博士の愛した数式

2007年10月14日 映画
DVD 角川エンタテインメント 2006/07/07 ¥4,935
不慮の交通事故で、記憶が80分しかもたないという障害を負ってしまった天才数学者の博士、その博士のもとで働く家政婦、幼少から母と二人で生きてきた10歳の息子が織り成す美しく温かい交流を描いた感動作。博士が他人と話すために編み出した“数式”という一見難しく思われるものから次第に、秘められた真の言葉の意味を知っていく…。

日本の原作つぶしは最近目を見張るものがあって、本当ひどすぎる!
海外だと割りと、アメコミ系など原作を超える別物を作り出してヒットする場合が多いけれど、日本ではここ数年いい話をあまり効かない。いい小説丸つぶしみたいな・・・特にNTVの有閑倶楽部は死んでいただきたい!

現在公開中、「サウスバウンド」20日公開の「ヒートアイランド」とも原作のあまりの愛しすぎに見に行く足取りも重くなります。
やすっぽくなっちゃったなぁっと・・・。

そんな中で、この映画は今更みたながら小説を見た後と映画を見た後のブレがなかったです。
絶賛するほどの作品でもないですが、小説を見た後に感じた暖かいものが心にジワジワ込み上げる感じが、やはり映画終わりに感じられて、これはこれで優しい良い作品だったなぁ。っと。

まず若いだろう?と思っていた深津ちゃんももう三十路越えしていて、小学生を持つ母に相応しい年齢になってしまったのですよね。彼女が丁寧に布巾をたたんでテーブルを拭いて、料理を作ったり雑誌を束ねたりする様子が、すごく人柄の優しさとか真摯な勤務態度が伝わってよかった。他キャストもほぼ原作のイメージ通り、序盤底意地悪く登場した義姉の浅丘ルリ子なんて笑っちゃうくらいイメージ通りでした。

強いていうならば、原作では確か博士との日々を暮らして、主人公の息子であるルート君は数学の教師になることが最後の最後にわかって、うわぁーーー、彼にとっての博士はとても大きく素晴らしいものだったんだ!と感動するんだけれど、映画では既に教師になったルートが過去を語りだすところから始まる物語なので、その感動を映画だけ見ている人に伝えられなかったことがちょっと残念かなぁ・・・

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