13 LOVE 30

DVD ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005/10/26 ￥3，990

ジェナは、いらいらしている10代の女の子で、うっとうしい思春期をとばして、すてきな大人になりたいと願っている。すると何とも不思議なウィッシング・ダストのおかげで、大人になれるのだ。だが高級誌の編集長になり、スポーツ界のスーパースターの恋人ができても、タイムスリップしてきた17年のあいだにそれほどよい大人には成長しておらず、親友だったマットに見向きもしなくなっていたと気づく。

ジェニファーガーナーって、ごつくて私の中ではすっかり志保美悦子なんですが、ラブコメ？？
しかも今度ハリウッドリメイクする「今会いにいきます」での竹内結子がやった、あの儚げな母親役もやるそうで、ちょっとどうなんですか？？
しかし、意外にかわいらしくてコミカルな演技も出来るけれど、ヒールでガシガシっと歩く姿は筋肉質でたくましかったな〜。
あれは「ハイヒールを履きなれない少女がいきなり大人になってしまったために慣れてない歩き方をしている演技」なのか、それとも彼女自身がガサツなのか謎なままです。

トム・ハンクスの「ビッグ」のように、子供が大人に憧れて、そうしていきなり変貌してしまうのではなく、今回は未来に彼女の気持ちだけが飛んでいってしまう、北村薫「スキップ」のような話です。
これはもうね、私の年代とドンピシャな時代背景なので、13歳の彼女の過ごす世界はマイケル・ジャクソンやマドンナが売れてきた頃のお話。ところどころに流れる80年代ソングだけでもう目がウルウルきます。
ここでマドンナの「Crazy for you」を流すなんてずるい！ずるい！とハンカチを咥え。
自分がその曲を聴いた頃のことや、思い出なんかをフワフワと思い出す。

お話自体は単純でよくある話だけど、同世代の話ってだけで5割増しに見えてしまう。
13歳の時代のがよかったのか・・・それとも30歳のがよかったのか。自分にもわからないけどさ。
目を細めて「女の子」を感じることのできるいい映画でした。
中学時代、マドンナで始めて洋楽を知って、そして大人になった全ての三十路女子に見てほしい。

あ、そうそう、30代以上の日本人が全員ピンクレディーのUFOを踊れるように、アメリカの30代以上は全員スリラーを踊れるの！？