ISBN:409187701X コミック 西原 理恵子 小学館 2003/04 ¥550
書に書いて床の間に飾りたくなるような言葉ばかりだ。
私はマンモス団地の中で育った。
戸数はものすごい多く、団地の中に小学校が3つ、中学校が2つあった。
通ってる子の9割以上は同じ団地の子だったので、親にそれほど収入の差などない。
勿論資質はあるとはいえ、ほとんどが同じスタートラインだったので、この漫画のような荒んだ家庭もあまりなかったし、
悪い意味で画一的な環境で育ったのだ。よくも悪くも目立つことが忌み嫌われていたからね。
同じ間取りに住む、同じ環境の家族はみんな同じように生きないとコミュニティから煙たがられて、何かと辛い思いをするのよ・・・・
今でこそ、親心が理解できるものの、「○○ちゃんと同じようにしなさい!」と子供の頃からしつこく言われた私が反発して、人とは違う何か「表現」を求めて飛び出したのも想像に難くない。
今でもそう。誰かと一緒なのが死ぬほど嫌だ!オンリーワンでいたいもん。
荒んでるけれど強い人間ばかりの「ぼくんち」を見てるとどこか別の国の話のような気もする。
私はこんなに生きていくために必死になったことのない甘ちゃんだからね。
「生きてさえいればどうとでもなるよ。」
そうなんだけど。
そう思ってケラケラ笑う日もあれば、靴の裏に泥がついたような小さなことで夜中泣き通すこともやっぱりあるんだよ。
「ぼくのすんでいるところは―/山と海しかない しずかな町で―/はしに行くとどんどん貧乏になる。/そのいちばん はしっこが/ぼくの家だ―」。腹違いの兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。
書に書いて床の間に飾りたくなるような言葉ばかりだ。
私はマンモス団地の中で育った。
戸数はものすごい多く、団地の中に小学校が3つ、中学校が2つあった。
通ってる子の9割以上は同じ団地の子だったので、親にそれほど収入の差などない。
勿論資質はあるとはいえ、ほとんどが同じスタートラインだったので、この漫画のような荒んだ家庭もあまりなかったし、
悪い意味で画一的な環境で育ったのだ。よくも悪くも目立つことが忌み嫌われていたからね。
同じ間取りに住む、同じ環境の家族はみんな同じように生きないとコミュニティから煙たがられて、何かと辛い思いをするのよ・・・・
今でこそ、親心が理解できるものの、「○○ちゃんと同じようにしなさい!」と子供の頃からしつこく言われた私が反発して、人とは違う何か「表現」を求めて飛び出したのも想像に難くない。
今でもそう。誰かと一緒なのが死ぬほど嫌だ!オンリーワンでいたいもん。
荒んでるけれど強い人間ばかりの「ぼくんち」を見てるとどこか別の国の話のような気もする。
私はこんなに生きていくために必死になったことのない甘ちゃんだからね。
「生きてさえいればどうとでもなるよ。」
そうなんだけど。
そう思ってケラケラ笑う日もあれば、靴の裏に泥がついたような小さなことで夜中泣き通すこともやっぱりあるんだよ。
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