リトル・バイ・リトル
2006年1月15日 読書
ISBN:4062116693 単行本 島本 理生 講談社 2003/01/28 ¥1,365
あー・・・なんだか幼児の母になりたくなりましたよ。
切々と親子愛を語った作品ではないし、普段から静かな語りですが、今まで読んだ島本作品でもっとも静かな作品。
はっきりとした恋愛も作品中にない。
だけどなんとなくこの親子のそれぞれに流れる少しづつの時間の流れが愛しくて、珍しく私も「母」という生物になりたくなった。田舎で一人で愛する人の忘れ形見を育てるとか?現実はそんなに甘くないつうの。夢見すぎ。
主人公の妹、ユウちゃんがいいんだ。
主人公と母親に流れる時間と対比した時間を過ごす「子供」という役柄。
大人って流れるプールに常に浮かんでいて、絶えず時間の流れに流されていく。それに比べて、子供って時間の流れが少し違っていて、大人が考えるよりずっと先にいたり、ずっと後にいたり 早さが時と場合によって変幻自在である。そのことが大人からみると時々羨ましくなる。ストーリー中、何をするってわけでもない。ただそこに存在して、家族の一員なだけ。それだけなんだけどね。ジワリジワリと「子供っていいのかもしれないね」って気持ちが芽生える。きっと母性本能ってさ、決定的な出来事がなくて、それこそリトルバイリトルに内側に目覚めていくのかもしれないね。主人公の恋愛も少しづつ、少しづつ。(これは私は交通事故みたいな突発的な恋愛しかしたことがないからよく判らないんだけどさ)
しかし、この人は何でいつも恋愛とか憧れとかの頂点、自分にとって一生の中での特別枠の位置に「先生」と呼ばれる人を持ってくるんだろうね。恋愛に近いけどファザコン要素が強いとことか。いつもそうなんだよなぁ・・・
実は高校時代、教師に恋焦がれてどうにもならなかったトラウマとかあるんじゃないの?と勘ぐりたくなるね。
少しずつ、少しずつ、歩いていこう。楽しいことも悲しいことも、みんな大切な家族の時間とひらかれてゆく青春の息吹。高校生作家の芥川賞候補作。
あー・・・なんだか幼児の母になりたくなりましたよ。
切々と親子愛を語った作品ではないし、普段から静かな語りですが、今まで読んだ島本作品でもっとも静かな作品。
はっきりとした恋愛も作品中にない。
だけどなんとなくこの親子のそれぞれに流れる少しづつの時間の流れが愛しくて、珍しく私も「母」という生物になりたくなった。田舎で一人で愛する人の忘れ形見を育てるとか?現実はそんなに甘くないつうの。夢見すぎ。
主人公の妹、ユウちゃんがいいんだ。
主人公と母親に流れる時間と対比した時間を過ごす「子供」という役柄。
大人って流れるプールに常に浮かんでいて、絶えず時間の流れに流されていく。それに比べて、子供って時間の流れが少し違っていて、大人が考えるよりずっと先にいたり、ずっと後にいたり 早さが時と場合によって変幻自在である。そのことが大人からみると時々羨ましくなる。ストーリー中、何をするってわけでもない。ただそこに存在して、家族の一員なだけ。それだけなんだけどね。ジワリジワリと「子供っていいのかもしれないね」って気持ちが芽生える。きっと母性本能ってさ、決定的な出来事がなくて、それこそリトルバイリトルに内側に目覚めていくのかもしれないね。主人公の恋愛も少しづつ、少しづつ。(これは私は交通事故みたいな突発的な恋愛しかしたことがないからよく判らないんだけどさ)
しかし、この人は何でいつも恋愛とか憧れとかの頂点、自分にとって一生の中での特別枠の位置に「先生」と呼ばれる人を持ってくるんだろうね。恋愛に近いけどファザコン要素が強いとことか。いつもそうなんだよなぁ・・・
実は高校時代、教師に恋焦がれてどうにもならなかったトラウマとかあるんじゃないの?と勘ぐりたくなるね。
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