ISBN:4062111101 単行本 重松 清 講談社 2002/02 ¥1,785
最初の3ページでなんかもう辛い。あー辛いー。やーだー。タスケテー。
現実の生活で目をそむけていることを突きつけられてる気がしてさぁ。
私だって生きてるの辛いことだらけだし、登場人物に比べれば平坦で幸せな日々に見えることも、心の中では煮えたぎっていて、どうにもこうにもならなくなっている。
「今夜、死んでしまいたい。
もしもあなたがそう思っているなら、あなたの住んでいる街の、最終電車が出たあとの駅前にたたずんでみるといい。暗がりのなかに、赤ワインのような色をした古い型のオデッセイが停まっているのを見つけたら、しばらく待っていてほしい」
なんかさー、声をあげて泣きたくなったよ。この文章で。
主人公はこうして交通事故で死んだ親子にオデッセイで「自分にとってのたいせつな場所」に色々連れて歩かれるのだけど、私が家庭を持っていることもなく、男でもないというのに主人公と一緒に半生を振り返って、自分が選んてきた道をふと思い出し、「本当にあれでよかったのだろうか?」と泣きたくなるのだ。もしあの時もうひとつの人生を送っていたならば、今夜こんな思いをすることもなく、暖かい布団でぐっすり眠っていたはずなんじゃないかと。
よかったよ。せめて女で。独身で。
もし主人公とこれ以上自分がかぶるポイントがあったならば辛すぎて読了できなかったと思う。
島本理生もすごく涙が出たし辛かったのだけど、あの痛みは恋愛特有のもので、失恋した後、わざと失恋ソングを聞いて涙を流す自傷行為に近い。辛いけれどどこか甘美な痛みに酔っている。
これは駄目だ。本当に大怪我して痛すぎる。重松作品、私には読めない。ギブアップ。
ひきこもり、暴力をふるう息子。浮気を重ねる妻。会社からはリストラ寸前……死を決意した37歳の僕は、死んだはずの父子が運転する不思議なワゴン車に乗り込んだ。
最初の3ページでなんかもう辛い。あー辛いー。やーだー。タスケテー。
現実の生活で目をそむけていることを突きつけられてる気がしてさぁ。
私だって生きてるの辛いことだらけだし、登場人物に比べれば平坦で幸せな日々に見えることも、心の中では煮えたぎっていて、どうにもこうにもならなくなっている。
「今夜、死んでしまいたい。
もしもあなたがそう思っているなら、あなたの住んでいる街の、最終電車が出たあとの駅前にたたずんでみるといい。暗がりのなかに、赤ワインのような色をした古い型のオデッセイが停まっているのを見つけたら、しばらく待っていてほしい」
なんかさー、声をあげて泣きたくなったよ。この文章で。
主人公はこうして交通事故で死んだ親子にオデッセイで「自分にとってのたいせつな場所」に色々連れて歩かれるのだけど、私が家庭を持っていることもなく、男でもないというのに主人公と一緒に半生を振り返って、自分が選んてきた道をふと思い出し、「本当にあれでよかったのだろうか?」と泣きたくなるのだ。もしあの時もうひとつの人生を送っていたならば、今夜こんな思いをすることもなく、暖かい布団でぐっすり眠っていたはずなんじゃないかと。
よかったよ。せめて女で。独身で。
もし主人公とこれ以上自分がかぶるポイントがあったならば辛すぎて読了できなかったと思う。
島本理生もすごく涙が出たし辛かったのだけど、あの痛みは恋愛特有のもので、失恋した後、わざと失恋ソングを聞いて涙を流す自傷行為に近い。辛いけれどどこか甘美な痛みに酔っている。
これは駄目だ。本当に大怪我して痛すぎる。重松作品、私には読めない。ギブアップ。
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