プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月
2006年2月8日 読書 コメント (3)
ISBN:4591087913 単行本 有村 朋美 ポプラ社 2005/08 ¥1,470
ナツカシー!!
いや・・・私が元囚人ってわけではなくて、私は元々本が好きでやたらめったら読む人間ですが、実は最近レビューしまくってる「小説」というカテゴリって数年前までほとんど読んだことがなかったんです。
世の中は事実は小説より面白いもので、本を読まなければ一生知ることの出来ない世界が5万とあるでしょ?
だからノンフィクション。本当か嘘かわからない陰謀論だとか、裏社会を描く本に目を輝かせて読んでいたんです。
久々にこういうものを読むと、あー懐かしい。そして読むの早い。
客観的にみたアメリカの刑務所生活だと思っていたら、女の子目線でがっかりよ。
もうちょっとアメリカの犯罪社会について切り込んでくれるとことを期待してたのに、「あのね!こういう犯罪者とこういうトラブルおこしてむかついたの!」っぽいかなり個人的な争いの話ばかりで、うー・・・あれだ。若い女の子に学校の愚痴こぼされた読了感。
ま、それが場所が場所なもので、好奇心も首をもたげるけれど、何せ作者の性格が楽観的すぎるのがこの災いを招いたし、獄中でもそれほど気も狂わずにいれた結果になってるわけで。
それほど目的もなくアメリカに気軽に旅立ち、付き合ってる彼がマフィアでも「まぁいっか」そして、その結果犯罪に巻き込まれて、獄中に入っても「まぁいっか」。
なんだ、懐が大きいのか?それとも何も考えてないのか?(あ、私は後者に感じたけれど)
しかしね。アメリカの刑務所ってのは、こないだ相互リンクのレイコさんがレビューしていたような、「女囚701号 さそり」の世界だと思っていた。でも基本的に仕事(これさえも好きな職業を選択することができる)を数時間している他は、自由時間、レクチャールームで友達とお菓子(これも品数豊富な売店で購入できる)食べて、ネイルをしたり、おしゃれしたり自由に生活できる。起床時間もきちんと守らなくてもいいので、お昼すぎまで寝てても構わない。食事にしたって朝はパン3枚、ゆで卵2個、コーンフレーク取り放題。飲み物はドリンクバーで、飲み放題。 昼は、スープバーとサラダバーがあり、毎日、一品が日替わり。 夕食も、ハンバーグやスパゲティなど毎日一品が日替わり。日曜日はローストビーフ。
んー私よりいい生活送ってるね。アメリカの囚人たち。実際作者も3ヶ月で12キロ太ったそうだ。
その他にもカルチャースクールなども盛んで、ピアノや外国語を学ぶこともできたりする。
個人的な揉め事に巻き込まれなければかなり羨ましい環境で、多分刑務所に入ってるほとんどのアメリカ人は貧しい人たちばかりなので外に出たとしても同じ生活は送れない。
文中でもあったように、皆外に出ることが不安だという。何故なら中が過ごしやすく食も住も教育さえも与えてくれる。
でも出たらまた自分は貧しい生活をしなければいけない。
この本は彼女が外に出て日本に強制送還されて「あーいい人生経験だった」てな感じで最後まで主観で幕を閉じてるけれど、アメリカの再犯防止のための社会復帰カリキュラムなんかどうなってるのか、もちょっと聞かせておくれよ。ムキー。
24歳のごく普通の日本人が、ある日突然、FBIに逮捕された! そして収監された「アメリカ連邦女子刑務所」。そこには想像を絶する数々のドラマがあった・・・・。
ナツカシー!!
いや・・・私が元囚人ってわけではなくて、私は元々本が好きでやたらめったら読む人間ですが、実は最近レビューしまくってる「小説」というカテゴリって数年前までほとんど読んだことがなかったんです。
世の中は事実は小説より面白いもので、本を読まなければ一生知ることの出来ない世界が5万とあるでしょ?
だからノンフィクション。本当か嘘かわからない陰謀論だとか、裏社会を描く本に目を輝かせて読んでいたんです。
久々にこういうものを読むと、あー懐かしい。そして読むの早い。
客観的にみたアメリカの刑務所生活だと思っていたら、女の子目線でがっかりよ。
もうちょっとアメリカの犯罪社会について切り込んでくれるとことを期待してたのに、「あのね!こういう犯罪者とこういうトラブルおこしてむかついたの!」っぽいかなり個人的な争いの話ばかりで、うー・・・あれだ。若い女の子に学校の愚痴こぼされた読了感。
ま、それが場所が場所なもので、好奇心も首をもたげるけれど、何せ作者の性格が楽観的すぎるのがこの災いを招いたし、獄中でもそれほど気も狂わずにいれた結果になってるわけで。
それほど目的もなくアメリカに気軽に旅立ち、付き合ってる彼がマフィアでも「まぁいっか」そして、その結果犯罪に巻き込まれて、獄中に入っても「まぁいっか」。
なんだ、懐が大きいのか?それとも何も考えてないのか?(あ、私は後者に感じたけれど)
しかしね。アメリカの刑務所ってのは、こないだ相互リンクのレイコさんがレビューしていたような、「女囚701号 さそり」の世界だと思っていた。でも基本的に仕事(これさえも好きな職業を選択することができる)を数時間している他は、自由時間、レクチャールームで友達とお菓子(これも品数豊富な売店で購入できる)食べて、ネイルをしたり、おしゃれしたり自由に生活できる。起床時間もきちんと守らなくてもいいので、お昼すぎまで寝てても構わない。食事にしたって朝はパン3枚、ゆで卵2個、コーンフレーク取り放題。飲み物はドリンクバーで、飲み放題。 昼は、スープバーとサラダバーがあり、毎日、一品が日替わり。 夕食も、ハンバーグやスパゲティなど毎日一品が日替わり。日曜日はローストビーフ。
んー私よりいい生活送ってるね。アメリカの囚人たち。実際作者も3ヶ月で12キロ太ったそうだ。
その他にもカルチャースクールなども盛んで、ピアノや外国語を学ぶこともできたりする。
個人的な揉め事に巻き込まれなければかなり羨ましい環境で、多分刑務所に入ってるほとんどのアメリカ人は貧しい人たちばかりなので外に出たとしても同じ生活は送れない。
文中でもあったように、皆外に出ることが不安だという。何故なら中が過ごしやすく食も住も教育さえも与えてくれる。
でも出たらまた自分は貧しい生活をしなければいけない。
この本は彼女が外に出て日本に強制送還されて「あーいい人生経験だった」てな感じで最後まで主観で幕を閉じてるけれど、アメリカの再犯防止のための社会復帰カリキュラムなんかどうなってるのか、もちょっと聞かせておくれよ。ムキー。
コメント
でもキリカさんのレビューを読む限り目新しい感じもしませんね。この程度ならこちらのテレビのドキュメントでしょっちゅう放送されています。
>>世の中は事実は小説より面白いもので
やはり人々が求めているのはドラマですよね。ドラマが無いとただの施設紹介って感じですね。彼女が十年後にこの本を書いたら面白く書けたかもしれないとレビューを読んで思いました。夫とも話したのですが、マフィアの彼氏を持っているだけじゃ刑務所には入らないと言っていました。
私も読んでるとき偶然レビューをみつけて、「これこれ!」と思ってたんです(笑)
アメリカの刑務所ということで私にとっては目新しかったのですが、施設紹介・・・に近いですね。
一応彼女の言い分は、自分の留守中にドラッグの取引場所として自宅を使用されたこと、そして隠し場所に使用されていたこと、司法取引をしなかったことが理由で服役をすることになってしまったようです。
だけど、私の勘ですが、何か自分の都合の悪いことを本に書いてないと思いますよ。理由がサラリとしていすぎてるし、そんなフワフワした子がいきなり正義感の為だけに司法取引を拒否するのも不自然でしたしね・・・
>ニトさま
みます。一緒にみましょ。