ISBN:4043747012 文庫 滝本 竜彦 角川書店 2004/06 ¥540

「雪崎絵理は戦う女の子だ。美少女戦士なのだ。」目的を失った日々を”不死身のチェーンソー男”との戦いに消費してゆくセーラー服の美少女絵理と高校生山本の切ない青春。


もう雑誌もネットもテレビも出まくりで、「引きこもり」作家の冠とりなよ・・・と思っていました。
先日、初めて見るエヴァ特集での動いてる滝本さん・・・
あぁ・・・もういいよ、もういいよ。わかったからもうおうちかえろうね。という感じでした。
誰とも目を合わせずカツカツとエヴァへの想いを語る語りっぷりはもう、とりとめがなく出てくる湧き水のようで形にも文章にさえもなっていない。
あぁ・・・人が苦手なのはまだまだなんだなぁ・・・

そんな彼のデビュー作、本作。
滝本さんと「リアル鬼ごっこ」の山田さんは設定が奇抜で誰も思いつかないものばかり。いつもレビューや紹介で食いついてしまう。しかし、読んでみると「あれぇ・・・・」と思うことが多いんだけど、学習能力のない私は「今度こそ!」と思って彼らの新作をまた読みふけるのだ。

「NHKにようこそ」よりはるかに面白かったです。これ。
どうにもこうにも、滝本さんは「自分の書く小説」に実生活の苦しさからの逃げ場所を探しているように感じて仕方ないんだけれどねぇ。なんか目に見えない説明できない何かを文中で「何か」に変化させているようですね。

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