ベオウルフ/呪われし勇者
2007年12月13日 映画世紀のデンマーク。フローズガール王が盛大な宴を催す中に、醜く巨大な怪物グレンデルが姿を現した。人々を虐殺したグレンデルに対し、王は褒賞を用意して討伐隊を募集。これに応じた戦士ベオウルフは、見事グレンデル撃退に成功する。戦勝を祝い再び華やかに繰り広げられる宴。しかし翌朝ベオウルフが目にしたのは、皆殺しにされた兵士たちの姿だった。彼はその犯人と思しきグレンデルの母親の元へと向かうが……。
これはCG映画を嫌う人を騙して囲い込む映画ですか??
クオリティの高いCG映画なのに、全然その事実を宣伝していない。
映画館によっては3D上映されているようで、そちらのほうの為の映画であると思います。
身体に数十箇所、顔にも100以上のセンサーをつけて演技したものをCGで再現。ロード・オブ・ザ・リングのゴラムのような感じなんですかね?
それにしてもやはりCGはCG。進化したと言ってもシュレックとかの延長上にしか見えないのが切ない。PS3のデモ画面を長時間見ている感じですごく疲れる。
300で背景をオールCGでやれたのだから、こっちもそれでいいのに・・・
やはり人間の身体というのは、現在の技術ではまだまだ追いきれない動きや筋肉があるらしい。やはり顔の表情や、激しい動き。泳いだり馬に乗るシーンなどは実写と雲泥の差がある。
しかし、逆に既にここまで出来てしまっているということは、あと数年の後は観客に区別の出来ないほどのCG映画が出来上がってしまうということ。役者という仕事はもう必要なくなるのではないかという恐ろしさを感じる映画でもあった。
主役の彼は実際はもうちょっと太っているらしいのに、映画では見事なマッチョボディ。だとするならば、全盛期のシュワちゃんの身体で再び映画を作ったりできる。もっちと言うならば、ブルースリーの映画なんかも出来るようになるというのだ。
内容は古いお話だけに日本の時代劇のようにわかりやすく、完全懲悪なお話。
しかし、ベオウルフが化け物と戦うときに魔物に剣は通じないとかいい王妃様の前で全裸。何故!!?ホワイ!(笑)
そのあとも化け物の頭に組み付き、ベオウルフは果敢にも戦うのですが、さすがCG。カメラワークがぐりんぐりん変わるというのに柱にかぶさったり、兵士にかぶったり、はたまた影になったりして、どうしても股間が見えなくなっている(笑)もうそれがおかしくて悶絶。
ところでこのベオウルフというお話は、去年300のジェラルド・バトラーによってカナダで実写映画化されたそうなのですが、既にこのゼメキス版「ベオウルフ」が決定していたということでアメリカでもほとんど公開されないまま終わってしまったようです。
勿論日本でも公開されることなく、DVDスルーしてしまったそうで現在新作で並んでいるようなので、そちらの実写映画を次回見てみようと思います。
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