図書館戦争

2006年6月4日 読書
ISBN:4840233616 単行本 有川 浩 メディアワークス 2006/02 ¥1,680
正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。


題名だけで脊髄反射で読みました。
有川 浩さんは元々ライトノベル作家だそうで、勿論私は初見の作家です。amazonのあらすじだけを見てるとハードな近未来SFに思えますが、実際は図書館を守るための軍隊に志願したひとりのはねっかえり女子のストーリーです。

おてんば女子が昔、自分を助けてくれた王子様に憧れて、図書館司書の軍隊になり、そこで待つ鬼教官と喧嘩しつつ協力して色々な事件を解決。憧れの王子様は誰!?まるで少女漫画かキャンディキャンディのストーリーです。

突拍子がないようで、実はありえるんじゃないか?と思われる「メディア良化法」。適切でない表現の本はすべて政府によって没収され、国民が色々な情報を手に入れるには図書館を利用するしかない国となる。そしてその唯一の情報を入れる手段である図書館とメディアを取り締まる団体との戦争。
そこらへんの異世界に説得力を持たせる筆はすごい。山田悠介と大違い。なかなかの作品でした。

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