほどの本に久々に出会えるとは思ってなかった!
嬉しい嬉しい!
なんて面白い本なんだ。
この本はページの隅から隅までびっしりと書き込まれている。(あ、いや実際にではなくイメージでね)
同じページ数の作品でもどこかスカスカして風が吹いているような本はいくらでもあり、それがまた魅力な作品もある。
だけど、この本は本当隙がない。
一人のキャラクター、一つのエピソードが中世の具象画みたいに緻密に描かれているので、どのシーンにものめりこめて、どのキャラクターも情が移る。
普通主人公と敵対する相手は描かない。
悪役なら悪役のミステリーな部分を読者に想像させるためなのか、未知なる脅威に描くのに、
ヒートアイランドはびっしりだ。生まれてからどういう感情で育ったか。どうしてその感情を抱くようになったのか。
一人の人生を見つめ続けたと錯覚するほどに細かく設定をしている。
今年読んだ中で間違いなく一番。
恋愛やエッセイばかり最近読んでいて事件やサスペンス、そういうものはおなか一杯だなぁと思っていたけれど、この人の作品ならば別だ!!
垣根の他の作品も全部読むことに決めた。
*たぬさま
リンクさせていただきました。
本のセレクトがものすごく私も好きなものばかり!!
未読のものは追いかけて読みたい気持ちでいっぱいです。
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