ISBN:4163239804 単行本(ソフトカバー) 伊坂 幸太郎 文藝春秋 2005/06/28 ¥1,500
「天使は図書館に集まるけれど、死神はCD屋でみんなミュージックを聴くんだぜ?」
素敵!!
あまりの素敵さに1篇だけ読んで、もったいなくて一週間カバンに入れたまま読めなかった。
こう物語に漂うものがとても素敵なんだよね。
ストーンズにバッハを愛する「ミュージック」が好きな死神。ゴダールからの引用。
実は序盤、「死」に対してすごくニュートラルな感覚でいる死神が憎くて仕方なかった。
やはり私にとって「死」はまだ母と直結な部分があって、一生懸命不器用ながら生きてる人間に死んでいい判定「可」を下す死神という存在が疎ましかった。胸が詰まって痛かった。一体どんな権利で「人間」を裁くの?と。
死んで欲しくない主人公達や、死ぬべきだった主人公達に判定を下していく死神「チバ」
胸がいっぱいだけど小粋な会話でクール。そしてエンディングがまた小気味いいんだ。そして少しだけ最後のストーリーですくわれる。
余談だけど、私の頭の中にはジュークボ ックスがあって素敵なシーンを読むと稀に膨大なそのミュージックライブラリから曲を引っ張り出す。元々舞台の選曲をやるとき、迷いに迷って決めた曲と既に初見から頭で音楽が流れるものと2通りあった。
必ず後者の場合、観客の目 に留まり多大なる絶賛を受けたのだ。
今回「死神の精度」、どの物語のラストにも私が頭に流れたのは先日紹介した吉澤はじめ/「The Room」
読みながら聞いて貰えたら、きっとチバが見続けた悪天候が目 の前に浮かばずにはいられないと思う。
ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に…様々なスタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様。
「天使は図書館に集まるけれど、死神はCD屋でみんなミュージックを聴くんだぜ?」
素敵!!
あまりの素敵さに1篇だけ読んで、もったいなくて一週間カバンに入れたまま読めなかった。
こう物語に漂うものがとても素敵なんだよね。
ストーンズにバッハを愛する「ミュージック」が好きな死神。ゴダールからの引用。
実は序盤、「死」に対してすごくニュートラルな感覚でいる死神が憎くて仕方なかった。
やはり私にとって「死」はまだ母と直結な部分があって、一生懸命不器用ながら生きてる人間に死んでいい判定「可」を下す死神という存在が疎ましかった。胸が詰まって痛かった。一体どんな権利で「人間」を裁くの?と。
死んで欲しくない主人公達や、死ぬべきだった主人公達に判定を下していく死神「チバ」
胸がいっぱいだけど小粋な会話でクール。そしてエンディングがまた小気味いいんだ。そして少しだけ最後のストーリーですくわれる。
余談だけど、私の頭の中にはジュークボ ックスがあって素敵なシーンを読むと稀に膨大なそのミュージックライブラリから曲を引っ張り出す。元々舞台の選曲をやるとき、迷いに迷って決めた曲と既に初見から頭で音楽が流れるものと2通りあった。
必ず後者の場合、観客の目 に留まり多大なる絶賛を受けたのだ。
今回「死神の精度」、どの物語のラストにも私が頭に流れたのは先日紹介した吉澤はじめ/「The Room」
読みながら聞いて貰えたら、きっとチバが見続けた悪天候が目 の前に浮かばずにはいられないと思う。
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