うさたまのオバ化注意報
2006年3月28日 読書 コメント (2)
ISBN:4093964610 単行本 倉田 真由美 小学館 2005/10 ¥1,000
女性セブンで連載されていたものを一冊にまとめたもの。
おばさんの生態はこういうものですから、こういうところが自分に見え始めたら注意しましょうね、という本。
女性セブンをみてる時点でアウトな気がするのはヒミツです。
最近のうさぎ本に比べて文章に切れ味がよく、見事に的を得てる。
デリヘルやって突き抜けたかな?
相変わらず可愛いくせに自虐的なくらたまのマンガも読めて、ちょっとした息抜きに。
しかし、文章は恐ろしいことばかりだったよ。
結局綺麗をキープできるのは金と時間の有り余った一握りの人だけ。
人は老化に逆らえないから、いかに覚悟を決めるかなのよ。
おばさんになったボーダーラインは、すっぴんが化粧してるときより老けるようになったときらしい。
それは若い頃の化粧がパーツの強化(目を大きくみせるとか)なのに比べて、おばさんのメイクはアラを隠すことに移行しているから。ちょっと鏡みて、みんなチェックしてみてみて。
あと美容グッズより健康グッズが気になりだしたら、デッドゾーンだからね。
わわわたしはまだ大丈夫かな??(かなり動揺しているらしい)
ショッピング中毒からホストクラブ通い、そしてホストに出会ったことで若さと美貌を振り返ることになり、美容整形へ…とハマっていった中村うさぎ。しかし、外見の老化を防止、修正することができても、内面的なオバサン度はまた別の問題と感じ、真のオバサンとはどんな存在なのか、オバサン化をくいとめるためにはどうしたらよいのかを追及します。また、オバサン度の高さを自認する倉田真由美も年齢を超えた"オバ化"について考え、漫画で表現していきます。彼女たちが定義するオバサンとは憎むべきもの、否定するものでなく、ときに愛しく哀しい存在です。
女性セブンで連載されていたものを一冊にまとめたもの。
おばさんの生態はこういうものですから、こういうところが自分に見え始めたら注意しましょうね、という本。
女性セブンをみてる時点でアウトな気がするのはヒミツです。
最近のうさぎ本に比べて文章に切れ味がよく、見事に的を得てる。
デリヘルやって突き抜けたかな?
相変わらず可愛いくせに自虐的なくらたまのマンガも読めて、ちょっとした息抜きに。
しかし、文章は恐ろしいことばかりだったよ。
結局綺麗をキープできるのは金と時間の有り余った一握りの人だけ。
人は老化に逆らえないから、いかに覚悟を決めるかなのよ。
おばさんになったボーダーラインは、すっぴんが化粧してるときより老けるようになったときらしい。
それは若い頃の化粧がパーツの強化(目を大きくみせるとか)なのに比べて、おばさんのメイクはアラを隠すことに移行しているから。ちょっと鏡みて、みんなチェックしてみてみて。
あと美容グッズより健康グッズが気になりだしたら、デッドゾーンだからね。
わわわたしはまだ大丈夫かな??(かなり動揺しているらしい)
ISBN:4048736280 単行本 歌野 晶午 角川書店 2005/08/31 ¥1,680
昨今のアキバブームやら(性的目的で)幼女をターゲットにした事件。
これを最近の作家たちはこぞって色々な角度から彼等を解釈しようとしているようにみえる。
これも歌野さんがロリ、ヲタ、引きこもり、ニート、そういうキーワードをふんだんに含めたストーリー。
実際のそういう人たちの「気持ち悪さ」を結構デフォルメしたような小説だったので、まぁこの嫌悪感。
太って脂ぎって、パソコンとアニメが大好きで大人の女性が嫌いで、無職でっていう類型的なキャラの主人公。
アガサ・クリスティはミステリ作家として有名ですが、生涯で6本の普通の小説を書いている。
その中で「春にして君を離れ」という小説があるんだけど、私にとってこの本は人は死なないが普通のミステリ小説の100倍怖いと思っている。
物語りは、ある老女がトランジットの為、ふと時間の余裕が出来、自分の平凡だったけれど幸せだった一生を振り返る。
最初、普通の幸せな老女なのだろうと読者は思う。主人公本人も思う。だけどそれは見せかけで、主人公が都合のいいことから目をそらし、自己を振り回してきたことが見え始める。中盤より、女のエゴだとか強欲なものがどんどん零れ落ちてきて、「私も気づかないうちに誰かを同じように傷つけてきたのかもしれないな」というボディブローでぐったりする小説なのだ。
この、物語のほころび方に今回の小説が近い。
普通の主人公だと思っていた真藤、でも読んでいくうちに彼の変質的なところや、異質なところ。
そして容姿やなりが見えてくる。覗き穴がどんどん広がっていくように映像がみえて、そして気持ち悪さを心に送り込まれる。
歌野さんの文章というのは、私にはとても相性がいいのでスルスルと胸に滑り込んでいくのだ。
少しだけ読むつもりが気づくといつも最後まで一気に読みこんでしまう。
今回もまた「葉桜〜」のように、ありえないどんでん返しを疑いながら、目をギラギラさせていたけれど、やはり最後にひっくり返す。途中の混沌さでもう頭の中を混乱させながら最後にきちっとした結果を提示する筆力はさすがです。
真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。
でも「引きこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、
秋葉原にも月1で出かけてる。
今日も可愛い妹と楽しいデートの予定だったんだ。
あの「女王様」に出逢うまでは。
彼女との出逢いが、めくるめく悪夢への第一歩だった……。
戦慄的リーダビリティがあなたの脳を刺激する、超絶エンタテインメント!!
昨今のアキバブームやら(性的目的で)幼女をターゲットにした事件。
これを最近の作家たちはこぞって色々な角度から彼等を解釈しようとしているようにみえる。
これも歌野さんがロリ、ヲタ、引きこもり、ニート、そういうキーワードをふんだんに含めたストーリー。
実際のそういう人たちの「気持ち悪さ」を結構デフォルメしたような小説だったので、まぁこの嫌悪感。
太って脂ぎって、パソコンとアニメが大好きで大人の女性が嫌いで、無職でっていう類型的なキャラの主人公。
アガサ・クリスティはミステリ作家として有名ですが、生涯で6本の普通の小説を書いている。
その中で「春にして君を離れ」という小説があるんだけど、私にとってこの本は人は死なないが普通のミステリ小説の100倍怖いと思っている。
物語りは、ある老女がトランジットの為、ふと時間の余裕が出来、自分の平凡だったけれど幸せだった一生を振り返る。
最初、普通の幸せな老女なのだろうと読者は思う。主人公本人も思う。だけどそれは見せかけで、主人公が都合のいいことから目をそらし、自己を振り回してきたことが見え始める。中盤より、女のエゴだとか強欲なものがどんどん零れ落ちてきて、「私も気づかないうちに誰かを同じように傷つけてきたのかもしれないな」というボディブローでぐったりする小説なのだ。
この、物語のほころび方に今回の小説が近い。
普通の主人公だと思っていた真藤、でも読んでいくうちに彼の変質的なところや、異質なところ。
そして容姿やなりが見えてくる。覗き穴がどんどん広がっていくように映像がみえて、そして気持ち悪さを心に送り込まれる。
歌野さんの文章というのは、私にはとても相性がいいのでスルスルと胸に滑り込んでいくのだ。
少しだけ読むつもりが気づくといつも最後まで一気に読みこんでしまう。
今回もまた「葉桜〜」のように、ありえないどんでん返しを疑いながら、目をギラギラさせていたけれど、やはり最後にひっくり返す。途中の混沌さでもう頭の中を混乱させながら最後にきちっとした結果を提示する筆力はさすがです。
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ISBN:4062131463 単行本 伊坂 幸太郎 講談社 2005/10/20 ¥1,300
村上龍を溺愛する人って、なかなか「村上本」以外を読みたがらない気がする。
あのカリスマ性のある魅力的な主人公たちだったり、独特の世界観を好むのだろうね。
で、最近、その村上ファンが少し村上さんから卒業したくなり、次に手を出す本が伊坂幸太郎だそうです。
彼の小説には時々、他の伊坂作品の登場人物がふと顔を出すので、これから伊坂本を読み始める方は是非出版された順番に読んでみることをお勧めいたします。
序盤のストーリー展開は、もうムズムズしてしまって面白くて面白くて仕方なかったんだけどなぁ。
シューベルトの魔王と、特殊能力を持つ主人公、そして圧倒的な存在感を放つ新進政治家、犬飼、そしてムッソリーニの引用。
これからどうなるんだろう?という高揚感で熱が出るかと思った。
しかし、いっぱいに広げた風呂敷は最後まで畳まず、そこはかとない結末でがっくり。
私のいつも読んでいるブログの方が初めてこの作品で伊坂さんを初めて読んで「伊坂は、もう二度と手にとらない」と言っていた。
私は伊坂ワールドの透明な蒼さを知っているのでまた新刊は絶対に読むだろうけど、なんかコレ限りで見限ってしまう方がいるのは悲しいなぁ・・・
「小説の力」を証明する興奮と感動の新文学
不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対をなし、新しい文学世界を創造した傑作!
村上龍を溺愛する人って、なかなか「村上本」以外を読みたがらない気がする。
あのカリスマ性のある魅力的な主人公たちだったり、独特の世界観を好むのだろうね。
で、最近、その村上ファンが少し村上さんから卒業したくなり、次に手を出す本が伊坂幸太郎だそうです。
彼の小説には時々、他の伊坂作品の登場人物がふと顔を出すので、これから伊坂本を読み始める方は是非出版された順番に読んでみることをお勧めいたします。
序盤のストーリー展開は、もうムズムズしてしまって面白くて面白くて仕方なかったんだけどなぁ。
シューベルトの魔王と、特殊能力を持つ主人公、そして圧倒的な存在感を放つ新進政治家、犬飼、そしてムッソリーニの引用。
これからどうなるんだろう?という高揚感で熱が出るかと思った。
しかし、いっぱいに広げた風呂敷は最後まで畳まず、そこはかとない結末でがっくり。
私のいつも読んでいるブログの方が初めてこの作品で伊坂さんを初めて読んで「伊坂は、もう二度と手にとらない」と言っていた。
私は伊坂ワールドの透明な蒼さを知っているのでまた新刊は絶対に読むだろうけど、なんかコレ限りで見限ってしまう方がいるのは悲しいなぁ・・・
ひゃほ~ウニファミリー (1)(2)
2006年3月19日 読書
ISBN:4063375838 コミック 鈴木 由美子 講談社 2005/09/13 ¥830
kissで連載中のお犬様漫画。「白鳥麗子」の鈴木由美子さんの漫画です。
くぼた尚子さんとこのポチも亡くなっちゃったし、新たな癒され漫画欲しかったの・・・・。
確か、この漫画の主人公ウニ君は「音無可憐さん」の巻末に飼うまでの顛末を書かれていましたが、まさかウニ君を主人公にして漫画連載までしちゃってるとは。しかもウニ君はいつのまにかファミリーが増えてて、嫁のネギ、娘のニラとナスの4ファミリーの話だ。
まさにこれは「お犬様漫画」で、鈴木さんはウニのために家を一軒たて、内装も犬仕様、可愛い愛犬のために20年来の友人まで捨てる暴走ぶり。それぞれ個性の強い4匹なのですが、もう愛しぷりが尋常じゃなくて他の連載途中の漫画も進んでいないほど。(や、コロファミリーのせいかは分かりませんが)
unignegi.comのドメインまでとって愛犬サイトを開設しているようなので覗いてみると、有名人らしからぬ更新頻度!!すげー驚いた。こんなに更新してるのはしょこたんか彼女でしょう。毎日のように、4コロの衣装をかえて写真とってアップして、写真と動画入りブログ書いて、その他にも毎日更新の写真館や日記まであって、鈴木さん本当に愛しまくってるのね。他の漫画も描いて描いてと思いつつ、毎日4コロたちの愛らしい着せ替え写真とブログを見るのが楽しみになってきてます。
鈴木さん、愛らしいあまり、だんだん言葉が幼児語になってきて、もうブログのほうは半分意味がわかんなくなっちゃってますが。
http://www.uninegi.com/
kissで連載中のお犬様漫画。「白鳥麗子」の鈴木由美子さんの漫画です。
くぼた尚子さんとこのポチも亡くなっちゃったし、新たな癒され漫画欲しかったの・・・・。
確か、この漫画の主人公ウニ君は「音無可憐さん」の巻末に飼うまでの顛末を書かれていましたが、まさかウニ君を主人公にして漫画連載までしちゃってるとは。しかもウニ君はいつのまにかファミリーが増えてて、嫁のネギ、娘のニラとナスの4ファミリーの話だ。
まさにこれは「お犬様漫画」で、鈴木さんはウニのために家を一軒たて、内装も犬仕様、可愛い愛犬のために20年来の友人まで捨てる暴走ぶり。それぞれ個性の強い4匹なのですが、もう愛しぷりが尋常じゃなくて他の連載途中の漫画も進んでいないほど。(や、コロファミリーのせいかは分かりませんが)
unignegi.comのドメインまでとって愛犬サイトを開設しているようなので覗いてみると、有名人らしからぬ更新頻度!!すげー驚いた。こんなに更新してるのはしょこたんか彼女でしょう。毎日のように、4コロの衣装をかえて写真とってアップして、写真と動画入りブログ書いて、その他にも毎日更新の写真館や日記まであって、鈴木さん本当に愛しまくってるのね。他の漫画も描いて描いてと思いつつ、毎日4コロたちの愛らしい着せ替え写真とブログを見るのが楽しみになってきてます。
鈴木さん、愛らしいあまり、だんだん言葉が幼児語になってきて、もうブログのほうは半分意味がわかんなくなっちゃってますが。
http://www.uninegi.com/
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みずしな孝之のミズシネマ
2006年3月18日 読書
ISBN:4087820599 コミック みずしな 孝之 集英社 2003/09 ¥680
みずしな作品を以前どこかで見た記憶があるのだが、いまだ思い出せません。
月間少年ジャンプで掲載されていた彼の映画エッセイなのですが、当時公開前のものを取り上げている。3年くらいたって、その映画に対して冷静な評価が出てきた今にみると、とりあげているラインナップがあれすぎる。少年も見れる作品を念頭においてチョイスしてるのかもしれないが、スコルピオンキングとか、トータルフィアーズとか、他にも色々今思い出すと「あぁ、鳴り物いりだったけど、やっちゃったなぁ」映画ばかりなんだよね。
画力もあるし、すごく観点もいいし、みずしなさん自身私と同じ系統のヨーロッパ映画が好きなこともあるので、もちょっと大人向けに書いてもらえたら嬉しいです。
何度読んでも映画通になれない、でも何度でも読み返したい。業界初の映画紹介コミック『ミズシネマ』が初の単行本化。今までにない、笑える、癒される、ほんの少しためになる映画本、ついに登場!
みずしな作品を以前どこかで見た記憶があるのだが、いまだ思い出せません。
月間少年ジャンプで掲載されていた彼の映画エッセイなのですが、当時公開前のものを取り上げている。3年くらいたって、その映画に対して冷静な評価が出てきた今にみると、とりあげているラインナップがあれすぎる。少年も見れる作品を念頭においてチョイスしてるのかもしれないが、スコルピオンキングとか、トータルフィアーズとか、他にも色々今思い出すと「あぁ、鳴り物いりだったけど、やっちゃったなぁ」映画ばかりなんだよね。
画力もあるし、すごく観点もいいし、みずしなさん自身私と同じ系統のヨーロッパ映画が好きなこともあるので、もちょっと大人向けに書いてもらえたら嬉しいです。
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だから山谷はやめられねぇ―「僕」が日雇い労働者だった180日
2006年3月17日 読書 コメント (2)
ISBN:4344010906 単行本 塚田 努 幻冬舎 2005/12 ¥1,470
大学院生である彼が、山谷という街を見続けた半年間。
彼には、住む家も持ちながら、仕送りも貰いながら、学生、に戻れるという最終的な逃げ道を作ったままでの山谷生活なので、実際の山谷に住む人たちの厳しさとは少し違う「垣間見た」というくらい。
しかし、私が思うのは食うや食わずで生活している山谷の人々の生活に触れるのは構わないけれど、「学生」という生活を持ち合わせている彼がその生活を垣間見る為だけに、山谷で仕事や食事(福祉からのボランティア)を受け取っていいのか?彼が仕事をしなければ、あと一人仕事が出来、一人が食事にありつけたはず。そう考えると少し悲しい気持ちになる。
そうは思っても、貴重な山谷での出来事を見ることができないので貴重なルポルタージュだと思う。
多分私を含め大半の人々が驚くだろうことは、山谷での生活は社会の最底辺であり、普通の生活がなんらかの事情で送れなくなった人たちが「仕方なく」いく最終的な場所なのだと勘違いしてたことだ。
勿論、再起をかけて山谷での生活を余儀なくしているものもいるが、多くの人たちは山谷での生活を楽しんでいるそうだ。
社会に混じって人としっかり関わっていくのは少し怖いし、責任や自信も伴うので重荷なこと、だが山谷にいれば過去も経歴も問われることなく匿名性を保ちながら適度に人とコミュニケーションをとり生きていけること。いやになれば立ち去ればいいし、心地よければ他愛もない話をしつつ酒を酌み交わしながら、ずっと山谷に居ればいいからだ。
恐ろしい!!
文中では触れてなかったけれど、これは現在ネットでしかコミュニケーションを図れない人たちと全く同じ状態じゃないか。
例に漏れず、私はコミュニケーションや情報収集などにかなりネットには依存しているので、今まで山谷で暮らすものやホームレスの人たちの気持ちはよくわからなかったけれど、これで自分自身との歯車が噛みあった。
そうか。そうだよな。自分がどこの何様かと語らずに同じレベルで物を言い合える状況ってすごく心地よくて楽しいもの。
現実逃避せず、人と触れ合って生きていこうと肝に命じておきます。
ごく普通の大学生の「僕」は、就職活動を前にしてドロップアウト。そして始めた東京・山谷でのドヤ暮らし。宿なし・金なし・家族なしの中年男たちと寄せ場や職安に通い、スポーツ新聞に掲載された求人を頼りに飯場の世界にも飛び込んでいく。彼らは、そして就職を選べなかった僕は、ダメな人間なのか?答えは肉体労働の中にある。だからひたすら汗をかく。今日も、明日も、明後日も―。ドヤ街の男たちと寝食を共にした一人の大学生による傑作ノンフィクション。幻冬舎アウトロー大賞大賞受賞作。
大学院生である彼が、山谷という街を見続けた半年間。
彼には、住む家も持ちながら、仕送りも貰いながら、学生、に戻れるという最終的な逃げ道を作ったままでの山谷生活なので、実際の山谷に住む人たちの厳しさとは少し違う「垣間見た」というくらい。
しかし、私が思うのは食うや食わずで生活している山谷の人々の生活に触れるのは構わないけれど、「学生」という生活を持ち合わせている彼がその生活を垣間見る為だけに、山谷で仕事や食事(福祉からのボランティア)を受け取っていいのか?彼が仕事をしなければ、あと一人仕事が出来、一人が食事にありつけたはず。そう考えると少し悲しい気持ちになる。
そうは思っても、貴重な山谷での出来事を見ることができないので貴重なルポルタージュだと思う。
多分私を含め大半の人々が驚くだろうことは、山谷での生活は社会の最底辺であり、普通の生活がなんらかの事情で送れなくなった人たちが「仕方なく」いく最終的な場所なのだと勘違いしてたことだ。
勿論、再起をかけて山谷での生活を余儀なくしているものもいるが、多くの人たちは山谷での生活を楽しんでいるそうだ。
社会に混じって人としっかり関わっていくのは少し怖いし、責任や自信も伴うので重荷なこと、だが山谷にいれば過去も経歴も問われることなく匿名性を保ちながら適度に人とコミュニケーションをとり生きていけること。いやになれば立ち去ればいいし、心地よければ他愛もない話をしつつ酒を酌み交わしながら、ずっと山谷に居ればいいからだ。
恐ろしい!!
文中では触れてなかったけれど、これは現在ネットでしかコミュニケーションを図れない人たちと全く同じ状態じゃないか。
例に漏れず、私はコミュニケーションや情報収集などにかなりネットには依存しているので、今まで山谷で暮らすものやホームレスの人たちの気持ちはよくわからなかったけれど、これで自分自身との歯車が噛みあった。
そうか。そうだよな。自分がどこの何様かと語らずに同じレベルで物を言い合える状況ってすごく心地よくて楽しいもの。
現実逃避せず、人と触れ合って生きていこうと肝に命じておきます。
ISBN:4150307822 文庫 吾妻 ひでお 早川書房 2005/02 ¥651
安野モヨコの「監督不行届」の漫画内で夫婦で嬉しそうに歌う「おちゃめ神物語コロコロポロン」のテーマソングを私も覚えてる!しかし、半人前の天使ポロンとギリシャ神話の神々とのどたばたコメディだった記憶はあるけれど、内容はさっぱりだ。
(調べてみると、昔はこのアニメは1年もOAされてなかったようで、同年代の人に聞いても誰も覚えてないんだよねぇ)
作者は「失踪日記」で去年再び話題を集めた吾妻ひでお。
この本が売れたからなのか、そのアニメの原作漫画「オリンポスのポロン」が復刊されてました。
きちんとギリシャ神話を踏まえて、そのパロディをしているのでプラネタリウムやギリシャ・ローマ神話が好きだった私はたまらなくツボだ。いやぁ、大人でもきちんと楽しめる漫画ってのは素晴らしいなぁ。
実際のところ、文献によって色々解釈の仕方が違ったり、この漫画のどこらへんまでがパロディなのかよくわかりませんが、神話の話ってもうめちゃくちゃで簡単に人を殺めるわ、女も酒も大好きな神々だわで結構今読むとエログロくて楽しい。
神話では私はトラウマがひとつあって。
この漫画にも少し出てくるアルゴスという100眼の怪物がギリシャ神話にいる。
ゼウスの妻ヘラが浮気防止の為に、アルゴスにゼウスの見張りをさせるのだが逆にアルゴスは100個の眼が閉じた瞬間に首を切り落とされて殺されてしまう。
彼の死を悼んだヘラは自分の可愛がってる鳥に、アルゴスの死体から100個の目をえぐり取って飾る。
それが今の孔雀となったのだ。
と、この話を昔聞いたときから孔雀がトラウマになったのだ。孔雀がガバッと羽を広げたところを見ると鳥肌がたつ。
本当に孔雀の羽の柄って目に見えるのよ。あれは絶対アルゴスの目だよ・・・ガクガクブルブル
ま、これだけのアニメ化した名作を抱える吾妻ひでおが後にアルコール中毒やホームレスになるとはアーティストの辛さって気の毒なくらいだ。私は見聞きしたものにあーだこーだいうだけの傍観者だが、これからも吾妻さんには気楽に漫画描いて暮らして欲しい。
安野モヨコの「監督不行届」の漫画内で夫婦で嬉しそうに歌う「おちゃめ神物語コロコロポロン」のテーマソングを私も覚えてる!しかし、半人前の天使ポロンとギリシャ神話の神々とのどたばたコメディだった記憶はあるけれど、内容はさっぱりだ。
(調べてみると、昔はこのアニメは1年もOAされてなかったようで、同年代の人に聞いても誰も覚えてないんだよねぇ)
作者は「失踪日記」で去年再び話題を集めた吾妻ひでお。
この本が売れたからなのか、そのアニメの原作漫画「オリンポスのポロン」が復刊されてました。
きちんとギリシャ神話を踏まえて、そのパロディをしているのでプラネタリウムやギリシャ・ローマ神話が好きだった私はたまらなくツボだ。いやぁ、大人でもきちんと楽しめる漫画ってのは素晴らしいなぁ。
実際のところ、文献によって色々解釈の仕方が違ったり、この漫画のどこらへんまでがパロディなのかよくわかりませんが、神話の話ってもうめちゃくちゃで簡単に人を殺めるわ、女も酒も大好きな神々だわで結構今読むとエログロくて楽しい。
神話では私はトラウマがひとつあって。
この漫画にも少し出てくるアルゴスという100眼の怪物がギリシャ神話にいる。
ゼウスの妻ヘラが浮気防止の為に、アルゴスにゼウスの見張りをさせるのだが逆にアルゴスは100個の眼が閉じた瞬間に首を切り落とされて殺されてしまう。
彼の死を悼んだヘラは自分の可愛がってる鳥に、アルゴスの死体から100個の目をえぐり取って飾る。
それが今の孔雀となったのだ。
と、この話を昔聞いたときから孔雀がトラウマになったのだ。孔雀がガバッと羽を広げたところを見ると鳥肌がたつ。
本当に孔雀の羽の柄って目に見えるのよ。あれは絶対アルゴスの目だよ・・・ガクガクブルブル
ま、これだけのアニメ化した名作を抱える吾妻ひでおが後にアルコール中毒やホームレスになるとはアーティストの辛さって気の毒なくらいだ。私は見聞きしたものにあーだこーだいうだけの傍観者だが、これからも吾妻さんには気楽に漫画描いて暮らして欲しい。
ISBN:4063404153 コミック 軽部 潤子 講談社 2003/01/10 ¥410
「君の手がささやいている 」の軽部潤子さんの書く女版Drコトー。
母親を失ったトラウマから機械的に「医者」という仕事をこなしていた女医が離島に赴任して、色々な人と出会い人間的に立派な医者になってゆくストーリー。
昼ドラで2年ほど前にドラマ化もしていたようです。
軽部さんだもの。そりゃ泣けます。しかも人の生死を扱う医者というネタを扱っているし。
心を洗うために読むような漫画です。
軽部さんの漫画に出てくる人ってもう天使みたいにいい人が多いんだ。登場時は悪い人も実は何かしらの事情で悪たれついてるだけの人で他人と触れ合って、その内面の氷が溶かされていくのね。
人の生死を扱って泣くのはそりゃ人間として当然のこと、だから私はあえてそれをコメディにした「研修医ななこ」みたいな漫画が好きだなぁ・・・。
「君の手がささやいている 」の軽部潤子さんの書く女版Drコトー。
母親を失ったトラウマから機械的に「医者」という仕事をこなしていた女医が離島に赴任して、色々な人と出会い人間的に立派な医者になってゆくストーリー。
昼ドラで2年ほど前にドラマ化もしていたようです。
軽部さんだもの。そりゃ泣けます。しかも人の生死を扱う医者というネタを扱っているし。
心を洗うために読むような漫画です。
軽部さんの漫画に出てくる人ってもう天使みたいにいい人が多いんだ。登場時は悪い人も実は何かしらの事情で悪たれついてるだけの人で他人と触れ合って、その内面の氷が溶かされていくのね。
人の生死を扱って泣くのはそりゃ人間として当然のこと、だから私はあえてそれをコメディにした「研修医ななこ」みたいな漫画が好きだなぁ・・・。
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ISBN:4591086631 単行本 伊藤 たかみ ポプラ社 2005/05 ¥1,365
どれどれ、若者の頑張ってる姿を見ようかな?と思って読み始めると、舞台は昭和から平成に移り変わる時期。
Guns N’ RosesのAppetite For Destructionに感銘を受けた男子たちがバンドを組んで文化祭を目指す!
をををを!!!
同年代の話!!しかもガンズガンズ!10代の私を死ぬほど熱くさせた最高のロックバンド。
ガンズなのにギブソンなのにフライングVかよ!(ガンズのギタリスト、スラッシュはギブソンのレスポールを使ってるのです)
彼らの憧れるテクニック、ピッキングハーモニクス。ねーねー、私普通に決められるよ!?(少し得意げ)
作者がどれだけバンドに精通しているのか知らないですが、同年代、しかも自分の好きだったバンドの話、そりゃアラ探しもしたくなるってものです。私の目は節穴じゃない。
ギター小僧の話で鼻息荒くしてみたのですが、序盤得意げに文中に出てきてた音楽用語が途中から打ち止め。
えええ、知識このくらい?これ以上の細かいディテールなし?児童文学だから?
ギターの形(フライングV)、奏法は「ピッキングハーモニクス」、この二つの言葉だけが最後までしつこいくらいに出てくるんだけど他のギターや音楽の言葉がびっくりするくらい出てこない。
彼等の練習シーンも、アンプもエフェクターの話はなくていいとしても、「僕らガンズやってんだ!」というだけで曲のタイトルのひとつも出てきやしない。Appetite For Destructionでカウベルから始まる曲なんてあったかな??Bad ObsessionはUse Your Illusion Iだよな・・・。だから彼らが音楽をやっている場面もいまひとっつリアリティがない。
ほんとにガンズ聞いた?
ほんとにバンドを知ってる?
知ってる言葉だけ紡いで無理やり作ってない?
まぁ、これは音楽を通しての友情やら愛情やら、中学生の成長物語なので、これでいいのかな。私はよくないけど。
中2のガク、かける、マロ、リリィは、バカやったり喧嘩したり恋をしたり。そんな4人が、ガクの熱意に押されてバンド練習を始めて…。14歳、それぞれの音がはじけて響く! 胸が痛くなるほど鮮やかでフレッシュな物語。
どれどれ、若者の頑張ってる姿を見ようかな?と思って読み始めると、舞台は昭和から平成に移り変わる時期。
Guns N’ RosesのAppetite For Destructionに感銘を受けた男子たちがバンドを組んで文化祭を目指す!
をををを!!!
同年代の話!!しかもガンズガンズ!10代の私を死ぬほど熱くさせた最高のロックバンド。
ガンズなのにギブソンなのにフライングVかよ!(ガンズのギタリスト、スラッシュはギブソンのレスポールを使ってるのです)
彼らの憧れるテクニック、ピッキングハーモニクス。ねーねー、私普通に決められるよ!?(少し得意げ)
作者がどれだけバンドに精通しているのか知らないですが、同年代、しかも自分の好きだったバンドの話、そりゃアラ探しもしたくなるってものです。私の目は節穴じゃない。
ギター小僧の話で鼻息荒くしてみたのですが、序盤得意げに文中に出てきてた音楽用語が途中から打ち止め。
えええ、知識このくらい?これ以上の細かいディテールなし?児童文学だから?
ギターの形(フライングV)、奏法は「ピッキングハーモニクス」、この二つの言葉だけが最後までしつこいくらいに出てくるんだけど他のギターや音楽の言葉がびっくりするくらい出てこない。
彼等の練習シーンも、アンプもエフェクターの話はなくていいとしても、「僕らガンズやってんだ!」というだけで曲のタイトルのひとつも出てきやしない。Appetite For Destructionでカウベルから始まる曲なんてあったかな??Bad ObsessionはUse Your Illusion Iだよな・・・。だから彼らが音楽をやっている場面もいまひとっつリアリティがない。
ほんとにガンズ聞いた?
ほんとにバンドを知ってる?
知ってる言葉だけ紡いで無理やり作ってない?
まぁ、これは音楽を通しての友情やら愛情やら、中学生の成長物語なので、これでいいのかな。私はよくないけど。
ISBN:4062126737 単行本 瀬尾 まいこ 講談社 2004/11/20 ¥1,470
瀬尾さんの中でも一番人気の「幸福の食卓」
あーでもなー。うーん。悪くない。悪くないんだけどなー。エンディングがさー。
この中の家族はさらりと家族であることを辞める。父が父であることを辞め、母が母であることを辞める。
家族としての調和をキープしていくことより、それぞれが自由に暮らすことで不思議な人間関係になっていくのだ。
それでいてみんな仲良くて、それぞれ楽しそうに生きてる。こういうのを「ネオ家族」とでもいうのか。
普通、父は父であり、母は母としての役割を一生涯続けていくことを自らに課す。そりゃもう強制的に。
そんな足かせを見事にみんなスルリと、この家族はすり抜けていくのだ。
家族や親としての役割について、私は考えが古くて、「自分の全てを我慢して家族や子供に尽くすこと」。
それが普通だと思っているし、そうでなきゃいけないと思っている。
一人でいて、なおかつ誰かの助けを受けつつ、自分勝手に暮らしても、なお、こんな不安定な自分が誰かを生活を共にすることが怖い。「家族」というひとつのコミュニティに関して私が描く理想があまりにも高いからなのかもしれないな。
主人公はものすごい悲しい出来事をきっかけにまた家族を新しく知るんだけど、その出来事があまりに突然で悲しすぎて、ちょっと物語の流れからしてビッグウェーブすぎだ。あまりにも酷い。酷すぎる。
この家族ならば、こんな痛みを抱えることなく再生出来ただろうに、作者の意図が知りたいところです。瀬尾さんサディスト!
「父さんは今日で父さんをやめようと思う」。・・・父さんの衝撃的な一言で始まる本作品は、いま最注目の新鋭作家・瀬尾まいこ氏による4作目となる長編小説であるとともに、主人公・佐和子の中学~高校時代にかけての4編の連作による構成となっています。 佐和子の“少しヘン”な家族(父さんをやめた父さん、家出中なのに料理を持ち寄りにくる母さん、元天才児の兄・直ちゃん)、そして佐和子のボーイフレンド、兄のガールフレンドを中心に、あたたかくて懐かしくてちょっと笑える、それなのに泣けてくる、“優しすぎる”ストーリーが繰り広げられていきます。
瀬尾さんの中でも一番人気の「幸福の食卓」
あーでもなー。うーん。悪くない。悪くないんだけどなー。エンディングがさー。
この中の家族はさらりと家族であることを辞める。父が父であることを辞め、母が母であることを辞める。
家族としての調和をキープしていくことより、それぞれが自由に暮らすことで不思議な人間関係になっていくのだ。
それでいてみんな仲良くて、それぞれ楽しそうに生きてる。こういうのを「ネオ家族」とでもいうのか。
普通、父は父であり、母は母としての役割を一生涯続けていくことを自らに課す。そりゃもう強制的に。
そんな足かせを見事にみんなスルリと、この家族はすり抜けていくのだ。
家族や親としての役割について、私は考えが古くて、「自分の全てを我慢して家族や子供に尽くすこと」。
それが普通だと思っているし、そうでなきゃいけないと思っている。
一人でいて、なおかつ誰かの助けを受けつつ、自分勝手に暮らしても、なお、こんな不安定な自分が誰かを生活を共にすることが怖い。「家族」というひとつのコミュニティに関して私が描く理想があまりにも高いからなのかもしれないな。
主人公はものすごい悲しい出来事をきっかけにまた家族を新しく知るんだけど、その出来事があまりに突然で悲しすぎて、ちょっと物語の流れからしてビッグウェーブすぎだ。あまりにも酷い。酷すぎる。
この家族ならば、こんな痛みを抱えることなく再生出来ただろうに、作者の意図が知りたいところです。瀬尾さんサディスト!
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モンキー・パトロール
2006年3月9日 読書 コメント (4)
ISBN:4396762291 コミック 有間 しのぶ 祥伝社 2000/09 ¥700
へい。頭が疲れててあまり読書できてません。
抑えておきたい本は山ほどあって、図書館からも予約確保メールがバンバンくるっていうのに、なんていう体たらく・・・。
子供の頃、勉強をしろと親に追い立てられてた頃をふと思い出します。
「わかったよ!今読むよ!今読むってば!」
趣味なのに、こんなに追い詰められる必要もないのですがね・・・・少し頭の休憩を。
何も考えずに、ゲラゲラ笑うマンガ教えてーーと友達にすがって紹介してもらったマンガ。
欲求不満の親父女ヤイチに魔性の女すず、キャリアウーマンで純情な香ちゃんが折りなすコメディ。
たった4コマの短い台詞に表されるモノの例えがドス黒い女子心を表していて笑う。
夜寝る前に眠くなるまで チマチマ読んでます。
まだ2巻までなので、これから先の話は私にまだヒミツにしてください!
ふと検索してみつけたのがこれ、モンキーパトロール占い。
http://u-maker.com/139570.html
ガンダム占いやエヴァ占いなんかがあるのは知っていましたが、こんなのまであるとは。
結果 私は「とらお」だよ!(涙
魔性の女、すずに惚れて浮気されようが何されようが色香に負けて金突っ込んで別れられない駄目男じゃん。イーヤーッ!
へい。頭が疲れててあまり読書できてません。
抑えておきたい本は山ほどあって、図書館からも予約確保メールがバンバンくるっていうのに、なんていう体たらく・・・。
子供の頃、勉強をしろと親に追い立てられてた頃をふと思い出します。
「わかったよ!今読むよ!今読むってば!」
趣味なのに、こんなに追い詰められる必要もないのですがね・・・・少し頭の休憩を。
何も考えずに、ゲラゲラ笑うマンガ教えてーーと友達にすがって紹介してもらったマンガ。
欲求不満の親父女ヤイチに魔性の女すず、キャリアウーマンで純情な香ちゃんが折りなすコメディ。
たった4コマの短い台詞に表されるモノの例えがドス黒い女子心を表していて笑う。
夜寝る前に眠くなるまで チマチマ読んでます。
まだ2巻までなので、これから先の話は私にまだヒミツにしてください!
ふと検索してみつけたのがこれ、モンキーパトロール占い。
http://u-maker.com/139570.html
ガンダム占いやエヴァ占いなんかがあるのは知っていましたが、こんなのまであるとは。
結果 私は「とらお」だよ!(涙
魔性の女、すずに惚れて浮気されようが何されようが色香に負けて金突っ込んで別れられない駄目男じゃん。イーヤーッ!
Love Letter
2006年3月4日 読書
ISBN:4344010922 単行本 島村 洋子 幻冬舎 2005/12 ¥1,260
「Timebook Town」で連載されたものをまとめたアンソロジー本。
執筆陣は、石田衣良、島村洋子、川端裕人、森福都、前川麻子、山崎マキコ、中上紀、井上荒野、桐生典子、三浦しをん、いしいしんじ。
実は最近アンソロジー本が増えすぎて、何がどの作品なんだか思い出せなくなってきた。
思うに、作家を知るのにアンソロジー本はいいけれど、作家のいい部分を出せない短編が多いように感じる。
あぁ、この人普段もっといいの書くのにねとか思ってしまう。
今回も微妙なお題「ラブレター」をモチーフにした短編集なのだが、私的には前川さん「ミルフィユ」という作品が一番よかった。
ま、作品がよかったのか、自分の境遇にあてはめて答えを貰ったからなのかよくわかんないけど・・・
心理学的な言葉でいうならば「代償行動」って奴。
そういや思い返してみると、生まれてから一度も紙でラブレターなんか貰ったことない。
私が好きになる人はいつも言葉に出すことも惜しむような人だったから言葉さえも、あまり貰った記憶ないな。
こうして形に残るものって結構なんやかんやいって嬉しいもんだよね。
この手紙が、あなたに届きますように-。今、最も輝きを放つ11人の作家が、それぞれの「ラブレター」に想いを込めて描く恋愛小説アンソロジー。電子書籍配信サービス『Timebook Town』連載を単行本化
「Timebook Town」で連載されたものをまとめたアンソロジー本。
執筆陣は、石田衣良、島村洋子、川端裕人、森福都、前川麻子、山崎マキコ、中上紀、井上荒野、桐生典子、三浦しをん、いしいしんじ。
実は最近アンソロジー本が増えすぎて、何がどの作品なんだか思い出せなくなってきた。
思うに、作家を知るのにアンソロジー本はいいけれど、作家のいい部分を出せない短編が多いように感じる。
あぁ、この人普段もっといいの書くのにねとか思ってしまう。
今回も微妙なお題「ラブレター」をモチーフにした短編集なのだが、私的には前川さん「ミルフィユ」という作品が一番よかった。
ま、作品がよかったのか、自分の境遇にあてはめて答えを貰ったからなのかよくわかんないけど・・・
心理学的な言葉でいうならば「代償行動」って奴。
そういや思い返してみると、生まれてから一度も紙でラブレターなんか貰ったことない。
私が好きになる人はいつも言葉に出すことも惜しむような人だったから言葉さえも、あまり貰った記憶ないな。
こうして形に残るものって結構なんやかんやいって嬉しいもんだよね。
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もやしもん (1)(2)
2006年3月3日 読書
ISBN:4063521060 コミック 石川 雅之 講談社 2005/05/23 ¥560
もー。貴方も、かもしちゃうぞー。
先日読んだ「酒ラボ」が面白かったので、いろいろ調べてみたら「酒ラボ」がいいなら「もやしもん」を読めとのこと。
なので買ってみた。
これがねー!!最高に面白い!!カワユイ!!(菌が)
菌を肉眼で見る能力を持つ主人公が農大に入学し、個性的なキャラクターのなかで色々な事件に巻き込まれる。
酒ラボがホンワカした人間模様を描く作品ならば、もやしもんは超個性的なキャラクターのくりひろげるコメディ作品。
漫画のあちこちに、まめぞうみたいな菌がいて、遊んだり話したりしてる様子がすげーカワユイのだ。(嫌アルカリ菌?がシャーレでSケンやってるし)
「なんかさーオレ人間に捕まって、超みられたーよくわかんないけどめっちゃみるよー?人間ー」とかいう発言をみて、
あまりにもキュンときてしまった為、胃潰瘍で苦しんでるツレに「ああ!ピロリ菌超カワユス!」というメールを送って後悔したほど。
無駄に発酵食品について知識が増えたり、農大の真偽のわからないキャンパスライフとか、準主人公がいきなり途中から消えたりして、結局この漫画の方向がどこに向かうかさっぱりわからないんだけどね。(笑
とにかく私はどっぷり、その「もやしもん」の世界にハマってしまってしまって、漫画の中で菌がいつも使う「かもすぞー」という言葉が今マイブームです。(これは「醸す」ということで「菌を繁殖させて発酵させるぞ」という意味)
とはいえ、この漫画のことを知っている人って会社で一人しかいなかったので、廊下でばったり出くわすたびに「かもすぞー、こらー」と無意味に連発しあってます。
理系民だけじゃなくて読んで読んで。みんな。まだ2巻だから追いつくから!(と、かもそうとする私)
そいや、登場人物の中で、笑い飯の人にそっくりな人がいてこりゃ似すぎだろ?と思わず検索してみたら、既にwikiにまで追記されてました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%84%E3%81%97%E3%82%82%E3%82%93
もー。貴方も、かもしちゃうぞー。
先日読んだ「酒ラボ」が面白かったので、いろいろ調べてみたら「酒ラボ」がいいなら「もやしもん」を読めとのこと。
なので買ってみた。
これがねー!!最高に面白い!!カワユイ!!(菌が)
菌を肉眼で見る能力を持つ主人公が農大に入学し、個性的なキャラクターのなかで色々な事件に巻き込まれる。
酒ラボがホンワカした人間模様を描く作品ならば、もやしもんは超個性的なキャラクターのくりひろげるコメディ作品。
漫画のあちこちに、まめぞうみたいな菌がいて、遊んだり話したりしてる様子がすげーカワユイのだ。(嫌アルカリ菌?がシャーレでSケンやってるし)
「なんかさーオレ人間に捕まって、超みられたーよくわかんないけどめっちゃみるよー?人間ー」とかいう発言をみて、
あまりにもキュンときてしまった為、胃潰瘍で苦しんでるツレに「ああ!ピロリ菌超カワユス!」というメールを送って後悔したほど。
無駄に発酵食品について知識が増えたり、農大の真偽のわからないキャンパスライフとか、準主人公がいきなり途中から消えたりして、結局この漫画の方向がどこに向かうかさっぱりわからないんだけどね。(笑
とにかく私はどっぷり、その「もやしもん」の世界にハマってしまってしまって、漫画の中で菌がいつも使う「かもすぞー」という言葉が今マイブームです。(これは「醸す」ということで「菌を繁殖させて発酵させるぞ」という意味)
とはいえ、この漫画のことを知っている人って会社で一人しかいなかったので、廊下でばったり出くわすたびに「かもすぞー、こらー」と無意味に連発しあってます。
理系民だけじゃなくて読んで読んで。みんな。まだ2巻だから追いつくから!(と、かもそうとする私)
そいや、登場人物の中で、笑い飯の人にそっくりな人がいてこりゃ似すぎだろ?と思わず検索してみたら、既にwikiにまで追記されてました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%84%E3%81%97%E3%82%82%E3%82%93
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ISBN:4048736388 単行本 甘糟 りり子 角川書店 2005/10/29 ¥1,575
ひとつの高級スポーツジムに通う様々な人間模様を描いた短編集。
このジムのモデルはここだよね!!と実名あげようとはりきっていたら、先日倒産したそうで、ニュースでは叶姉妹が「支払ったお金を返して欲しいです」とか言ってました。(いつも数百万円を湯水のように使っている彼女が、年会費の27万にそんな発言をしたのに少し驚き)
横森さんの描く女性のように、醜い体を持ってる醜い心の人間とか、もう立派にも関わらず取り付かれたように自分の肉体を作り上げていくフリークスみたいな人間の様だと思っていたけれど、結構ライト。しかも本当に様々。
読了後、結局、人間として女性としてはどうしたらいいの?と悩むことしきり。
磨きあげた肉体を持って落ちていく人間もいたり、新しい光を掴んで羽ばたいていく主人公がいる。
この本に悶々としたものの答えを求めてなんかいなかったけどさ。
テーマがどちらつかずで、気持ちをどこに置いたらいいかわかんないね。
「磨け磨け!」と人の気持ちを後押ししてくれるモチベーションの上がるもの、もしくは滑稽に自分を磨く人たちでダイエットをしてる女性の醜さを実感できる、そのどちらかをもっと掘り下げて書いてくれたほうが、もっと気持ちがすっきりした。
「体にはその人の歴史が刻まれる。」
贅肉を持った人は怠惰な生活を送ってきたツケであり、見事な肉体を持つ人間はストイックに過ごしてきた証である。
耳が痛い言葉だった。うが。
この脂肪が消えれば、幸せになれるの?
寂しさを抱えたキャリア女性、落ち目のグラビアアイドル、飛ぶ鳥落とす勢いのレストラン経営者…。あるスポーツクラブに偶然集った複数の男女が織りなす人間模様を描く傑作小説。ウッディ・アレン風都会のスケッチ。
ひとつの高級スポーツジムに通う様々な人間模様を描いた短編集。
このジムのモデルはここだよね!!と実名あげようとはりきっていたら、先日倒産したそうで、ニュースでは叶姉妹が「支払ったお金を返して欲しいです」とか言ってました。(いつも数百万円を湯水のように使っている彼女が、年会費の27万にそんな発言をしたのに少し驚き)
横森さんの描く女性のように、醜い体を持ってる醜い心の人間とか、もう立派にも関わらず取り付かれたように自分の肉体を作り上げていくフリークスみたいな人間の様だと思っていたけれど、結構ライト。しかも本当に様々。
読了後、結局、人間として女性としてはどうしたらいいの?と悩むことしきり。
磨きあげた肉体を持って落ちていく人間もいたり、新しい光を掴んで羽ばたいていく主人公がいる。
この本に悶々としたものの答えを求めてなんかいなかったけどさ。
テーマがどちらつかずで、気持ちをどこに置いたらいいかわかんないね。
「磨け磨け!」と人の気持ちを後押ししてくれるモチベーションの上がるもの、もしくは滑稽に自分を磨く人たちでダイエットをしてる女性の醜さを実感できる、そのどちらかをもっと掘り下げて書いてくれたほうが、もっと気持ちがすっきりした。
「体にはその人の歴史が刻まれる。」
贅肉を持った人は怠惰な生活を送ってきたツケであり、見事な肉体を持つ人間はストイックに過ごしてきた証である。
耳が痛い言葉だった。うが。
ISBN:4048736264 単行本 金城 一紀 角川書店 2005/07/01 ¥1,155
フライ・ダディ・フライが映画化されたことでお馴染みの無敵の高校生軍団、ゾンビーズシリーズ。
この映画は韓国リメイクも決定したそうです。
相変わらずゾンビーズは下心なく優しくて、正義感があって、強くてかっこいい!
活字嫌いの人にもお勧めしたい万人が楽しめるシリーズ。
落ち込んでる私の一服の清涼剤になりました。
真面目なお嬢様女子高生が、事件に関わり、そしてゾンビーズに助けられて成長していく。
世の中のいいことと悪いことを少しづつ知って、大人になっていく主人公が羨ましくて仕方ない。
あたしも彼等と一緒に走って、カレー食べたりしたいよー。
あぁ・・・私も主人公と一緒に泣いた。
だってゾンビーズが羨ましくて羨ましくてさ。
私は昔から男の子になりたかったんだ。
どんなに仲良くしたって、どんなに一緒に遊んだって自分は女だし、いつかは絶対に力も脚力も敵わなくなるんだもの。
漫画、ワンピースのゾロの幼馴染「くいな」を知ってる?
ゾロより剣術が強い彼女は、彼女は泣くんだよね。
今はどんなに強くても、いつかは自分は女だから男より力が弱くなるんだって。
もう散々女子ということを(今もだけど)楽しんで「レディースデー、きゃっほー!」とか言ってますが、少し思い出した。
子供時代の自分を。
私の憧れの女性だった家庭教師の彩子さんが自殺!? 後悔なんかするもんか。岡本佳奈子、16歳、真面目で平凡な女子高生。そして-。家庭教師の謎の死+ザ・ゾンビーズ+憎むべき敵+赤い車=初めての冒険!
フライ・ダディ・フライが映画化されたことでお馴染みの無敵の高校生軍団、ゾンビーズシリーズ。
この映画は韓国リメイクも決定したそうです。
相変わらずゾンビーズは下心なく優しくて、正義感があって、強くてかっこいい!
活字嫌いの人にもお勧めしたい万人が楽しめるシリーズ。
落ち込んでる私の一服の清涼剤になりました。
真面目なお嬢様女子高生が、事件に関わり、そしてゾンビーズに助けられて成長していく。
世の中のいいことと悪いことを少しづつ知って、大人になっていく主人公が羨ましくて仕方ない。
あたしも彼等と一緒に走って、カレー食べたりしたいよー。
あぁ・・・私も主人公と一緒に泣いた。
だってゾンビーズが羨ましくて羨ましくてさ。
私は昔から男の子になりたかったんだ。
どんなに仲良くしたって、どんなに一緒に遊んだって自分は女だし、いつかは絶対に力も脚力も敵わなくなるんだもの。
漫画、ワンピースのゾロの幼馴染「くいな」を知ってる?
ゾロより剣術が強い彼女は、彼女は泣くんだよね。
今はどんなに強くても、いつかは自分は女だから男より力が弱くなるんだって。
もう散々女子ということを(今もだけど)楽しんで「レディースデー、きゃっほー!」とか言ってますが、少し思い出した。
子供時代の自分を。
純情クレイジーフルーツ 1 21世紀篇 もう一度夢みたい! (1)
2006年2月27日 読書
ISBN:4088650662 コミック 松苗 あけみ 集英社 2002/05/17 ¥420
どこかの掲示板で書かれていたこと。
「もう松苗あけみは純情クレイジーフルーツで食っていくのは辞めてほしい。けれど、あの登場人物はキャラを超えた生命力が強すぎて、どうにも彼女達のその後を知りたい好奇心が止められない!」
そうなんだよなぁ・・・その後出されたHUSHなどもすごく面白かったんだけれど、彼女達が何をしているかは知りたくない。むしろあの登場人物たちはそーっとしておいてあげたい気持ちになる。(ミケ以外)
純クレの連載開始は昭和57年!!今から22年前のこと。
それなのにこれだけ世間が渇望するキャラ。今みても絵柄が古臭くなく、どの漫画家よりも丁寧で美しい絵を描く人だと思う。
そんな彼女たちのおよそ20年後のストーリー。
みんな並んで「女子高生」だった彼女たちは、それぞれ違う環境になり色々なことに悩むようになった。
でもかわってないのは10代同様、「女の子」で自分の賞味期限に脅えながらあがいているところ。
女子高生ということで無敵だった若い頃のように、またなりたいと思う。
純クレは長い間連載していたけれど、その長い間の中でたくさんのキャラクターが出た。
実子たちがはまっていた美形バンド、ソーダファウンテンや実子の弟。花椿君に、その取り巻き。
甘夏先生に、勿論教頭先生、高山君やシロクロも出てくるよ〜。
「ぎゃーー貴方達みんな覚えてるわ!元気だったのね。そうやって暮らしていたのね!」
と大騒ぎしながら読んだ。
実子が中華料理屋さんでバイトしていて、「相変わらず似合うねぇ 実子ちゃん」といわれる。
ぐあああ。覚えてるよ!実子は高校の時からバイトしてたんだよね。この店で。でもそんなの続編になる前の短期間連載のときに一瞬ネタになったことだよ!?
何十回も読み直した純クレ。
またきっと十年くらいしたら彼女達が今なにをしてるか知りたくなるんだろうなぁ・・・。
確か、沢渡君を男と間違えて好きになったげじげじ眉毛のくるみちゃんって女の子の続編が、何かに収録されていたんだっけな・・・それを探して読もうっと。
伝説の大ヒットシリーズが21世紀に大復活! 実子、みよちゃん、沢渡くん、そして桃苗の仲良し4人組。大人になったもののノリは昔のまま! そんな彼らがふたたび大活躍…!!
どこかの掲示板で書かれていたこと。
「もう松苗あけみは純情クレイジーフルーツで食っていくのは辞めてほしい。けれど、あの登場人物はキャラを超えた生命力が強すぎて、どうにも彼女達のその後を知りたい好奇心が止められない!」
そうなんだよなぁ・・・その後出されたHUSHなどもすごく面白かったんだけれど、彼女達が何をしているかは知りたくない。むしろあの登場人物たちはそーっとしておいてあげたい気持ちになる。(ミケ以外)
純クレの連載開始は昭和57年!!今から22年前のこと。
それなのにこれだけ世間が渇望するキャラ。今みても絵柄が古臭くなく、どの漫画家よりも丁寧で美しい絵を描く人だと思う。
そんな彼女たちのおよそ20年後のストーリー。
みんな並んで「女子高生」だった彼女たちは、それぞれ違う環境になり色々なことに悩むようになった。
でもかわってないのは10代同様、「女の子」で自分の賞味期限に脅えながらあがいているところ。
女子高生ということで無敵だった若い頃のように、またなりたいと思う。
純クレは長い間連載していたけれど、その長い間の中でたくさんのキャラクターが出た。
実子たちがはまっていた美形バンド、ソーダファウンテンや実子の弟。花椿君に、その取り巻き。
甘夏先生に、勿論教頭先生、高山君やシロクロも出てくるよ〜。
「ぎゃーー貴方達みんな覚えてるわ!元気だったのね。そうやって暮らしていたのね!」
と大騒ぎしながら読んだ。
実子が中華料理屋さんでバイトしていて、「相変わらず似合うねぇ 実子ちゃん」といわれる。
ぐあああ。覚えてるよ!実子は高校の時からバイトしてたんだよね。この店で。でもそんなの続編になる前の短期間連載のときに一瞬ネタになったことだよ!?
何十回も読み直した純クレ。
またきっと十年くらいしたら彼女達が今なにをしてるか知りたくなるんだろうなぁ・・・。
確か、沢渡君を男と間違えて好きになったげじげじ眉毛のくるみちゃんって女の子の続編が、何かに収録されていたんだっけな・・・それを探して読もうっと。
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ISBN:4063721248 コミック 宇仁田 ゆみ 講談社 2006/01/13 ¥610
理系だか文系だかよくわからない学部を卒業した私は理系の人の苦労がよくわからない。
自分の知らない世界の話って面白いよなぁ。うん。
どことなく「動物のお医者さん」の雰囲気を思わせるほのぼのした農大醸造科のみんな。
個性的なメンバーありーの、ラブも含みつつ、ゆるゆるとした感じで人間模様で大学の様子が描かれている。
わりかしこのゆるゆる具合が他では評判があまりよろしくないようで、キャラが弱いとか色々いわれてるみたいですが、この行間の多さがいいじゃないっすか!(小説の行間の多い作品には手厳しいくせに、そう思う。)
日本酒は口当たりのよいのをカプカプ飲んで一度ぶっ倒れたことがあるので「すず音」以外、飲まない私ですが、俄然飲みたくなりました。主人公の作る、甘くてサクランボの香りのする日本酒ってどこかにないかなぁー・・・?
千隼君ってすごいいい男だねー。一途で料理好きで真面目で。
でもきっと私が好きになるのは女たらしのコージ君だよ。絶対・・・・(遠い目
農業大研究室でまきおこる青春迷走ストーリー!!
ちょっぴりヘタレな男子・アワモリくんが通うのは、農業大の発酵醸造学研究室・通称「酒ラボ」。濃いキャラの仲間たちに囲まれ、ときどきヤギにどつかれる毎日は、ハードだけど楽しいワンダーランド!でも一番の問題は、下戸なのに日本酒の研究をするってこと??!?
理系だか文系だかよくわからない学部を卒業した私は理系の人の苦労がよくわからない。
自分の知らない世界の話って面白いよなぁ。うん。
どことなく「動物のお医者さん」の雰囲気を思わせるほのぼのした農大醸造科のみんな。
個性的なメンバーありーの、ラブも含みつつ、ゆるゆるとした感じで人間模様で大学の様子が描かれている。
わりかしこのゆるゆる具合が他では評判があまりよろしくないようで、キャラが弱いとか色々いわれてるみたいですが、この行間の多さがいいじゃないっすか!(小説の行間の多い作品には手厳しいくせに、そう思う。)
日本酒は口当たりのよいのをカプカプ飲んで一度ぶっ倒れたことがあるので「すず音」以外、飲まない私ですが、俄然飲みたくなりました。主人公の作る、甘くてサクランボの香りのする日本酒ってどこかにないかなぁー・・・?
千隼君ってすごいいい男だねー。一途で料理好きで真面目で。
でもきっと私が好きになるのは女たらしのコージ君だよ。絶対・・・・(遠い目
ISBN:4874654231 単行本 パラダイス山元 芸文社 1999/09 ¥1,680
探してたんだよー!!この写真集!!
マン盆栽とはラテンミュージシャン、パラダイス山元さんが始めた、早くゆっちゃえば盆栽にフィギュアを飾ったアートです。
盆栽も伝統にのっとった高級品ではなくて、そこらに生えてるものを挿し木で育てたりしたものに、これまたそこらの苔をはがして貼り付けたもの。これに鉄道模型用のドイツのプライザー社1/87シリーズのフィギュアで飾ったものなのですが、なんともまぁ味があるじゃないですか。
ジオラマにはほんのちょっぴり憧れを抱いてた私です。
ガンプラや鉄道模型にはそれほど興味がないけれど、ジオラマに置かれた途端、トランペットが欲しい黒人の子供みたいになります。
以前、雑誌でみかけたヤシマ作戦で半分溶けかかってる盾を持った零号機とポジトロンライフルをもった初号機が配備されている図に感涙したことがあります。
多分、模型やフィギュアだけでは感じることが難しいけれど、街や山に配備された途端に「切り取られた風景」として私の中でしっかり印象づくのでしょう。
ということで、コミカルでほのぼのとした光景の一部が表現されるこの「マン盆栽」の世界は愛しくてたまらない。
同じように色々つくってらっしゃる方のサイトをみたけれど、やはりそこらの食用玩具などでは私のストライクゾーンに微妙に入らず、本家同様、プライザー社のでつくる世界観が一番可愛いな〜。
マン盆栽講座通おうか迷い中です。
★マン盆栽公式サイト
http://www.mambonsai.com/about/index.html
★写真の一部のみれるサイト(「食べたものを淡々と記録するよ」の大島健二さんのサイト)
http://nanigashi3.blog40.fc2.com/blog-entry-45.html
都市型生活者のための、究極のナゴミもの。誰でも手軽に楽しめるグリーンアート、ついに登場。鉢の上のフィギュアと樹木が織りなす、感動の小宇宙。
探してたんだよー!!この写真集!!
マン盆栽とはラテンミュージシャン、パラダイス山元さんが始めた、早くゆっちゃえば盆栽にフィギュアを飾ったアートです。
盆栽も伝統にのっとった高級品ではなくて、そこらに生えてるものを挿し木で育てたりしたものに、これまたそこらの苔をはがして貼り付けたもの。これに鉄道模型用のドイツのプライザー社1/87シリーズのフィギュアで飾ったものなのですが、なんともまぁ味があるじゃないですか。
ジオラマにはほんのちょっぴり憧れを抱いてた私です。
ガンプラや鉄道模型にはそれほど興味がないけれど、ジオラマに置かれた途端、トランペットが欲しい黒人の子供みたいになります。
以前、雑誌でみかけたヤシマ作戦で半分溶けかかってる盾を持った零号機とポジトロンライフルをもった初号機が配備されている図に感涙したことがあります。
多分、模型やフィギュアだけでは感じることが難しいけれど、街や山に配備された途端に「切り取られた風景」として私の中でしっかり印象づくのでしょう。
ということで、コミカルでほのぼのとした光景の一部が表現されるこの「マン盆栽」の世界は愛しくてたまらない。
同じように色々つくってらっしゃる方のサイトをみたけれど、やはりそこらの食用玩具などでは私のストライクゾーンに微妙に入らず、本家同様、プライザー社のでつくる世界観が一番可愛いな〜。
マン盆栽講座通おうか迷い中です。
★マン盆栽公式サイト
http://www.mambonsai.com/about/index.html
★写真の一部のみれるサイト(「食べたものを淡々と記録するよ」の大島健二さんのサイト)
http://nanigashi3.blog40.fc2.com/blog-entry-45.html
ISBN:4062097966 単行本 奥田 英朗 講談社 2001/04 ¥1,995
読む前にパラパラとめくったところ、登場人物に自分とツレの本名と同じものがある。
こりゃこりゃ感情移入しやすいし、二人の素敵な恋愛ストーリーならばツレも喜ぶだろうと思って読みましたがね。
私はレジでパートをする主婦、しかも後に霊感商法みたいなのに引っ掛かってるし・・・
ツレはデブで坊主で、高校中退で親父狩りとかしてる、どうしようもないガキだしね。
テンション下がりました。極めて私的に。
どこにでもいる人たちのショッパイ生活風景がリアリティをかもしだしている。
ひとつの事件をめぐった群像模様が執拗に描かれていて、ひとりの人間がひとつの気持ちにいきつくまでには、こういうプロセスの感情があるということが生々しい。
それは決して絵空事ではなくて、毎日自分が抱えてる想いの延長線上の話だからだ。
ひとつの犯罪を絡めて、周囲の人間が破滅していく様。だけれどその犯罪が派手じゃないのが、またジワジワきて嫌だ。
私は最近理由もなく、めっぽう生活に疲れていて、現実から目をそらしたい。
だけど、使命として、ドラマとか本とかリアリティの溢れる静かな作品で己の心を傷つけることによって、今まで自分が傷つけた人への罪滅ぼしをしなければいけない気がしている。
いつも最後まで見るつもりが、あまりにも辛くなり途中で電源を切り、ページを閉じる。
あーでも見届けなければいけないんだよな。カルマみたいなもんだし。
人に優しくして、自分に厳しくしなければと毎日悶々と考えていたら、昨夜友人(しかし現実に存在しない人物だが)の悪口をいい、おとしいれ、とにかく苛め抜く夢をみた。
とにかく本日は気分が悪い。
始まりは、小さな放火事件に過ぎなかった。似たような人々が肩を寄せ合って暮らす都下の町。手に入れたささやかな幸福を守るためなら、どんなことだってやる-。現実逃避の執念が暴走するクライムノベル。
読む前にパラパラとめくったところ、登場人物に自分とツレの本名と同じものがある。
こりゃこりゃ感情移入しやすいし、二人の素敵な恋愛ストーリーならばツレも喜ぶだろうと思って読みましたがね。
私はレジでパートをする主婦、しかも後に霊感商法みたいなのに引っ掛かってるし・・・
ツレはデブで坊主で、高校中退で親父狩りとかしてる、どうしようもないガキだしね。
テンション下がりました。極めて私的に。
どこにでもいる人たちのショッパイ生活風景がリアリティをかもしだしている。
ひとつの事件をめぐった群像模様が執拗に描かれていて、ひとりの人間がひとつの気持ちにいきつくまでには、こういうプロセスの感情があるということが生々しい。
それは決して絵空事ではなくて、毎日自分が抱えてる想いの延長線上の話だからだ。
ひとつの犯罪を絡めて、周囲の人間が破滅していく様。だけれどその犯罪が派手じゃないのが、またジワジワきて嫌だ。
私は最近理由もなく、めっぽう生活に疲れていて、現実から目をそらしたい。
だけど、使命として、ドラマとか本とかリアリティの溢れる静かな作品で己の心を傷つけることによって、今まで自分が傷つけた人への罪滅ぼしをしなければいけない気がしている。
いつも最後まで見るつもりが、あまりにも辛くなり途中で電源を切り、ページを閉じる。
あーでも見届けなければいけないんだよな。カルマみたいなもんだし。
人に優しくして、自分に厳しくしなければと毎日悶々と考えていたら、昨夜友人(しかし現実に存在しない人物だが)の悪口をいい、おとしいれ、とにかく苛め抜く夢をみた。
とにかく本日は気分が悪い。
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ウンココロ ~しあわせウンコ生活のススメ
2006年2月20日 読書 コメント (3)
ISBN:4408017264 単行本 藤田 紘一郎 実業之日本社 2005/04/16 ¥1,365
注)本日、食事中の方は本当すいません。
大人から子供まで一度は目を通して欲しい名著だと思う。
大人たばこ養成講座の寄藤文平さんの書いた本なので、「ウンコ」の一言でゲラゲラ笑える、肛門期の子供や今でも肛門期に足を突っ込んでる私みたいな大人に向けた笑かし本だと思ってました。
だけど中身はすごく真面目(なことを面白おかしく説明してある)で、ウンコからみる地球環境、エコロジーの観点、そして人間の健康に到るまで実に面白い話がたくさんある。
人間が排泄したものを養分に草花は「酸素」という名のウンコを出し、そしてまた人間がそれを口にいれる。
そういう循環が昔から保たれていたのに、それを断ち切って水洗トイレや神経質に除菌をすることにより、自然のシステムが崩れてしまった。そのことの弊害が今アトピーやぜんそく、花粉症など耐性のない人間が悪い物質を体に溜め込んでしまうことで根治が難しくなってしまっている。筆者が毎年いく、インドネシアのなんとか島では人が川にウンコをし、魚が食べ、その魚をまた人間が食べる原始的な生活サイクル。そこの生活ではアトピーや喘息、または心身症など先進都市を悩ます病気が皆無だそうだ。
他にも地球レベルじゃなく、自分の体内で、いかに必要な栄養分を満遍なくとって、立派なウンコを出すことが生きていく上で大切か図解してある。医学書にも匹敵するような、ウンコの様子を寄藤さんのコミカルな絵で分かりやすく説明し、また対処も書かれており、ダイエットや偏食が、そのように体に悪影響なのかひじょーーーうに勉強になりました。
理想の世界や生活とは、とにかく人間の体内も世の中も上手に循環することである。
そのようなことに気づかせてくれた良い本。
立ち読みでもいいので、皆さん見かけたら少しだけ覗いてください。
注)本日、食事中の方は本当すいません。
大人から子供まで一度は目を通して欲しい名著だと思う。
大人たばこ養成講座の寄藤文平さんの書いた本なので、「ウンコ」の一言でゲラゲラ笑える、肛門期の子供や今でも肛門期に足を突っ込んでる私みたいな大人に向けた笑かし本だと思ってました。
だけど中身はすごく真面目(なことを面白おかしく説明してある)で、ウンコからみる地球環境、エコロジーの観点、そして人間の健康に到るまで実に面白い話がたくさんある。
人間が排泄したものを養分に草花は「酸素」という名のウンコを出し、そしてまた人間がそれを口にいれる。
そういう循環が昔から保たれていたのに、それを断ち切って水洗トイレや神経質に除菌をすることにより、自然のシステムが崩れてしまった。そのことの弊害が今アトピーやぜんそく、花粉症など耐性のない人間が悪い物質を体に溜め込んでしまうことで根治が難しくなってしまっている。筆者が毎年いく、インドネシアのなんとか島では人が川にウンコをし、魚が食べ、その魚をまた人間が食べる原始的な生活サイクル。そこの生活ではアトピーや喘息、または心身症など先進都市を悩ます病気が皆無だそうだ。
他にも地球レベルじゃなく、自分の体内で、いかに必要な栄養分を満遍なくとって、立派なウンコを出すことが生きていく上で大切か図解してある。医学書にも匹敵するような、ウンコの様子を寄藤さんのコミカルな絵で分かりやすく説明し、また対処も書かれており、ダイエットや偏食が、そのように体に悪影響なのかひじょーーーうに勉強になりました。
理想の世界や生活とは、とにかく人間の体内も世の中も上手に循環することである。
そのようなことに気づかせてくれた良い本。
立ち読みでもいいので、皆さん見かけたら少しだけ覗いてください。