ISBN:410401303X 単行本 小川 洋子 新潮社 2003/08/28 ¥1,575
評判のよい この本 を見たくなかったのは数学なんて大ッキライだったから!!
大体ね、中学の頃より数学の先生はいつも嫌味で嫌なやつばかりだったんだよ!!
しかし、ただ一人。代数のサカイ先生が物腰柔らかな、いい先生で私は大好きだった。
(そのくせ成績が悪かったので、やはり私は数学に向いてなかったんだろうと思う)
声がとても穏やかでナレーターの中村正に非常に似ていたことだけ覚えてる。
卒業前にひとつ「奥様の名前はサマンサ・・・・」とか言ってもらえばよかった。
猛省。
なんて主人公の彼女に比べて私は打算的なんだろう。
人に何かを求めるばかりの私は、誰かに何か返してあげてきたかしら?
あ、いや、そもそも誰かから与えられたから何かを返そうという考え自体が誤りなのだ。
博士の記憶は80分しかない。
根底に残るのは事故以前の記憶と数式だけ。
何もかも忘れて、時間が止まってしまう博士に優しい気持ちを与え続ける。
これが現実ではどんなに難しいことか。
博士に献身的にする彼女を不思議に感じた。
どんなに一生懸命でも80分後に自分のことを忘れてしまうのだから。
そもそも私は聖人ではないのだから、物語の登場人物のようにまっさらに生きていくことは出来ない。
そんなことは百も承知なんだが、心穏やかに優しい気持ちになれることというのが最近少ないので本 当恥ずかしく思った。
誰かに何かをしてあげたい・・・。
しかしその相手は周囲の愛する人たちばかりなので博愛主義という言葉は私には程遠い言葉だ。
家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。
評判のよい この本 を見たくなかったのは数学なんて大ッキライだったから!!
大体ね、中学の頃より数学の先生はいつも嫌味で嫌なやつばかりだったんだよ!!
しかし、ただ一人。代数のサカイ先生が物腰柔らかな、いい先生で私は大好きだった。
(そのくせ成績が悪かったので、やはり私は数学に向いてなかったんだろうと思う)
声がとても穏やかでナレーターの中村正に非常に似ていたことだけ覚えてる。
卒業前にひとつ「奥様の名前はサマンサ・・・・」とか言ってもらえばよかった。
猛省。
なんて主人公の彼女に比べて私は打算的なんだろう。
人に何かを求めるばかりの私は、誰かに何か返してあげてきたかしら?
あ、いや、そもそも誰かから与えられたから何かを返そうという考え自体が誤りなのだ。
博士の記憶は80分しかない。
根底に残るのは事故以前の記憶と数式だけ。
何もかも忘れて、時間が止まってしまう博士に優しい気持ちを与え続ける。
これが現実ではどんなに難しいことか。
博士に献身的にする彼女を不思議に感じた。
どんなに一生懸命でも80分後に自分のことを忘れてしまうのだから。
そもそも私は聖人ではないのだから、物語の登場人物のようにまっさらに生きていくことは出来ない。
そんなことは百も承知なんだが、心穏やかに優しい気持ちになれることというのが最近少ないので本 当恥ずかしく思った。
誰かに何かをしてあげたい・・・。
しかしその相手は周囲の愛する人たちばかりなので博愛主義という言葉は私には程遠い言葉だ。
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