ISBN:4344001494 単行本 小泉 吉宏 幻冬舎 2002/01 ¥1,365
これ1冊で『源氏物語』全部を読んだ気になれる!著者曰く、『源氏物語』の世界をより知るにつれ、のめり込んで面白くなり、たくさんの方々に是が非でも伝えたくなってしまったい、衣装など時代設定もおろそかにはできなくなり、気がついたら構想から6年、制作の実作業に3年もかかってしまいました。それだけにこの書は必読です。一帖8コマ、全54帖。解説もまじえ、オールカラーかき下ろし。

いつかこれ読もうとずっと探していたんだよー!!

たかだか今で言うならば昼ドラのノリなんだけどさぁ、1000年も前の話で慣習や文化の雅やかさでなんだか高貴な話だと思われている源氏物語。ええ。大好きです。
源氏物語好き!っていう女子の99%は大和和紀さんの影響だと思います。勿論ワタクシもそうです。
源氏物語を完全漫画化した「あさきゆめみし」はなんと連載が始まったのが1979年!!まだ「はいからさんが通る」をアニメでやっていた頃。それから、一年に一冊で書き続けていきやっと93年に完結。
そろそろ手放そうかとも思いましたが、いずれ入手が難しくなるだろうとどこかに書かれていたので手放せない漫画になってしまいました。(ちなみに江川達也版は速攻売り払いました)

この本は、同じ漫画ですが、もっと原作に忠実に原文をそのまま和訳して、源氏方を栗、頭の中将片を豆として漫画にしております。
原作に拘りすぎるあまり、中盤から多分物語を知っている人ではないと混乱するのではないかな?
元々源氏物語は系図がものすごい複雑な上に、似たような髪形と着物しか着ないので書き分けが難しい。
それをキャッチーにするために家計を豆と栗に統一しちゃったものだから、夕霧と冷泉帝と源氏の区別がわけわからん。
元々シンプルな絵なものだから女性のほうはもうほとんど全部同じ。物語の流れで推測するしかないのですよ。
ただでさえ源氏物語は「○○の面影を追って、彼女を愛してしまった」という似た顔が揃う話なんですから、これじゃもう・・・(涙

この本だけで源氏物語の全体を理解するのは難しいので、着物や冠位など、資料が他の現代訳本よりも充実しているので補足本にいいかもしれないです。古典なんかこういう本を添えて勉強すれば、もっとわかりやすくなるのにね。

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