バットマン ビギンズ

DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2005/10/28 ￥2，980

ブルース・ウェインの頭から片時も離れることがないのは、眼前で最愛の両親を射殺された忌まわしい記憶。成長したブルースは悪を倒し、恐怖心に打ち勝つ術を見つけるため、世界中を放浪する。やがてラーズ・アル・グール率いる“影の軍団”にスカウトされ心身を極限まで鍛え上げるブルース。永い修行を終えると同時に“影の軍団”の真の目的を知り、組織を離れることを決意する。だが、7年ぶりに戻ったゴッサム・シティーは、犯罪と不正にまみれ悪が蔓延する街になっていた。ブルースは忠実な執事アルフレッド、科学者フォックスらの協力を得て、「もうひとりの自分」を解き放つ。それは正義を全うすべく揺らぐことのない信念と強靱な肉体を漆黒のスーツに包み、恐怖を敵の心に植えつける闇の騎士“バットマン”だった。

多分私がこのバットモービルに乗ったら3回吐くね！！


いやぁ、予想を裏切る面白さ。
渡辺謙の出演が決まったころは熱かった想いも公開当時にはすっかり薄れ、DVDになっても多分みないかも・・・くらいに低迷していた。なんでみんなこの面白さをもっと私に熱く語ってくれなかったのだ！？
如何せんクリスチャン・ベールの魅力が私にはまだいまひとっつ分からなくて、だってジョージ・クルーニーじゃないし・・・といじけていたんだよ。

しかし！しかしだね。スパイダーマンのトビー・マグワイアの体は確かCGだったのに比べてクリスチャン・ベールは生身の自分の肉体だよ！？あのマッチョな体。まさにアメコミヒーローな体じゃないか。
もっと驚くべきところはクリスチャン・ベールは、この映画の撮影前に「マシニスト」とという不眠症の男の映画で30キロのダイエットをしていて、6週間後のバットマンのオーディションまでに既に体重を戻し、5ヵ月後のクランクインに体重を100キロ、この体にしてるんだよ。凄まじき俳優魂じゃないか！レニーすごい！とか言ってる場合じゃなかったよ。

正直、印象は大きかったけれど、カメオ並の出演時間だった渡辺謙に少しがっくりしつつ、バットマンシリーズ1からしか知識がなかった私にとっては膝を打つ「へぇー」の連続。彼が何故いつも憂いを秘めているのか、何故仕事を大してしていないのに金持ちなのか、何故ボンボンの彼が強靭な肉体を得たのか、そして何故最新マシンが屋敷に色々と隠されているのか？すべての謎がすっきり解ける素晴らしいストーリー。

ゲーリー・オールドマンが出てくると、猜疑心の塊になり「実はこいつが一枚噛んでる・・・」と思う私ですが、いつもと違った役回り。そしてエンディングの彼の一言のすべてがバットマン1作目と繋がる伏線になってるあたり。「くぅーーー！最高に面白い！」と唸った。
ま、欲をいえばもちょっと美しいヒロインが欲しかったな・・・シャーリーズ・セロンくらいの。