ISBN:4093873739 単行本 穂村 弘 小学館 2002/03 ¥1,365
ほむほむのイメージはホワッとした世界の人。
しかしこの本を読んで、この人実際はもしかしたらものすごく神経質で近寄りがたいんじゃないだろうか?と勘ぐってみる。
短歌は決められた字数の中でいかに自分の思いを入れこみ、表現するかが勝負だから「言葉」の選び方が命である。
ほむほむの言葉はすごくキュンとくる。
うん。そうなのよ。そういう言葉なのよ。と。
彼の紡ぎだす言葉は短歌じゃなくて普通のエッセイでもどこか輝いていて、「あぁ、こういうものの言い方ってすごく好き」といつも感心するのだ。
彼の学生の頃の思い出話でオレンジジュースを一人で飲んでいるとき、それほど親しくない友人が
「それ飲み終わるまでここにいるよ。一人で飲むの嫌だろ?」といわれたそう。
彼は別に寂しく思っていたわけでないのだけれど、なんだか不意な優しさでびっくりして涙を流してしまったそう。
ほむほむの本のせいではないけれど、最近誰かが話す言葉がたまに引っ掛かる。
特別私への想いを伝える言葉じゃないのに「あ、この言葉愛しい!!」と思いハグしてしまいたくなる。
「ジュース飲む?」とか「これちょっとムズムズするね」だとか下らなく他愛もない言葉。
例えばそのときの表情だったり、言い方だったりたまらない愛しさを感じるのですよ。
言葉には言霊が宿るというけれど、私を打ち抜く言霊はなんだかピッチャーからすれば見当違いから投げられたボールが多いらしい。(笑
気鋭の歌人が送る、爆笑そして落涙の告白的エッセイ。 『世界音痴』は、都市を疾走するニューウェイヴ歌人、穂村弘の初めてのエッセイ集です。高度成長期に幼年時代を過ごし、バブルのまっただ中で青春を消費し、気がついたら39歳、独身、総務課長代理の<私>。
ほむほむのイメージはホワッとした世界の人。
しかしこの本を読んで、この人実際はもしかしたらものすごく神経質で近寄りがたいんじゃないだろうか?と勘ぐってみる。
短歌は決められた字数の中でいかに自分の思いを入れこみ、表現するかが勝負だから「言葉」の選び方が命である。
ほむほむの言葉はすごくキュンとくる。
うん。そうなのよ。そういう言葉なのよ。と。
彼の紡ぎだす言葉は短歌じゃなくて普通のエッセイでもどこか輝いていて、「あぁ、こういうものの言い方ってすごく好き」といつも感心するのだ。
彼の学生の頃の思い出話でオレンジジュースを一人で飲んでいるとき、それほど親しくない友人が
「それ飲み終わるまでここにいるよ。一人で飲むの嫌だろ?」といわれたそう。
彼は別に寂しく思っていたわけでないのだけれど、なんだか不意な優しさでびっくりして涙を流してしまったそう。
ほむほむの本のせいではないけれど、最近誰かが話す言葉がたまに引っ掛かる。
特別私への想いを伝える言葉じゃないのに「あ、この言葉愛しい!!」と思いハグしてしまいたくなる。
「ジュース飲む?」とか「これちょっとムズムズするね」だとか下らなく他愛もない言葉。
例えばそのときの表情だったり、言い方だったりたまらない愛しさを感じるのですよ。
言葉には言霊が宿るというけれど、私を打ち抜く言霊はなんだかピッチャーからすれば見当違いから投げられたボールが多いらしい。(笑
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