ISBN:4048736035 単行本 池澤 夏樹 角川書店 2005/07/30 ¥1,575
何故この本を子供の頃の私に読ませてくれなかったんだ!
この怖さで切符をなくす大人にならなかったのに。
私はすぐに切符をなくしてしまう。
あ、いや・・・切符だけじゃなくて小物全般失くす。極めて注意力がないので、リモコンとか鍵とかなくすの上等だ。
子供の頃なんて常に忘れ物やなくし物で怒られてた気がする。ランドセルに結んでおいた鍵を無くしただけじゃなく、ランドセル自体無くしたこともある。(その日の夜、探しに行かされて校庭の隅でみつけた)
瓶やペンの蓋とかさ・・・あれどこいっちゃうんだろうね。本当に。
この本はホラーでもサスペンスでもない。切符をなくした子供達が東京駅に集められて生活をしている話だ。
子供たちは毎朝起きると、それぞれの持ち場所の駅に散り、そこの駅を利用する電車通学の子供たちが安全に乗降できるようにサポートする。時間を止める超能力や、存在を消す特殊な力を使って。
それでもなんだかさ、その描写が私は怖い。切符をなくすと駅から絶対に出ることが出来ないという拘束力がなんだか不気味で怖い。んーー・・・上手に説明できないけれど、童謡の「通りゃんせ」や「かごめかごめ」って怖くない?あの怖さに近い。手におえない力に拘束されてる怖さ?日常のすぐ隣にある非日常さ。それが怖いのだ。
彼等の生活はすごく優雅で、構内から出なければ日本全国どこにいっても構わないし、駅の構内のものならば、なんでも無料だ。子供だけでコミュニティを形成しているので親と一緒よりも自立してる。
彼らは色々な事件を通してコミュニティのバランスを欠きつつ、それでも立派に成長していくんだけどね。
この本全般に立ち込めるこの雰囲気。あーそうだ。子供の頃とかよく見る怖くて不条理な夢の感覚だ。
いろいろ思いつつ電車でこの本を読んだ。
その日、本当に切符なくしちゃったヨ・・・・・
「キップをなくしたら、駅から出られない。キミはこれからわたしたちと一緒に駅で暮らすのよ、ずっと」「ずっと?」キミは今日から、駅の子になる。学校も家もないけれど、仲間がいるから大丈夫。電車は乗りたい放題、時間だって止められるんだ!子供たちの冒険、心躍る鉄道ファンタジー。
何故この本を子供の頃の私に読ませてくれなかったんだ!
この怖さで切符をなくす大人にならなかったのに。
私はすぐに切符をなくしてしまう。
あ、いや・・・切符だけじゃなくて小物全般失くす。極めて注意力がないので、リモコンとか鍵とかなくすの上等だ。
子供の頃なんて常に忘れ物やなくし物で怒られてた気がする。ランドセルに結んでおいた鍵を無くしただけじゃなく、ランドセル自体無くしたこともある。(その日の夜、探しに行かされて校庭の隅でみつけた)
瓶やペンの蓋とかさ・・・あれどこいっちゃうんだろうね。本当に。
この本はホラーでもサスペンスでもない。切符をなくした子供達が東京駅に集められて生活をしている話だ。
子供たちは毎朝起きると、それぞれの持ち場所の駅に散り、そこの駅を利用する電車通学の子供たちが安全に乗降できるようにサポートする。時間を止める超能力や、存在を消す特殊な力を使って。
それでもなんだかさ、その描写が私は怖い。切符をなくすと駅から絶対に出ることが出来ないという拘束力がなんだか不気味で怖い。んーー・・・上手に説明できないけれど、童謡の「通りゃんせ」や「かごめかごめ」って怖くない?あの怖さに近い。手におえない力に拘束されてる怖さ?日常のすぐ隣にある非日常さ。それが怖いのだ。
彼等の生活はすごく優雅で、構内から出なければ日本全国どこにいっても構わないし、駅の構内のものならば、なんでも無料だ。子供だけでコミュニティを形成しているので親と一緒よりも自立してる。
彼らは色々な事件を通してコミュニティのバランスを欠きつつ、それでも立派に成長していくんだけどね。
この本全般に立ち込めるこの雰囲気。あーそうだ。子供の頃とかよく見る怖くて不条理な夢の感覚だ。
いろいろ思いつつ電車でこの本を読んだ。
その日、本当に切符なくしちゃったヨ・・・・・
コメント
ものすごく読みたいような読みたくないような。
怖いものみたいさで書店で手に取っちゃいそうで怖い!(笑)
児童書でスラスラ読めますし、結構お勧めですよー。