賢司は入社二年目の“リーマン”。仕事は順調、彼女もいるのに、なんだか冴えない毎日。そんな時、高校の同級生・凌一がインディーズブランドを旗揚げした。気の合う仲間と作りたいものを作るそんないい加減なことでいいのかよ!? そのくせ、足は彼らの仕事場に向かい、曖昧な会社生活をリセット、本格的に手伝うようになるのだが……。


うーーー。ゴメンナサイ。
悪い話ではないと思うし、雰囲気も御洒落で今時でとってもよいのだけどね・・・
心のどこにも残らないです。ハイ。
通勤時間一日でサラリと読めてしまうドライな小説。

私は、もうネットを始めて5年以上になる。
プライベートな時間のほとんどをネットに費やすことも少なくなかった。
毎日数時間カタカタとキーボードを打つ。
はて?私はPCを持っていなかった頃この数時間何していたんだろう?とある日思い出した。

それがミシンだった。
家庭科は得意だし好きだった。
劇団で衣装も作った。
自分の好きな服を好きなように作る。
土曜になると日暮里に布を買い込みに出かけ、ミシンを踏む。
毎日私はお針子さんだったのだ。
その頃作った、上からカポンとかぶるだけの夏用のワンピースは今でも愛用している。

この主人公達の服へかける情熱、わかりますよ。うん。わかる。
人間関係の微妙さとか、安定した仕事を持つ人間からみたアーティストだとか、またはその逆。
私は劇団を通して一周ぐるり見てきたもの。その関係性と非常によく似てたし。

この本は映画化されてるのね。(それさえも知らなかった)
映画はもうちょっと主人公や話を膨らまして一つの作品になってるし、なんとなく映画というよりアートな感じ。
あ、本もそうなのかもしれないなぁ・・・
じっくり何かを考えるというよりも、アートを見る感じで読む本。

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