ISBN:4150307822 文庫 吾妻 ひでお 早川書房 2005/02 ¥651

安野モヨコの「監督不行届」の漫画内で夫婦で嬉しそうに歌う「おちゃめ神物語コロコロポロン」のテーマソングを私も覚えてる!しかし、半人前の天使ポロンとギリシャ神話の神々とのどたばたコメディだった記憶はあるけれど、内容はさっぱりだ。
(調べてみると、昔はこのアニメは1年もOAされてなかったようで、同年代の人に聞いても誰も覚えてないんだよねぇ)

作者は「失踪日記」で去年再び話題を集めた吾妻ひでお。
この本が売れたからなのか、そのアニメの原作漫画「オリンポスのポロン」が復刊されてました。

きちんとギリシャ神話を踏まえて、そのパロディをしているのでプラネタリウムやギリシャ・ローマ神話が好きだった私はたまらなくツボだ。いやぁ、大人でもきちんと楽しめる漫画ってのは素晴らしいなぁ。
実際のところ、文献によって色々解釈の仕方が違ったり、この漫画のどこらへんまでがパロディなのかよくわかりませんが、神話の話ってもうめちゃくちゃで簡単に人を殺めるわ、女も酒も大好きな神々だわで結構今読むとエログロくて楽しい。

神話では私はトラウマがひとつあって。
この漫画にも少し出てくるアルゴスという100眼の怪物がギリシャ神話にいる。
ゼウスの妻ヘラが浮気防止の為に、アルゴスにゼウスの見張りをさせるのだが逆にアルゴスは100個の眼が閉じた瞬間に首を切り落とされて殺されてしまう。
彼の死を悼んだヘラは自分の可愛がってる鳥に、アルゴスの死体から100個の目をえぐり取って飾る。
それが今の孔雀となったのだ。
と、この話を昔聞いたときから孔雀がトラウマになったのだ。孔雀がガバッと羽を広げたところを見ると鳥肌がたつ。
本当に孔雀の羽の柄って目に見えるのよ。あれは絶対アルゴスの目だよ・・・ガクガクブルブル

ま、これだけのアニメ化した名作を抱える吾妻ひでおが後にアルコール中毒やホームレスになるとはアーティストの辛さって気の毒なくらいだ。私は見聞きしたものにあーだこーだいうだけの傍観者だが、これからも吾妻さんには気楽に漫画描いて暮らして欲しい。

コメント

nophoto
gigi
2006年5月6日19:40

覚えてますよ おちゃ女神ポロン!!主題歌も完全じゃないけど覚えてますもん!!!

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