きもの365日

2004年12月9日 読書
きものは大好きだけど、あくまでも「非日常着」だった著者が、1年365日きもので過ごすという試みに挑戦。ところが、思わぬ所から冷えて風邪をひいたり、針仕事の大変さに目を回したり、失敗と試行錯誤と発見の繰り返し。生活形態も変わり、愛猫も目をパチクリ。働き者の「昭和のおかあさん」をめざして奮闘した1年間。写真やイラストも充実、きもの生活のガイドとしても役立つ、傑作日記エッセイ。


前回群ようこの着物エッセイであれだけ憤慨したというのに、凝りもせず読む。
私はマゾかっ!?
(前回激怒した着物エッセイレビュー:http://diarynote.jp/d/43633/20040910.html

やはりこの本を手にとったのは「着物で現代生活をする」というところが気になったのである。
昔の様式とは様変わりしてしまった現代の日本生活でどんだけ着物文化を維持できるのか、着物好きとしては気になるところなのだ。
それにしてもやはり彼女は物書きな為、毎日通勤ラッシュに乗る私たちとは違う。
だから参考にも何もならないんだけどねぇ・・・

OLよりはるかに恵まれている環境でなお、やはり着物を毎日着るのは苦行のようだ。
365日着ると決めた相当な着物好きな群さんでも後半ゲンナリしてほとんど着物を着ていなかった。
やはり前回と同じく、若者が今着物を着ることをチクチク書いている。
「安いアンティーク着物を買う若者はどうせ着捨てるのだから許せない。」
「やはり着物は縫えるほどの和裁の腕で高い着物をリメイクしながら大切に着るものだ。」
彼女の貫き通す意見はこれなんだよなぁ・・・(溜息

確かに高級な着物を長く大切に着ることは大切だけれど、誰しもが何百万円の着物を購入する資金を持っているわけではない。
そして家庭科でも習わない和裁などは、よほど好きで独学で学ぶか習いにいかない限り身についてる人なんていやしないのだ。
だからこそ今まで着物文化が廃れてきたというのにねぇ・・・

もっともっと普段に着物を着る機会があればいいのになぁ。と一般人の私はそう思う。

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