コンドルズ日本縦断大頂上ツアー2005
最近あちらこちらで名前を聞くコンドルズを一度みたくてWOWOWで鑑賞。

あー舞台が遠いねぇ・・・・。
彼らの舞台は肉体を最大限に駆使したエンタテイメントの典型なので、派手な照明、腹に響くほどの大音響のBGM、そしてほとばしる汗、ライブとしてみないと魅力が3割くらいしかきっとわからないんだろう。
コンドルズの近藤良介は氣志團の振り付けや阿佐ヶ谷スパイダースの振り付け家としても有名ですが、読書家には伊坂幸太郎の「死神の精度」の表紙の彼です。
オープニングのBEASTIE BOYS での群舞は迫力です。
しかしその出来に周囲のメンバーの体が出来てないのか?と思いましたが、実際は群舞の振り付けの難易度が高すぎて、基本的にあわせることが不可能に近い。元々作った近藤さん以外は無茶な動きなのね。俺の域までついてこい。と。

私は舞台劇で合間にやる群舞が大好きだ。
しかし、役者ってのは体の出来にバラつきがあるので、そのバラつきをいかに目立たなくしつつ全体としての「踊り」や「動き」を最大限見せることが客にエンタテイメントとしてみせる基本だと私は考えてます。
難しすぎてもいかん。簡単すぎて客に舐められてもいかん。そして舞台のイメージを壊さず、雰囲気を盛り上げる振り付けが最適だと思うんだよなぁ・・・
有名な振付師、川崎悦子さんなんて、もうその匙加減がピカイチで、素晴らしい舞台を見た後に「実はあの役者はダンスができなかった」といわれてびっくりしたんだ。ダンスが出来ない役者も群舞に混じり「客に見せる」ことの出来る振り付け師、彼女の実力は20年近く舞台でひっぱりだこなので推して知るべしなんだけど。(最近彼女は『女王の教室』の振付で話題らしいです。あれは正直好みじゃないけど)
コンドルズの振り付けは悪くないが、ワンマンすぎて近藤良平以外が霞んでみえてしまう。

途中やはり肉体を駆使したギャグやコントを散りばめての2時間。
うーん・・・・このギャグは、どうも笑いのツボが私にヒットしないな。

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