目次から仕掛けられた大胆な罠、全編にわたる絶妙な伏線、そして最後に明かされる真相…。80’sのほろ苦くてくすぐったい恋愛ドラマはそこですべてがくつがえり、2度目にはまったく違った物語が見えてくる…。


「このミステリーがすごい!」の12位・・・微妙か・・・。
読んでいくうちに、ふーん素敵な恋愛小説じゃない?
と思ったら大どんでん返し。

ショートカットで少し天然。細くて華奢なヒロインは勝手にモデルのハナちゃんを当てはめてみたり。
眼鏡かけた主人公、鈴木のたっくんたっくん言わないで下さい。
もうヒーローにドランクドラゴンを想像してかなわないよ・・・

友人はこの本を怖い怖いといったけれど、私にはちぃとも怖いと感じなかった。
ネタバレなのでぼやかしますが、よく似た折り紙を少し重ねて2枚机に置いた話だということ。
この物語を怖いと思うか、それともありふれてると思うかで人生経験がわかると、あるサイトに書いてあった。
それを物差しにするならば、私の人生経験は豊富だということだね。ハハハ・・・orz

去年みたオドレイ・トトゥの「愛してる愛してない」のほうが怖かったよ。
この物語はありふれてる。
私自身がいつもノリシロの多い女だし。
彼女ほど計算高くは生きられないけれど、女性の笑顔は怖いもんなんだなぁと。

物語は80年代。
どうも80年代はワンレンボディコン濃い眉毛にバブルの前兆。
今からすると魅力的な時代じゃないんだよなぁ。人が少しづつどこか浮かれてた時代だし。
作者の青春時代に当てはまるのだろうけど、私はこの物語が現代のほうがよかったなぁと。
素敵な台詞や言い回しもジェネレーションギャップを感じてしまって、作者の意図せぬところで思わず笑っちゃうんだもの。

とはいっても最近読んだ本の中ではかなりの高評価。
買ってもう一度読んでもいいなぁ・・・

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