ISBN:4591088308 単行本 長嶋 千聡 ポプラ社 2005/09 ¥1,365

街角でたまに見かけるダンボールハウスを覗いてみたい好奇心にとらわれたことはないですか?
アタシはアリアリです。中どーなってるの?

この本は著者の長嶋千聡氏が中部大学工学部建築学科の卒業研究としてダンボールハウスを独特の観点から詳細なレポートをしていったものが建築雑誌『10+1』に紹介され、書籍化したものである。

建築なんてなーんも判らない私にとっても十分面白い本です。
私らよりも無駄なものを持たないせいか、すごく合理的な暮らしをしている人が多いことに気付くのである。彼らの比べて私はなんと無駄なものにばかり囲まれて生活していることか!
彼らの住むダンボールハウスを建築学的に焦点を当てているものばかりでなく、彼らの住むコミュニティなどにも目を向けているので「人が住む家」としてのダンボールハウスがすごく浮かび上がっている。

中には寮などもあって数人の人が同じ家(というか段ボール)で暮らし、そして寮母さんがおりご飯を食べさせたりもしている。なんだか段ボールハウスの数だけ人の歴史が転がっている。それを垣間見ることの出来る本であった。

ベニヤなんかでもう十分「家」として成り立ってるハウスも多くて、鍵もついてて台所もついてて、立派なワンルームマンションで、私の部屋よりも広いものなんかもある。
著者が取材した愛知県のある場所はたくさんのダンボールハウスがあったそうで、現在どうなってるのかなぁっと名古屋の友人に聞いたところ、現在愛知万博のために全て撤去されてしまったそうです。彼らがまたどこかで元気に暮らしていてくれることを祈ります。

コメント

かなもっ
かなもっ
2007年10月22日10:17

全く更新されない日記へのリンクありがとです!
ダンボールハウスは建築に携わる自分もちょっと考えさせられるところがありますよ。

キリカ
キリカ
2007年10月22日22:11

いえいえ!あまりにも似通った音楽を聴いていたのが嬉しくてついリンクしてしまいました。
オススメ音楽あったら紹介御願いします!

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