ISBN:4091874320 コミック 浦沢 直樹 小学館 2005/04/26 ¥550

人間の痕跡がない殺人事件、残された謎のメッセージ…その先にあるものとは!? 漫画界の2大巨匠がタッグを組んだ、近未来SFサスペンス!!
ついに第3の殺人事件が起こった!! 刑事ゲジヒトは、世界に数体しかいないロボットの仕業ではないかと調査を進めるが…。アトムの登場でさらに物語は進んでいく!!


浦沢直樹の中でも私がぶっちぎり大好きなのは「マスターキートン」です。
普段温和な彼は元SAS。すごい能力と経験を生かして色々な事件を発揮していく。
これは単純なアクションストーリーだけでなく、人間ドラマが大きく、毎回毎回の主人公がとても悲しい。
漫画もよかったけれどアニメもよかったんだよねぇ。

この漫画マスターキートンが絶版になるそうです。
理由はありがちな原作者との版権問題ということらしいですが、実はというとこの漫画は原作者は名前が入っていますが実質ほとんど原作をすることがなかったようなんです。これだけ本が名作にもなれば大金も入ってくるだろうし揉める原因にもなるよなぁ・・・私自身が作者でもきっと名ばかりの原作者にパーセンテージが振られるのは納得いかないと思うし。
ということで、「絶版」らしく次々と本屋から姿を消しているようです。
これは悲しい。
この漫画の世界観はハリウッド映画にも引けをとらないし、「漫画」というくくりだけでなく日本が世界に誇れる文化であり文学だとも思うんですよねぇ・・・

*詳細はこちらをみていただければわかるかと。
http://www.narinari.com/Nd/2005054455.html

*こちらが有志によるマスターキートン復刊活動
http://triplebridge.hp.infoseek.co.jp/fukkan.html

今回のプルート2巻。
解き明かされる事件、広がる謎。もう大人なのに引き込まれっぱなし。
なんといっても1巻の巻末に出たアトム。
私の知っている天真爛漫なアトムじゃなくて、憂いを秘めた普通の子供の姿。
もうこの憂い方が半端じゃなくて、まるでAIのハーレイ・ジョエル・オスメント君じゃないか!
アイスを食べておいしがったり、人間の子供が使ってるおもちゃを羨ましがるシーンよかったねぇ。
トラキア合衆国のくだりは、少し前のアメリカとイラクをもじってるのかなぁ??

私だけですか?後書きの手塚治の息子の発言に何となく違和感を持ってしまったのは・・・
偉大なのは父であって、貴方じゃないのに・・・とちょっとムカッ。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索