ISBN:4062126737 単行本 瀬尾 まいこ 講談社 2004/11/20 ¥1,470
瀬尾さんの中でも一番人気の「幸福の食卓」
あーでもなー。うーん。悪くない。悪くないんだけどなー。エンディングがさー。
この中の家族はさらりと家族であることを辞める。父が父であることを辞め、母が母であることを辞める。
家族としての調和をキープしていくことより、それぞれが自由に暮らすことで不思議な人間関係になっていくのだ。
それでいてみんな仲良くて、それぞれ楽しそうに生きてる。こういうのを「ネオ家族」とでもいうのか。
普通、父は父であり、母は母としての役割を一生涯続けていくことを自らに課す。そりゃもう強制的に。
そんな足かせを見事にみんなスルリと、この家族はすり抜けていくのだ。
家族や親としての役割について、私は考えが古くて、「自分の全てを我慢して家族や子供に尽くすこと」。
それが普通だと思っているし、そうでなきゃいけないと思っている。
一人でいて、なおかつ誰かの助けを受けつつ、自分勝手に暮らしても、なお、こんな不安定な自分が誰かを生活を共にすることが怖い。「家族」というひとつのコミュニティに関して私が描く理想があまりにも高いからなのかもしれないな。
主人公はものすごい悲しい出来事をきっかけにまた家族を新しく知るんだけど、その出来事があまりに突然で悲しすぎて、ちょっと物語の流れからしてビッグウェーブすぎだ。あまりにも酷い。酷すぎる。
この家族ならば、こんな痛みを抱えることなく再生出来ただろうに、作者の意図が知りたいところです。瀬尾さんサディスト!
「父さんは今日で父さんをやめようと思う」。・・・父さんの衝撃的な一言で始まる本作品は、いま最注目の新鋭作家・瀬尾まいこ氏による4作目となる長編小説であるとともに、主人公・佐和子の中学~高校時代にかけての4編の連作による構成となっています。 佐和子の“少しヘン”な家族(父さんをやめた父さん、家出中なのに料理を持ち寄りにくる母さん、元天才児の兄・直ちゃん)、そして佐和子のボーイフレンド、兄のガールフレンドを中心に、あたたかくて懐かしくてちょっと笑える、それなのに泣けてくる、“優しすぎる”ストーリーが繰り広げられていきます。
瀬尾さんの中でも一番人気の「幸福の食卓」
あーでもなー。うーん。悪くない。悪くないんだけどなー。エンディングがさー。
この中の家族はさらりと家族であることを辞める。父が父であることを辞め、母が母であることを辞める。
家族としての調和をキープしていくことより、それぞれが自由に暮らすことで不思議な人間関係になっていくのだ。
それでいてみんな仲良くて、それぞれ楽しそうに生きてる。こういうのを「ネオ家族」とでもいうのか。
普通、父は父であり、母は母としての役割を一生涯続けていくことを自らに課す。そりゃもう強制的に。
そんな足かせを見事にみんなスルリと、この家族はすり抜けていくのだ。
家族や親としての役割について、私は考えが古くて、「自分の全てを我慢して家族や子供に尽くすこと」。
それが普通だと思っているし、そうでなきゃいけないと思っている。
一人でいて、なおかつ誰かの助けを受けつつ、自分勝手に暮らしても、なお、こんな不安定な自分が誰かを生活を共にすることが怖い。「家族」というひとつのコミュニティに関して私が描く理想があまりにも高いからなのかもしれないな。
主人公はものすごい悲しい出来事をきっかけにまた家族を新しく知るんだけど、その出来事があまりに突然で悲しすぎて、ちょっと物語の流れからしてビッグウェーブすぎだ。あまりにも酷い。酷すぎる。
この家族ならば、こんな痛みを抱えることなく再生出来ただろうに、作者の意図が知りたいところです。瀬尾さんサディスト!
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