底辺女子高生

2006年12月4日 読書
ISBN:4344408322 文庫 豊島 ミホ 幻冬舎 ¥520
「本当の私」なんて探してもいません。みっともなくもがいてる日々こそが、振り返れば青春なんです―。「底辺」な生活から脱出するため家出した高校二年の春。盛り下がりまくりの地味な学祭。「下宿内恋愛禁止」の厳粛なる掟。保健室の常連たち。出席時数が足りなくて、皆から遅れた一人きりの卒業式。最注目の作家によるホロ苦青春エッセイ。

WEB幻冬舎で連載していたときから楽しみに読んでいましたが1冊にまとまったので改めて読むことに。
豊島さんの女子高生時代を綴ったものですが、素敵な青春生活ではなく自ら底辺を這いずったような学校生活。
保健室登校に家出をしての日本一週旅行。彼女は頭もよく回転も早いし友達もいたようなのにどうしてこんなに考えすぎたんだろう・・・
彼女の小説の原点はこんな感受性の強さからきてるのかもしれないね。

良いか悪いか私は割りと(別の意味で)底辺だったけれど賑やかな高校生活を送れて、それはそれでいい思い出になっている。当時はなんだか同じところをぐるぐる回ってバターになって泣いたり悩んだりしていただけれど。
まだまだ23歳の彼女にはそれを笑い飛ばせる時間がたっていないから「底辺」としか名せないなかもしれない。私も同じころ高校時代を描いていたならば別れた彼氏が忘れられずグダグダと何年も思い続けて、お百度参りの真似事みたいなことをしてました。とか書いちゃうものな。あ、うっかり事実書いちゃったよ。(笑)今だから笑えるが当時は本当生死に関わる悩みだったよ。親から生活も保障されてる脛っかじりのくせにさ。

多分少々本とは違っていると思いますがWEBのほうがまだ残されているようなので削除される前にこっそり読んでみてください。

http://webmagazine.gentosha.co.jp/toshimamiho/vol111_toshimamiho.html

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