「変わることは怖い。だけど、変わらないでいることはもっと怖いんだ」
舞台版電車男を見た。
内容云々についてはもう語ることもないと思うので割愛。
これだけメジャーになってしまい、映画テレビで手法を示されてしまうと制限の一番狭い舞台はもっと難しい。
大体にネット上の文字だけのやりとりを舞台で見せるっていうほうが無理があるのよ。
舞台セットは両側に3段づつロフトのような部屋を配備し、それぞれそこがネット住人の部屋になっており、真ん中に電車男の部屋がある。
そしてネットでの掛け合いを会話と前方のスクリーンにある文字(アスキーアート付)と役者の台詞でやりとりを楽しむ。
エルメスは声だけで登場せず、エルメスとのエピソードはすべて電車男の一人語りと声のやりとりで構成。
うーん・・・まずはね・・・何故これを舞台にせねばならなかったのかということ。(商業的なものだろうけど)
電車のひとり語りですべてエピソードを説明する単調さでよく2時間半もたせたよ。
役者はそれぞれ達者な人を配役しているものの、やはり演出の単調さは仕方ないかなぁ・・・
朗読劇でいいじゃん・・・
しかも、ネットの雰囲気を出したかったのか、それぞれネット住人のPCにカメラを配備し、役者の表情とともに言葉のやりとりをすべて前方スクリーンに映しだす。
致命傷だ。
元々電車男というムーブメントを支持している層が舞台を見慣れていると思えない。十年以上も舞台を見慣れている私でもやはり文字があれば台詞を聞くよりも文字を目 で追ってしまうために役者の演技なんか見ず前方スクリーンに釘付けよ。生の演技を見ずにモニターをみるならテレビでいい。もはや「芝居」という文化じゃない。これは最近のテロップだしまくりのテレビの功罪であるよね・・・
唯一の救いはハイレグジーザス総帥、ともさかりえの旦那といったほうが世間的には知られている舞台役者、河原雅彦がサイドでストーリーテラーのように舞台を見事に締めてくれたので最後まで見ていられた。(冗談めいていたが、彼もアドリブで言っていた。「一生懸命演技しているのでモニターじゃなくて僕をみてください!」と。)
モニターで演出フォローする芝居ってのは増えてるが台詞の一言一句映し出されてしまうってのは台詞を絶対に間違えることが出来ない。
私は、普段生活しているときもそうらしいのだが、舞台役者としても勘一発で演技する役者だった。
練習をすればするほど考え込んで駄目 になるので、練習は最低限。あとは雰囲気に呑まれて神がかりで演技するようなロシアンルーレット役者だった。(後に修正されて大分平均的に発揮できるようになったのだが)
台詞を覚えることは苦手ではなかったけれど、「台詞を覚える」というより、「そのシチュエーションで登場人物の感情から湧き出るもの」として雰囲気で大まかに覚えていくので語尾なんか勢いで微妙に変えてしまう。この舞台はそれが絶対出来ないってことだよ。
私みたいなテンション役者からすると恐怖恐怖の舞台だったなり。
舞台版電車男を見た。
内容云々についてはもう語ることもないと思うので割愛。
これだけメジャーになってしまい、映画テレビで手法を示されてしまうと制限の一番狭い舞台はもっと難しい。
大体にネット上の文字だけのやりとりを舞台で見せるっていうほうが無理があるのよ。
舞台セットは両側に3段づつロフトのような部屋を配備し、それぞれそこがネット住人の部屋になっており、真ん中に電車男の部屋がある。
そしてネットでの掛け合いを会話と前方のスクリーンにある文字(アスキーアート付)と役者の台詞でやりとりを楽しむ。
エルメスは声だけで登場せず、エルメスとのエピソードはすべて電車男の一人語りと声のやりとりで構成。
うーん・・・まずはね・・・何故これを舞台にせねばならなかったのかということ。(商業的なものだろうけど)
電車のひとり語りですべてエピソードを説明する単調さでよく2時間半もたせたよ。
役者はそれぞれ達者な人を配役しているものの、やはり演出の単調さは仕方ないかなぁ・・・
朗読劇でいいじゃん・・・
しかも、ネットの雰囲気を出したかったのか、それぞれネット住人のPCにカメラを配備し、役者の表情とともに言葉のやりとりをすべて前方スクリーンに映しだす。
致命傷だ。
元々電車男というムーブメントを支持している層が舞台を見慣れていると思えない。十年以上も舞台を見慣れている私でもやはり文字があれば台詞を聞くよりも文字を目 で追ってしまうために役者の演技なんか見ず前方スクリーンに釘付けよ。生の演技を見ずにモニターをみるならテレビでいい。もはや「芝居」という文化じゃない。これは最近のテロップだしまくりのテレビの功罪であるよね・・・
唯一の救いはハイレグジーザス総帥、ともさかりえの旦那といったほうが世間的には知られている舞台役者、河原雅彦がサイドでストーリーテラーのように舞台を見事に締めてくれたので最後まで見ていられた。(冗談めいていたが、彼もアドリブで言っていた。「一生懸命演技しているのでモニターじゃなくて僕をみてください!」と。)
モニターで演出フォローする芝居ってのは増えてるが台詞の一言一句映し出されてしまうってのは台詞を絶対に間違えることが出来ない。
私は、普段生活しているときもそうらしいのだが、舞台役者としても勘一発で演技する役者だった。
練習をすればするほど考え込んで駄目 になるので、練習は最低限。あとは雰囲気に呑まれて神がかりで演技するようなロシアンルーレット役者だった。(後に修正されて大分平均的に発揮できるようになったのだが)
台詞を覚えることは苦手ではなかったけれど、「台詞を覚える」というより、「そのシチュエーションで登場人物の感情から湧き出るもの」として雰囲気で大まかに覚えていくので語尾なんか勢いで微妙に変えてしまう。この舞台はそれが絶対出来ないってことだよ。
私みたいなテンション役者からすると恐怖恐怖の舞台だったなり。
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