花のような女

2004年11月2日 読書
たとえばワタシは、ツユクサのような女。
「FRaU」大好評連載が、オールカラーで1冊の本になった!たとえば、ツユクサはしぶとい女、サザンカはファッション女、ヒマワリは宗教勧誘女など、大田垣ワールドを楽しみつつも、花のもつ強烈な個性におどろかされる、36編のイラスト&エッセイ。


最近めっきり和モノや草花を愛するようになったのは年食ったせいですかね・・・(遠い目)

大田垣の本のリストをネットでぼんやり眺めていたらまだ未読なものがあったよ。
最近彼女はひっぱりだこでものすごい勢いで本を発行してるので、うかうかしてると気がつかないうちにいっぱい出されてる。

大田垣の書く花の話かぁ・・・いいねぇ・・・と思って読んだらびっくり。
この本は「花」の話ではなく「花に例えた女」の話なのだ。
「あぁ、いたねぇ、こんな子」としみじみ思ってしまう女性の性格のさまざま。
地味目で後で特をするタイプ。
ファッションに命がけなやつ。
恋愛至上主義なやつ。
文中にはなかったけれど、私はトルコ桔梗のような女になりたいなと思う。
最近気に入ってよく買う花だけれど、綺麗でナヨナヨした花のくせに猛毒なんだって。一見綺麗でナヨナヨでものすごい猛毒を持つ女。うわー魅力的。(友達にはなりたくないけど)
大昔読んだミュージカルの漫画で主人公を陥れて、恋人にまでちょっかいを出すライバルダンサーが「トルコ桔梗のような女性」と評されていたっけ。

読み進めていくうちに作者の毒っぷりがたまらなく楽しい。
ほわーっとした印象を与える彼女の目は年々物事を鋭く捉えていく。
特に今まで男性の前でシラっと隠し通した女性の裏側は天下一品。
最新本「女のシゴト道」も期待してすっ!
東京都心を舞台に二十代の男女を中心に描く恋模様。ネットで知り合った恋人、セックスレス・カップル、コールガールとの交際など、若い男女の様々な関係を切れ味よく、きめ細やかに描く。現代性溢れる洒落た短編集。


私、これを杜の都のビジネスホテルで夜中読みました。
ほろ酔い加減でシチュエーションがよかったからなのか、とてもドキドキしてよかったんだよなぁ。

 私は、他人の恋愛を受け入れる余裕がないので(映画は何故か別なのだけど)テレビはおろか、他人の色恋話も興味がないし、滅多に恋愛小説なんか読まない。

ネットで知り合った女性との恋愛。
コールガールとの恋愛。
歪んだ出会いだったり、順番が間違っていたりするというのに、こんな後味が悪くないのは何故なんだろう??
決してドロドロしてなくて、あぁ。よかったね。って思える。

ある人の書評に石田衣良の書く恋愛はとても男性的で偏っていて女性の共感は得られないだろうと書いてあった。
私には女性の書く恋愛物よりも確実にこっちのほうがハートを射止めてますよっ!あぁ。男性ホルモンの多い私。
ひとはおいしい食事をすると、体が元気になる。いとしいセックスをすると、心がやさしくなる。エロティックだけど凛とした、現代女性の幸せのカタチを描いた短編集。


本好きな友人に今の私にお勧めな本は?と尋ねたらこの本を紹介してくれた。
私は本が好きなのだけれど、一人の著者に固執してしまうのでなかなか新たな発掘はしない。だから自分を知っている人に紹介してもらえるのはすごく嬉しいのだ。

この本のテーマは「スローフード、スローセックス」
食と恋愛を楽しんでいる女性達の話だ。

古風な女だとは思ったことがないが少し前まで「男子厨房に入らず」派だった。なんというか「料理を作ること」が女性の沽券な気がして、料理の上手な男性は酷くプライドを傷つけられてしまうと思った。

最近年を食うにつれ、なんだかどうでもよくなってきた。
むしろ本格的に作る男子の料理カモンで、おいしい食事を作ってくれる人なんか素敵で素敵で仕方ない。

この本の話でもレストラン並のおいしい食事を毎晩作ってくれる男子がいた。
あぁ・・・素敵だなぁ・・・
心の隙間だけでなく空腹まで満たしてくれるなんてさ。
読んだ後 おいしいご飯と素敵な男性が欲しくなる一品。

*ビリージャン さま
この本のレビューがとても素敵だったのでリンクさせていただきました。
豆が食べたいよぅー。
出来ることなら 誰が最初みつけたんだろうというような形のひよこ豆。
もはや ひよこ豆に恋してるといってもいいくらい。
なんだか最近異常に豆やオーガニックを欲しているのだ。

都内色々な場所にあるキヨズキッチンはこの本で知った。
オーガニックな食材で色とりどりのおいしくて健康になるメニューを提供している。
自分でもこの本から何点か家にあるもので出来るものを作ってみたのだけれど、今ひとつ寝呆けた味でピンとこなかった。やはり材料&調味料にとことんこだわることがオーガニック料理をおいしく作る秘訣なのかなぁ・・・

六本木ヒルズは会社帰りに割りと足を伸ばすところで、地下の隅にキヨズキッチンはある。
今回本を読んで是非お店のものを食べたくなって初めて入ってみた。
ファーストフードスタイルでかわいいお店で、お豆もご飯もとてもおいしい。
おいしいけど・・・
なんとなく、作りおきしっぱなしの物を出されているようで基本の「暖かい食事が暖かいまま」とかそういうのが今ひとつのようで残念。
きちんとしたレストラン形式のところで今度は食してみたいなぁ・・・
パワフルだけどちょっぴりなまけもののマーマーレードおばさん。やんちゃなダックスフンド、ブル。人気料理スタイリストが二人(?)と一緒に綴るごちそうの教科書。背伸びしないおもてなしメニューの組み方を紹介する。


このあいだバッチャン焼きのセットを買ったというものの、使うにあたらず。
誰かをもてなしたい気持ちでいっぱい。
ちょっと前までは割りとうちで飲んだり食べたりしていたのだけれど、最近めっきりそんなことしていない。

うちは非常に狭い。6畳もない部屋にベッドまでおいているから本当に狭い。
だけど来た人は全員うちが落ち着くし、大好きだといってくれる。
それが私にはすごく嬉しい。特別なことはしてあげないというのに。
うちは、少し毛足の長いカーペットに間接照明だけ。
そしてR&Bだとかラウンジ音楽をかける。例えるなら個室バーのような作りである。

パーティー上手な人はいいなぁと思う。
大きなお皿に食べ物をおいしそうに盛るのはすごく難しい。
私の母は味勝負だったので皿や盛り方などに凝ったことがなかったのだ。
盛り付けっていうのは小さい頃から少しづつ見ていくことでセンスを養えるとこの本にも書いてあった。

そんな難しいことはいらない。
バニラアイスに少しソースを飾ったデザートだとか、大きな肉を少しいい塩を胡椒で焼いたりだとか。
あぁ、誰かを呼んで少しだけ優雅で安くておいしい夕食をしたいなぁ〜
おしゃれとセンスはゲイに学べ!

「ほぼ日刊イトイ新聞」人気コンテンツの単行本化。ジョージ、つねさん、ノリスケの3人が、"オトコたちの街"新宿二丁目のバーに集まり、旅行、ダイエット、恋愛などについて、おねぇ言葉や裏声で語り明かします。



私がゲイの方が好きだ。
尊敬している。
考え方とか純粋で打算じゃないから、傷つきやすい。

これは日刊イトイ新聞で連載しているコーナーを一冊にまとめたものです。
http://www.1101.com/2_chome/

まずリリーフランキーの装丁がとても洒落が効いている。
本には綺麗な金髪女性が描かれているが透明なブックカバーをつけると
金髪美人に無精ひげや脛毛がごっそり生えているように見えるのだ。

この本はゲイ3人の恋や自分の磨き方が描かれている。
何がすごいって金の使いっぷりが、バブルのそれよりすごい。
見栄や恋のためならどんどんつぎ込む財力と気合は真似したくたってできないよぅ・・・

そして自分が「女」ということで大分何かに甘えていたことを思い知らされる。
がんばるよぅ。これからもぅ。

甘露なごほうび

2004年10月15日 読書
旺盛な好奇心と類まれな食欲を発揮して美味しいものを追求する渡辺満里奈の食べまみれエッセイ。読んで美味しい一冊の登場。『Hanako』好評連載「甘露なごほうび」に加筆して単行本化。


食べ物のおいしさを表現する語彙を私はもっていないなと痛感する。
「うまっ!」以後無言で食べ続ける私にとって彼女の表現力はとても羨ましい。

最近、色々な方に「おなかすいたよぅー」というメール一本で、
ガード下の一杯居酒屋から料亭まで色々なおいしいお店に連れてっていただくことが増えたので東京近辺のおいしいお店を知りたくてたまらない。

見事なのは彼女の食べっぷり。
食べてその倍運動。それがあの華奢な体をキープしてるんだねー。はぁ(溜息
餃子のプリプリ感やオーガニックの自然なおいしさ。
食欲を刺激されて、唾液沸きまくり。

あまりにも充実した内容だったために図書館で借りて読んだあと速攻購入にいたりました。

本書の中での私の狙うは麻布「アルモニ」のデザートとキャメルというカフェ。
いひひ。他にもおいしい店にこっそり行きましょうね。>関係者&チームナカメの各位
たまに驚かれるけれど、お風呂で本を読むのが大好き。
あまり頭を使わない通販のカタログやら古い漫画を持ち込んで汗がダラダラ出るまで入る。

代謝が悪いのか、あまり汗が出にくくサウナなどに入っても苦しくなってしまうので半身浴が一番合うのだと思う。(とはいえ毎日忙しいので、ササッとシャワーで済ませてしまうことも多いけれど)

前に読んだ前田京子さんの「お風呂の愉しみ」という本では、本当贅沢に食品やエッセンシャルオイルを使って石鹸やバスオイルなどを楽しむ本だったけれど、その材料の入手は都内でも結構面倒くさくあっという間にサボってしまった。

この本は落ちてる桜、ヨモギ、日本酒など普段どこにでも手に入るような材料をお風呂に入れて手軽に季節感を楽しむものである。
はぁ。こんなものでもお風呂に入れてもいいのかー。と思うものばかりで、ページをめくってはどれから試そうかなぁとほくそえんでる。

LAST

2004年10月5日 読書
運転資金に苦しむ町工場主が闇金の返済期日にとった行動とは? 零細企業のサラリーマンが旧式のテレクラで垣間見た地獄とは? 追い込まれた7人のそれぞれのラストを描く短編集。直木賞受賞第一作。


うぅぅぅ・・・・
苦しい苦しい苦しい。すごく落ち込む。
これを読んだらすごく苦しくて、悲しかったこと、辛かったことを思い出してくる。
胸がつかえてるような気持ちで毎日鬱々。
なんて精神上悪い本なんだ。
ここまで人の心に作用する本を書ける石田衣良は本当すごいなぁ・・・

色々な転落人生の結末。「LAST」
私が見えているところは日の当ってるほんの少しの部分なんだなぁ。
ホームレスの中に光をみつける男。
自殺をして保険金で借金を返す自営業者。
テレクラの男に復讐する女の子。
どれもこれも世間の辛さでキュウキュウになっている人ばかりなのだ。

人には時に死より残酷な生があって、そのタールのような黒い海で泳ぎ続けなければならない。あぁ・・・苦しいよ苦しいよ・・・。
「大人の」とつくと何でもいやらしく聞こえるのは私だけか!?

この「おとなの自由研究」はエロのかけらもない、日常でふと気になったものを本気でやってみている本です。
ちなみにこの本に収録されている内容の一部は

・バナナで釘うって日曜大工
・新歓コンパ実況中継
・タコでつくろう、タコウィンナー
・自由の女神コレクション
・糸電話で市外通話
・萌え萌え業務用
・落ちてるお金探しツアー
・高所恐怖症克服大作戦
・ハトの模様を調べる
・赤城山のその後

いやぁ、立派な馬鹿たちで大好き。
元はデイリーポータルZというニフティのサイトで毎日連載しているものを一冊にまとめたもの。このサイトは「webヤギの目」の林雄二さんがやっているもので、私のツボを非常によく捉えていて、読むのを欠かさない。
http://portal.nifty.com/

サイトでオールカラーで見ていたものがすべて白黒なせいでしょうか?
webで読んだものが本になるとものすごくつまらなくなると思う。
レイアウトとか、その場のノリとかわからないけれど、「本」と「テキストサイト」のノリは確実に違う。旅先で会った素敵なアイツが東京でつまんないアンチクショウになっちゃうようなもんだろうか??

この本をこれから読みたい方にはサイトだけをご覧になることをお勧めします。
アンティーク着物界でカリスマ的人気を誇る豆千代が、純粋に着物の面白さやかわいらしさを等身大の表現で伝える。誰もが知りたかった着物コーディネートの秘訣を満載。豆千代の着物世界観が凝縮された一冊。


昨今のアンティーク着物ブームを作った人物といっても過言ではない豆千代さん。
彼女のサイトはここ

http://www.mamechiyo.jp/

彼女の世界をふんだんに表現している本がこの本。
モデルは彼女自身と日本人とイスラエルのハーフ東野翠れん。
すごいビビットでサイケな世界で思わず一通り真似をして外に出て行きたくなる。

彼女の着物に対する考え方はおおらかで、
「着物には知識はいらない。
寒いときに暖かい着物をきて、暑い時には涼しい着物を着よう。」
ただそれだけ。
とてもとても素敵な考え方。
群さんの本のすべてを否定はしないけれど、やはり着物は100万からよねぇ〜と上からいわれてしまうと若者が着物に出した手を引っ込めてしまう。

豆千代さんのお店は西荻窪にあって、私の家からは遠い。
しかも月に5日ほどしか営業しないというレアなお店。
彼女の着ている着物を見るためだけでも足を運ぼうかなぁとも思うのだけど、
やはり休日貧乏な私は「ここまで来て買わずにいられるか!」と居直ってしまうので我慢の子で。

一番可愛かったのは朱色のような鮮やかな赤にホワイトテリアの細かい模様の入っている襦袢。
結局私は女郎っぽい鮮やかでエロチックなのが好きなんだよねぇ・・・
800人の力士のうち、関取になれるのは60人。残りは全部おちこぼれ? この馬鹿力集団を救うべく、相撲協会全面出資で会社を設立! その名は「ドスコイ警備保障」。涙と笑いいっぱいのコメディ。


これを電車内で読んでいたとき一抹の視線を感じ顔をあげると・・・
・・・本物の力士の方でした・・・(笑
今更ながら本のカバー隠したりなんかして。

室積の作品のすごいところは、ありえないシチュエーションをさも実際あったほうがいいと思わせるところ。
一作目の「都立水商」も将来水商売のエキスパートを育てるためにホスト科だとかソープ科を設立するストーリーだった。初めて聞くと馬鹿げてるなぁと思うことだが不思議と本を読むと「現実にもあったほうがいいよなぁ。これ」と思わざるを得ないのだ。

水商は最初のストーリーはどこかに行き、ただの野球小説になってしまったのがとても寂しかったけれど今回は非常にスカッとする作品でした。
あはは。ありえねーと思いつつ 頑張れーみんなぁと素直に喜べるサクセスストーリーだった。

実際引退力士がどうなってるかというと小説でも記されてるように悲しい現実らしい。そりゃ中学卒業から相撲ばかり、しかも普通の社会とはまったく違った環境で過ごすのだから商売の才能もあるとはいえないだろうし会社員になるのも辛いだろう。

いや本当に作ってみたらどうかなぁ。ドスコイ警備保障。
大阪の貿易商社に勤務するOLが体験したウソのようなホントの話。等身大の中国の現在を描く爆笑ノンフィクション。大学卒業後、ほんの腰掛けのつもりで入社した大阪の貿易商社。ところが、商売の相手は中国だからさあ大変。開かない傘、色落ちするトレーナー、ジャムの中にはヤモリが一匹丸ごと混入し、ジャンパーはコチコチに固く、Tシャツには首が入らない。クレームの嵐の中、華僑の上司にシゴかれつつ、広大な大地を駆ずり回って中国と格闘したOLが、軽妙な文体で描く「とことん疲れる国」の現状報告。


ほんの10年くらい前の話だろうか?
酷い・・・・酷すぎるよ。この状況。

最近メイドインチャイナなど珍しくもないけれど、これだけ中国での仕事っぷりが酷いものだとは夢にも思わなかった。人件費が安いだけで到って日本人と同じよう仕事っぷりなのだと。

原材料の転売。
自然災害のせいにした納期遅れ。
ワッペンは全部さかさまに縫いつけられ、
プリントも乾かないうちに梱包するので、全部くっつき蛇腹状になる。
針が入っているのは普通のことで、時にはダウンジャケットに鋏が入れられていることもあるという。
きちんと日本で検品して売りに出せるのは1/10ほど。
それでも中国で生産したほうがはるかに安いし、生産業者は馬鹿儲けできるらしい。

本来ならば面白おかしく書いてある中国貿易とのドタバタ話なのだが私に笑えなかった。日本の「普通」は通じない。

この本は何年か前に小林聡美主演でビデオ映画にもなっているらしい。
なるほど、彼女ならばドタバタしつつ中国人とはりあうOLはハマリ役。
今ではすっかり大物にもなってしまった渡辺謙は誰の役なのだろう??

http://home.att.ne.jp/apple/tamaco/Jiyugaoka/990205Tenamonya.htm

彼女の文体は起承転結の「転」から書いて興味を引き、「起」から説明していく。
この時系列のズレが非常に私のテンポに合わなかった。
人それぞれ好みでしょうが、なんとなーくこの人にはきちんと頭から最後までの時系列を崩さず書いて欲しかったなぁと・・・

きものが欲しい!

2004年9月10日 読書
私きものでこんなに苦労してます! でも、きものから離れられません! 人気作家のきもの遍歴記。黄八丈買えども帯はなし、私の呉服店デビュー、現状のご紹介など、使ったお金で家が建つ泣き笑いの30余年を綴る。



むっきぃいい。
激怒・激怒。

昨今の着物ブームの中、先日書いたように若者でさすがにおかしいだろう??という着物の着方をしている子がいるものの、私はそれでもいいと思ってます。(それが彼女らの着物のとっかかりならね)

着物は大切な日本文化なのにちょっと前までは女性ならば一生に七五三と成人式くらいしか着る機会がなかった。文化が廃れていくのは寂しいなぁと。

 ここ数年でまた着物が流行りだした要因は一つにアンティーク着物というジャンルが出来て若者でも洋服と変わらない値段で着物が買えるようになったこと。そしてその古い着物が今までの地味なおばあちゃんの着ているような着物ではなく非常にポップでかわいい図柄であり、それを組み合わせることによって洋服よりも個性的でカワイイ恰好が出来ることを皆が判ったからである。

しかしね。この本はまたその下がった着物へのハードルを高くする本なんですよ!

「若者が着物を頑張ってみてるのはかわいいなぁ。」などと彼女は文中色々なところでフォローを入れているものの一点として変わらないものは
「やはり着物はよいものでなくてはみっともないのよ!」ということを暗にほのめかしている。
彼女はOL時代 既にひとつ100万以上の反物を使って着物を仕立てたらしい。
そりゃ着物だけに情熱を傾けるならば、それも悪くないだろうが、ほとんどの女性は洋服も買って、化粧品も買ってその余暇で「着物も楽しみたい」と思っているのだ。それがやっと出来る世の中になったというのに「やはりせめて80万の反物でなくては!」などと書かれて思わずムキー!!

数点彼女が着ている着物だとか対談での着物の画像が出ているけれど、やはり今まで思っていた悪い着物のイメージなんだよなぁ・・・
うわぁ。地味でかわいくない・・・と。年齢的に派手なものというわけにもいかないのでしょうが・・・

しかしこういう人が決まっていう
「着物は慣れてしまえば洋服よりずっと楽なんですよ!」という発言。
こういう人に限って毎日通勤ラッシュに揉まれて会社に通うヤツなんか誰もいないんだ!!

やはり着物は現代の会社員の生活に合わないのは否めない。
心の余裕のあるときにしたい「とっておきの御洒落」なんだと思う。
お試しごころを刺激する、快適生活に欠かせないおすすめアイテム! 日用雑貨から食品に調理器具、衣類に化粧品、掃除用品…。試行錯誤の末にようやく見つけた、著者愛用の品々を厳選紹介。


今まで彼女のエッセイを数多く読んできた思ったことは、
「この人は自分を大雑把にみせているけれど実になんにでも拘る人だ」と。
ファッション云々は母親世代なのでなんともいえないのですが、持ち物一つ質のよいものを長く使うスタンスのようである。

私などは持ち物でも飽きがきたりするので、安物やまがい物で間に合わせてしまう。この人は着るもの一つ、その布の染料にまで拘ったりするのだ。

彼女のお勧めする製品を是非知りたい!
なんだかものすごい通の通のようなニーズに答えた本がこの本でした。

彼女の文章を見るとやっぱり欲しいなぁと思ってしまう。
一つ一つは質のよい地球にも人にも優しいものなので、決して安物なわけではないのだが(安くていいものも中にはある)ま、ここまで生活に拘ることが出来るのは一つ「金がある」からなんだろうなぁ・・・と。

あまりにもこの本には欲しいものがありすぎて今日の日記分じゃ調べきらないし紹介もしきれない。
今後ちょこちょこレビュー画像出しながら紹介していこうと思ってます。

上と外

2004年9月2日 読書
両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。中学生の楢崎練は久しぶりに会う妹、母とともに、考古学者の父がいる中央アメリカまでやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。四人を待つのは後戻りできない「決定的な瞬間」だった。


キュンとくる青春小説からコメディ、ミステリーまで何でもこなす恩田陸。
彼女の頭に中に広がる風景を少しかいま見たい。

今回改めて「本の世界は広いなぁ」と思った。
やはり映画だと表現できる世界の限界はあるし、活字でないと面白くないものは果てしなくある。
「上と外」も映画で表現するには限界もあろうし、よほどお金とかけなければ ちゃちな物になると思う。

正直、偶然の重なりすぎで、偶然なり奇跡なりで何度も物語の状況解決はずるいなぁと感じたけれど、久々のスケールでそんな気持ちは途中どこかに吹き飛んでしまった。

私はハードカバーで読んだけれど、文庫本でチマチマ読むほうがドキドキしていいかなぁと・・・なんとなくそのじれったさがドキドキ感を増してくれるし。
うれしーーうれしーー。
これほど待ち望んだ本があっただろうか?
最初のチェリーコークも一月に一度くらい、ページを開いてうっとりする。
一月に一度。それ以上だと飽きてしまうし、それより長い期間は我慢できやしない。

前にうにっきアラモードではいい印象がなかった おおたうにのファッションイラスト集。チェリーコークには何故か私のあまり好きじゃない彼女の自分勝手な部分が見えないんだよねぇ。

絵のすみずみまでギュウギュウに描かれた文章を大切に読む。
前よりレイアウトなど凝っていず、悲しいなぁとも思うが普段ビーズアップで一月1ページしかチマチマみれないものがこれだけまとまってみれると涎が出るよ。

普段私が頻繁にいくマライカの常連なのね。彼女は・・・。
やはり一緒だ、一緒の服ばかりだ。(さすがに頭にティアラなんかはしないけれど)
今回ファッション雑誌別の特徴的な女子のファッションが書かれてる。
あぁ、わかるわかる。この雑誌を読んでる子はこんなファッションよね。と。
で、ツレに本を突き出し「あたしはどの雑誌のファッションなの!?」と聞くと
spring系だそうで。えへへ。springかぁ。嬉しいなぁ〜。(springの服は高いからあまり買えないんだけど)

*雑誌spring
http://www.takarajimasha.co.jp/spring/

読み終わった後どっと物欲い支配されてマライカへ走りました。
彼女のロザリオはすげーかわいいなぁ。神様ショップってどこなんだろかー?

座敷女

2004年8月31日 読書
あったーー!!(嬉

やっと古本屋でみつけた!(新刊で買え)
まだ「ストーカー」という言葉が出始める前のストーカー女の話。
すごい怖い〜

ストーカーには2種類いて、確信犯と純粋犯がいる。
確信犯は相手に嫌がらせをしている意識があるので、まだ救いもあるが純粋犯はそれが相手の為になってることと思っているので性質が悪い。

昔、会社の先輩に犯罪スレスレで新人の子にストーカーしている人がいて話をしたことがあるが、その思い込みはものすごい。
彼は、振り向いてももらえない彼女との結婚生活の為にマンションまで買い込んだ人。

彼は私に微笑みながら、こう尋ねた。
彼:「オンナノコってさ〜、どんなにその相手のことが嫌いでも100回200回『好き!』っていえば、その人のこと好きになるんだろ〜?」

私:「いや、嫌いなもんは嫌いですよ。」

彼:「そんなことないだろ〜?好きになるんだって。」(キレ気味)

私:「だから嫌いな男は一生嫌いですよ。」

彼:「はんっ!!お前は変わってる女だな!お前だけは例外なんだよ!普通の女の子はそうなんだよ!!」

 例外結構!
 
当時そんなストーカーな彼を懲らしめるべく逆ストーカーを決行、夜中仲間みんなでマンションの前で表札に指を刺し写真を取ってきましたがね・・・(その後、家に訪ねずそーっと帰った)
 こないだ日比谷線で相変わらず時代遅れの格好をした彼を見つけたけれど、今でも彼は誰かを追いかけてるのかなぁ・・・

漫画の結末は都市伝説のようなオチにしてあるが、最近のストーカーはこのくらい珍しくないのかも。
ドラゴンヘッドより傑作だと思いますので一度ご覧を!!

花のオンナ道

2004年8月23日 読書
「だめんずうぉ〜か〜」でブレイクした、くらたまこと倉田真由美の最新ビューティ・エッセイ。アンアンの好評連載に大幅な加筆、書き下ろしも加えてボリュームアップ。髪の毛から腸のなかまでピッカピカ、三十路のくらたま、ビューティの女王目指して、ついに立ちあがる!


今年の夏風邪は長いねぇ。
もう一週間近く鼻水がズルズル出てるよ。
このままだと脳みそまで出ちゃいそうで怖い怖い。

というわけでピラティスもやったりやらなかったり。
ピラティス→夏風邪こじらし→ちょっと治る→ピラティス→こじらせ
ってな具合。でもね。すごい体調よくなるよ。姿勢とか肩こりとかね。
とりあえずは夏風邪を治すことに全力を傾けてみようかと思うんだけど。

ananに連載されてたものを一まとめにしたのがコレ。
annanにくらたま??anan層とくらたまファン層が被ってるのか?
彼女の毒っぷりは女性誌には向かない気もするけれどネタが美容なのだからこれはどんだけ彼女がぶちまけてくれるのかと期待。

元々誌面のスペースが少なかったのか、とにかく一回にかける字数も漫画も少ない。これだけのことならば、あと数ページ書いて欲しいのに、1ページちょろっと。そりゃ彼女でも表面をなぞったことしか書けないよ。
とにかくこっちが気になることを掘り下げてないんだよね。

腸セラピーとか補正下着だとか、やりたいけど飛び越え感があったり大金を要したりするものを くらたまに体験させるんだからもっとガッチリ書かせてくれよ!

これはこれなりに面白いんだけど、いまひとーつ切り込みが弱いわ。
女性誌の限界か??

娼年

2004年8月17日 読書
高級デートクラブで男娼として働き始めた20歳の大学生リョウ。夜ごと彼を求める女たちの美しさと妖しさ、それぞれの秘密。そして一線を越えた時に見えてきたものとは?


体の売買なんて一生理解できないって思ってた。
でもさ、今なら少しわかるんだよね。
欲しいのは快楽じゃなくて温もりなんだけど。

セックスは手っ取り早く、相手の温もりを知るコミュニケーションだから。
それが金銭でだろうと買えるならば買っちゃうな。
それだけ現代女性はストレスに悩んでるつうこっちゃ。

主人公は掴み所がなくて魅力的。
こういう男性は確かに存在する。
誰にも興味が沸かないから、人に依存しない。
かといって一人でいられるほど強くもないし、いっちょまえに寂しいという感情を持ってたりする。
こういう男性を飼いならしたい、側においておきたい。
女はこういう男性に躍起になるのだ。
かくいう私も掴んだらそこから零れ落ちるような人に憧れてやまない。

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