ISBN:4766001303 単行本 吉田 篤弘 暮しの手帖社 ¥1,890
どんなときでも同じようにおいしかった。だから、何よりレシピに忠実につくることが大切なんです…。ある町に越してきた映画好きのオーリィ君と、彼にかかわる人たちとの日々の暮らしを描く短編集。

前に紹介したのがアレなもんで、なんの説得力もないのですが(笑)こちらはすごく純粋で美しい話。
先に読んだ友人に「どんな話だった?」と聴くと、「大人の絵本って感じだったな」と答えたので揚々として「あ、もしもしピエロ?」と答えたらすごく怒られました。ジョークの判らない奴め!!

読み終えてみると、「雪屋のロッスさん」のような美しい小説で己の汚れきった心が恥ずかしくなる。特別びっくりするような事件が起こるわけでなく主人公のオーリィ君とその周囲の人々の丁寧な毎日が書かれている。彼らはとても純粋で淡々と毎日を過ごしていて、私のように毎日大騒ぎして欲望のままに走り抜ける落ち着かない子とは大違いだ。

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